2017 . 6 . 7

Diamond型の鼻尖(鼻の頭)に出来ました。

本症例ではまず、術後三ヶ月の美しい外鼻形態の画像を載せます。ポイントはダイアモンド型の鼻尖です。外鼻は全体のバランスが求められますから、目隠しで鼻稜まで描出します。

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上図は左から、正面、左斜位、左側面像です。本症例患者さんは顔面の容貌の均整がとれていて、(魅せられないのが残念です。)外鼻だけがイマイチだったのですが、今や美人が完成しました。

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下からの画像も見ましょう。創跡の線状陥凹瘢痕は目立たないでしょう!。

それでは、術前と術後3ヶ月の比較画像を説明します。

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正面画像でのダイヤモンド型とは鼻尖の周りにある影がタイヤモンド型です。術前には不明瞭ですが、術後画像では鼻尖真ん中にあるハイライトが凸。両側ダークです。影の形は上方に向かってすぼまり、下方は鼻柱に向かって細くなるのですぼまっています。つまりダイヤモンド型=縦長の菱形です。

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鼻尖を下から見てもダイヤモンド型です。立て爪のダイヤの指輪の形です。鼻尖の両側のくびれから鼻柱に向かっては細くなるので影ができます。鼻柱の皮膚は元々色が濃いので影になっています。下から見るとダイヤの指輪の石の形がはっきりしました。

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上図は、左から術前斜位、術後3ヶ月斜位、術前左側面、術後3ヶ月の左側面です。本来鼻スジ(鼻稜)はまっすぐが美的です。鼻根が低いジャンプ台型だと貧乏くさい。鼻骨先端部が高くて鼻尖が下がると鷲鼻で意地悪っぽくなります。なお鼻尖の上下の位置は、上口唇(白唇部)と鼻柱との角度=鼻唇角が90〜110度が美しいとされます。 本症例は105度と理想的にできました。症例は鷲鼻でした。鷲鼻とは鼻尖が鼻稜線の延長線上になく徐々に下がっていく形です。これを治すためには鼻尖を鼻稜の延長線上の高さに持っていくのですが、その鼻尖のcontourをダイヤモンド型に作らないと不自然になります。

鼻尖のポジションとシェイプを作り上げるのためには軟骨を移植して増大します。本症例では、その形態とサイズのデザインを提示しました。鼻尖の美しさは移植軟骨の形成に左右されます。軟骨の形を紙上で2次元画像化してみたシェーマを載せました。

耳介の中でも外耳孔の後部の耳甲介から取ります。厚さも1mmとほぼ一定しています。今回は10×15mm採取しました。まず耳介軟骨を3枚に切り分けます。

土台が縦10㎜横8mmのダイアモンド型。2枚目が鼻柱方向を増量するためで縦はやはり10㎜で幅は6mm。3枚目は鼻尖をとがらせるための3段目で、3×4mmとしました。

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上左図が正面から見た模式図。上な数が横から見た模式図。上右図が下から見た模式図です。これを3段重ねにします。3枚をナイロン糸で縫合して合体させます。

この図が好評でした。何人かの初診患者さんに絶賛を頂きました。判り易く、「私も三枚がいい!」希望された患者さんや「私は2枚でも足りそう?」と自己診断して来た患者さんもいらっしゃいました。もちろん個体差が有るので、それぞれの患者さんとよくconsultしました。でも一つのモデルケースとして説明に便利に使わせていただきました。これもひとえに本症例の患者さんの御陰です。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとう。

術後3ヶ月経ちました。完成としたいとおもいます。皮膚の腫脹が無くなり、移植軟骨の形態が透けて見えないか?、3ヶ月まで診て問題は生じませんでした。ダイヤモンド型は定着しました。はっきりしすぎていないかが見所です。そこで、もう一度現在=術後3ヶ月での画像を載せます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA特に斜位像では周囲との三次元的な関係も美しく描出されています。

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綺麗で自然な形です。何も問題は生じていません。完成です。