2018 . 7 . 13

定番となりました口周りの手術。適応ピッタリの症例です。

毎日口周りの手術を行っています。口周りの手術に於いてはバランスが重要です。私は毎回強調してきましたが、顔面全体の中での縦横の比率に応じて治すべきです。その点では症例ごとにバリエーションがあります。実際にいくつかの手術を組み合わせた症例も多くありますが、白唇が長い人を短くする手術が基本です。白唇部だけ短縮すると相対的に口角が下がるので、99%の症例が口角挙上術を併施します。また、白唇部は加齢に因り長くなり、赤唇部は加齢に因り薄くなり貧相になります。だから加齢顔貌の改善のためにも効果的な手術です。だからむしろ、先天性に長い場合それだけで人格に影響してしまいます。

症例は37歳、女性。上顎が下がっていて弛みや間延びした印象があると感じて来院。その前に丁寧にメールで相談事項を送ってこられました。来院されたので早速診察しました。白唇長:鼻柱基部~Cupid’s bow,赤唇の弓型の底が20㎜と長い。最大でも15mmが望ましい。赤唇が薄いので露出させたい。

顔面を計測すると、縦の比率は上顔面(生え際~眉):60mm、中顔面(眉下~鼻下):60mm、下顔面(鼻下~頤尖):62mmと縦の長さが短めな中で下顔面が長い。下顔面の中で上口唇(白唇部+赤唇)長25mm:下口唇(赤唇+頤尖)長38mmで、黄金比の5:8よりは上が長い。

だから口唇は短くしたいので5mm切除したい。若干赤唇の露出を増やすために口輪筋上までの切除として、C-カール(横から見ての上白唇から上赤唇にかけての湾曲)を増強したい。

横比は内眼角間:34mm、鼻翼幅34mm、口唇幅50mmであり、やはり黄金比率の5:8を求めて2㎜ずつ横に拡げたいから5㎜挙上なら40度方向に挙げたい。

手術デザインのプランは立てました。下の画像は術前の正面像とデザイン画です。 DSC01442DSC01446

上左図のような口元を上右図の如くデザインします。

DSC01442DSC01469DSC01482DSC01642 上図の正面像は左から術前、術直後、手術翌日。術後1週間の抜糸後。

DSC01440DSC01466DSC01486DSC01644 上の斜位像は術前、術直後、手術翌日、術後1週間

DSC01441DSC01467DSC01487DSC01645 側面像では術直後は腫脹も強くて白唇部がボテッとしてしまいます。手術直後はC−カールが得られていませんでした。再右の術後1週間の画像ではちゃんと出来ています。術前よりもくるんとしました。要するに手術後の腫脹によって白唇の外反度は見られません。ですから、予めある程度の外反を求める際には、そのつもりで切除の深さに留意しなければなりません。本症例では軽度の外反を目論んで口輪筋の上まで切除して口輪筋を折り畳んで縫い寄せました。

本症例の患者さんは丸顔で可愛い人です。契約上画像のトリミングをして、口周りの手術の際には中下顔面のそれも横幅は両側目尻(顔を横に5等分すると中3/5)の下までしか載せません。正面画像では中下顔面の輪郭から丸顔感が推察されるでしょう。丸顔とは顔面縦横の比が5:8の黄金比率より横長なことです。今回は精密には計っていません。丸顔は優しく可愛い感じをです。でも、その中で下顔面の白唇だけが縦長でした。上の数値が示しています。

正面像でも斜位像でも側面像でも解ります。患者さんはいい所に目をつけました。上白唇の短縮術が適応なのです。結果を見れば明らかに可愛さ倍増しています。 口周りの手術を受ける症例のうち、丸顔の人と面長の人の比率は1対2くらいでしょう。これまでにも丸顔の可愛い症例が載っています。 面長は顔面縦横の比率が5:8に近い人で、顔の幅は無い訳です。顔が大きいというのは正しくは幅があることを言います。顔が長いとは違います。したがって、面長の人は小顔ですが、縦長の中に下顔面の比率が多い人がいます。これまでの症例の数字を見れば判ります。

下顔面のうち下口唇から頤が長い人は居ますが、これは骨の手術を要します。実は最近骨を切ってから口を切る症例が増え続けています。その後、上口唇の白唇の長さが目立ち、しかも傾斜が無くもたつくようになる症例が多い様です。最近はこの様な段取りで手術に到る人が多くなりました。 丸顔の人は顔面の縦の長さはないのですが、その中で下顔面だけ長いとより目立つ訳です。通常丸顔の人は頤が長くなく、下顔面が長いなら上白唇が長いのが原因です。この場合白唇部短縮術の適応であるのは間違いない訳ですが、そのためには計測が重要です。

本症例は数字的比率的にとても良い適応症例です。それが証拠に可愛く出来上がりつつあります。術後1週間まででは、表情筋の運動機能低下が残っていました。2~4週間で正常化します。腫脹もまだ30%以上残りますが、側面像で診られる様に白唇部のC-カールは出来てきて、可愛くなりました。術前は平坦でストンっとしていた白唇が適度に外反しました。

本症例は、丸顔で上白唇が長く平坦で、上下の赤唇の厚さが寂しいのでした。赤唇の幅はやはり上:下=5:8の黄金比率が理想とされます。手術によりその点も作り上げられました。 術後2週間で来院してもらいました。

DSC01811DSC01814DSC01812 可愛いでしょう。ノーメイクだと傷跡はまだ見えます。下図は術後5週間です。 DSC00220DSC00226

曲がっているのは撮影時の角度です。

DSC00222DSC00221DSC00223DSC00224 メイクをして撮影されました。そうはいってもよく見ればまだ創跡が見えます。でも形が良い。可愛いったらないでしょ?。丸顔の人が上白唇が長いとアンバランスなのに対して、この術後のバランスは最良です。

ですから、上に書いた様に患者さんの目の付けどころが、「見事に当たりました。」と言う事です。今後まだ術後経過で創跡が目立たなくなります。お楽しみに! 今回術後3か月で、完成を診たいのです。

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ノーメイクで撮りました。さすがに傷跡は見えますが、気にはするほどではないそうです。 DSC00876DSC00877DSC00871DSC00874 側面や斜位の画像では可愛い口元です。赤唇の露出も丁度いいでしょう?!。C-カールは可愛いし、人中も赤唇縁の弓型も、少し強調されてはっきりした口元です。

「完成!っと言いたいところですが、傷痕がまだ見えます。もし良ければまた見せてもらいたいです。それにキャラクターが優しくて手術の効果でさらに優しい印象となり、観ているとこちらが和む症例です。私は美しい、可愛い女性を見るのが仕事ですし、趣味でもあります。その上私が作った素敵な女性には見惚れます。もちろんその人の素材がいいからですが、その中には内面性も含みます。本症例はその意味でもいい結果を得られています。

当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。局所のブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。