本来面長の人は下顔面が長い事が多く、特に上白唇が長いなら口周りの手術の適応者となりますし、下顔面の上口唇と下口唇から頤が共に長くても先ずは上白唇切除術の適応性はあります。最近では丸顔の症例も増えました。丸顔なのに下顔面特に上口唇が長いとアンバランスだからです。本症例はその点で典型的な適応症例です。従って結果は良好でしょう。
面長で白唇長(人中部)18㎜。15㎜以上は長いので4㎜切除の適応ではあります。上顔面60㎜:中顔面55㎜:下顔面65㎜と下顔面が長い面長タイプ。上口唇(白唇+赤唇)25㎜:下口唇(赤唇〜頤尖)40㎜で黄金分割比の5:8に合っているが下顔面長いものは長い。頤骨切りも検討はしている。歯槽が前突で内反した上口唇。外反=C-カールを欲しいので口輪筋上まで切除して口輪筋を折り畳む必要がある。人中が浅く上口唇が3次元的に貧弱。上赤唇が薄くキューピット,Cupidの弓がなだらかで酷薄感も呈している。白唇短縮に追加して人中部を0.5㎜ずつ寄せたい。弓も急峻にしたい。赤唇も露出させたい。
重瞼切開しているが、内眼角は生来近い。目が大きい。鼻中隔延長で鼻柱は下げたから鼻唇角は喰い込んでいないし、鼻翼より下方にある。内眼角間27㎜:鼻翼幅33㎜:口唇幅49㎜で顔面横方向の部品比からして口唇幅53mを目標に口角を頬骨隆起方向に5×8㎜挙げたい。
画像を見ましょう。
上に術前の正面像。上右は笑ってもらいました。
上に術前の近接画像とデザイン画。
上に術直後の正面像、右斜位像、左側面像。血が滲んでいます。
上に手術翌日の近接像、右斜位像、左側面像。血は着いていませんが腫脹は亢進しています。
上には術後1週間で抜糸した直後の正面像、近接像、右斜位像、左側面像。創の線の周囲が発赤しています。腫脹はピーク時の50%程度になりました。
今回正面近接像の比較をします。左から術前微笑んで撮影すると口角の位置が判ります。その右のデザイン画では口角の挙げる方向が判ります。その右の手術直後は白唇短縮術の腫脹の結果、口が開いているので相対的に口角が下がります。さらに右の手術翌日は腫脹が亢進するので、ぼってりしている赤唇縁と挙がった口角の角が見えます。最右の術後1週間では腫脹はピーク時の50%程度です。術前の微笑みを湛えた口角の如く、口角のカーブが綺麗に見えて来ました。しかも白唇が短縮して冗長感が無くなりました。つまり上口唇を短縮する際に口角挙上の併用はこんなに印象を変えます。
本症例は面長です。全身像は契約上載せませんが、身長が高く、抜群にスタイルが良い。そう言う人は面長のことが多いのですが、成長ホルモンのバランスです。しかも見ために身体に減り張りがあって要するにグラマラスなのです。白人社会に行っても通用するでしょう。少なくとも面長の人は美人の要素を備えています。対して丸顔の人は可愛いのです。
アジア人に於いては面長の人のほとんどは中顔面に比べ下顔面が長く、しかもその中で上白唇+赤唇:下赤唇〜頤尖の比率が黄金分割比の5:8に近い人が多いのです。つまり頤も上口唇も長いのです。でも下は高価な骨切り術しか方法がありません。対して上白唇は短縮出来ます。
こうして私に罹る人が後を断ちません。最近は丸顔でも上白唇だけが長い人と、面長で下顔面を短縮したい人が半々くらいです。どちらも美容学的に良好な形態を呈します。診断が適切だからです。同時に中長期的に創跡と口周りの機能の回復は確実です。患者さんは皆さん知っています。こうして口ばっかりの毎日を過ごしています。この一年の手術のうち半数は口周りです。
今回は術後1週間まで提示しました。上に書きました様に中長期的経過が診せところで、重要です。次回をお楽しみに!
今回術後2週間の画像を頂く筈でしたが、台風の余波で停電し診療不能となりました。なのに、わざわざ術後3週間で診せに来て頂けました。有り難うございます。
正面像と近接像。
むしろ術後3週間の方が創跡が目立たなくなります。日にちが薬です。機能的にも口は閉じますし、頤がある人ですから当初から下口唇に力を入れないでも、口が閉じていました。梅干しの種が出来ませんでした。鼻翼の位置は寄って来ました。口輪筋の回復でトーヌスが働きます。鼻が下に引かれたのに対する回復は、上唇鼻翼挙筋等が間よしますが、これらの表情筋は弱いので、時間がかかります。でも必ず位置は復します。`人間`の表情筋は最も複雑な構造です。バラバラに働きます。しかし覚醒時にはトーヌスと言って表情筋(全身の姿勢制御筋群もですが見えません。)に脳から微弱な信号が流れています。精気を保つ為です。しかも人間は頭がいいので、自律的に不随意に感情や環境にも左右されながら、信号のバランスが保たれます。だから何れは、表情のバランスが取れて顔面部品の位置も復するのです。
それにしても、素敵な女性です。面長の人は美人要素を備えています。その中で上口唇が長いのは所謂「鼻の下が長い。」印象を呈しますから、この手術の適応性が最も高いのです。
今後は創跡の経過に個体差があります。次回以降をお楽しみに!
今回術後6週間で別の部位の相談を兼ねて来院されました。画像を戴きました。
傷跡がより目立たなくなりました。ノーメイクでも出歩けるそうです。腫脹も軽快して、表情筋の機能は回復しています。診察時に面していると自然で明るい表情で、こちらもニコニコしてしまいます。キャラクターがいいのでしょう。また下口唇を挙げなくても口は閉じます。そして間違いなく長い下顔面が改善されています。
今後の経過が楽しみです。更なる美しさを求めて私に罹っていきたいとのお申し出にむしろ私がウキウキしてしまいました。
医療法を遵守した情報を詳しくお知らせするために、症例写真・ブログに関しましても随時追加修正を行っていきます。症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも随時表現や補足の説明を付け加えていきます。
施術のリスク・副作用について
・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。
6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。