今回の症例は４２歳の女性。ほぼ毎年一回スレッドリフトとPRP療法で、若さを保ってきました。”いつものやつ！”みたいに手術治療や注入治療を受けられます。今年もこれがいいとされました。永久的治療でないのですが、メンテナンスになります。その継続でいい感じに保たれています。アラフォーに於ける加齢性形態的変化それは何か？。そこがポイントです。顔面を上中下に分けて診ると判ります。尚上顔面は眼瞼が支配しますが、これまでに治してあります。
画像を見ながら説明します。
正面画像は左が術前、右が術直後です。中顔面と下顔面は本来は眉下〜鼻下〜頤尖をいうが、契約で下眼瞼から下の画像とします。加齢現象で形態変形が起きて見えるのは、下垂と減量です。見えて来る部位は、先天的な形体の差が影響しますから若干の個体差がありますが、先ず間違いなく、瞼頬溝とJowlが先行して見えてきます。
上の画像で下顎縁に注目しますと一様な曲線でないのが判ります。口角の斜め下の部分が僅かに膨らんでいます。後上方から皮膚と脂肪が下垂してきて、マリオネットラインにのしかかり膨らみます。Jowlとは一般英語で、訳すと動物の垂れた顎です。コンサイスやクラウン英和辞典でも引けます。Jowlは耳の前から遠いので、通常のフェイスリフトでは牽引力が届きません。我国のフェイスリフトの名人,AuthorityであるDr.Ut,宇津木も学会で証明しました。一年で半量以上後戻りするそうです。だからこの部位に対して、３Dリフトの有用性は高いのです。３Dリフトは耳の前から刺入した糸をJowlに一度刺出します。上右の術直後でJowl付近が白いのは局所麻酔に添加したアドレナリンの為ですが、両側２黒点は刺出点です。引き出した糸を引いたり押したりして三角錐が引っ掛けて直接引き上げます。上右画像ではJowlが引き上げられて、下顎縁の曲線がスムースになりました
上の画像で鼻の横に斜め外下向きにある影が瞼頬溝,Orbitomalar grooveです。頬脂肪体,Malar fat padと言って丁度眼球の下部分に逆三角形の脂肪体があった筈なのですが、これが下垂して、眼窩骨縁より下が減量して溝になります。組織を充填したい部ですが、ヒアルロン酸,Hiaruronic acid注入では硬くて触れるし、凹凸が出来易いし、笑うと浮きます。軟らかいH−Aでは直ぐ吸収されます。PRPなら、組織を作る作用なので軟らかく自然。それでいて年単位保ちます。それが証拠にほん症例では一年以上のインターバルを空けています。
下に同部の拡大像を載せます。黒い影が消えました。
下の右側面画像でも、Jowlが消えました。
下の左斜位画像ではJowlもですが、瞼頬溝(所謂凹みクマ)の影が解消して見られます。クマは疲れた顔、加齢で疲れた顔が定着してしまうのを改善すると若返ります。
二つの若返り,Antiaging治療は、簡便で合併症の少ない治療です。時間は数十分かかるし、材料を予め購入してある訳ではないので、プチ整形とは呼びませんが、インスタントな治療です。両施術で約一時間の時間を用意します。持続性はせいぜい一年ですが、PRP療法は年余を得ると持続性が高まります。当院ではもう１０年以上の経験があるのですが、定期的に注入していた方の中には３年間保っている症例も出てきてます。
ここで、本年６月からは術後経過の画像と説明を１シリーズのブログに足して行って更新することにしました。下記の説明を、経過ごとに書き加えると読むのが鬱陶しくなるからです。
続けて術後２週間の画像を載せます。
未だにJowlは見えません。その内側のマリオネットラインも見られません。目の下の溝も埋まっています。
Jowl
側面や斜位像でも下顎のラインが綺麗です。本症例の患者さんは下顎の頤が前傾していてしっかりした顔立ちなのですが、このタイプは強い意志を感じさせ、溌剌として若さを醸し出します。でもJowlが弛んだら加齢,Agingを感じさせます。クマ＝瞼頬溝,Orbitomalar grooveもやつれて見えます。今回の治療で共に解消しました。
でも糸は永久的に残る製剤は禁忌です。後で突き出て来たり、瘢痕が出来て肉芽や繊維化を起こす可能性があるからです。私は５０年の経験で多くの問題を知っています。溶ける糸なら、合併症は皆無を言えます。PRPは自然な増量法なのですが、年単位は保ちます。当院では１０年間の経験で製法に精通して持続性が高まりました。だから年単位で定期的に治療をしています。さすがの患者さんです。
この度術後１か月で画像を頂きました。
Jowlはまだ見えません。
下顎のカーブは綺麗な弧を描いています。
当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しブログを掲載しています。
医療法を遵守した情報を詳しくお知らせするために、症例写真・ブログに関しましても随時修正を行っていきます。症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも表現や補足の説明を付け加えさせていただきます。
施術のリスク・副作用について：
PRP・治療効果は、施術後から３ヶ月間にわたり徐々に現れ、１年程度持続しますが、個人差があります。施術のリスク・副作用について・内出血が起こった場合は完全にひくまでに２週間程度かかることがあります。・施術後に、腫れや赤みを伴う場合がありますが、２～５日程度で改善していきます。・施術直後より、洗顔・お化粧をしていただけます。・施術日は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴はお控え下さい。・注入は医師と状態を確認しながら進めますが、効果の現れ方や注入部位によっては直後に凹凸や左右差を生じる可能性があります。微調整が必要となる場合は、別途料金が発生いたします。・稀に、感染する場合があります。その場合は、抗菌剤内服にて対応いたします。・治療効果は、施術後から３ヶ月間にわたり徐々に現れ、１年程度持続しますが、個人差があります。
Gコグ：施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは２日～１週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、３ヶ月程度かかります。・内出血がごく稀に起きる可能性があります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・手術直後は、糸を挿入した部位は、笑ったり・触ったりすると違和感や痛みを感じることがありますが、２週間程度で改善していきます。・糸を挿入したところが、一時的に違和感（異物感）や引きつれ感を感じる場合があります。1～3カ月程度で徐々に改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後３日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後3日間は、手術の刺入部位のお化粧はお控え下さい
本年６月から費用の説明も加えなければなりません。PRP療法は１ccで１０万円＋消費税です。 ３Dリフトとコグリフトの組み合わせは２４万円＋消費税です。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、自費診療分から出演料として２０％オフとなります。
