今年もあと数日。大阪院での最終手術の症例となりました。まだ平成１８年の症例統計を採っていませんが、おおよそ年に１５０例の口周りの手術を施行しました。それに今週は５例でした。もしこのペースでいけば年に２５０例です。それじゃ体力が持ちません。この手術は集中力を要しますから結構疲れるんですよ。いやあ〜！、だからこそ好結果を得られるのでしょう。今年も頑張りました。
そして平成３０年最後の口周りの手術の患者さんは私を探してきた嬉しい患者さんです。父の時代(私も手伝っていた時代)に罹っていた人で、口周りの手術の医者を探していたら、よりによって私に行き当たったのです。ブログの紹介文にも書いてありますから、見出せたのでしょう。
昨年末に顔面何部位か脂肪吸引を受けた。目頭の創跡あり。１７年前銀座美容外科でFace Liftとこめかみプロテーシス挿入術。その内容の詳細は覚えていないとしても私だけは理解できます。１７年前でも、私の執刀で無かったようです。
面長で上口唇長２０㎜。内反。上顔面７６mm：中顔面６０mm：下顔面６９と下が中に比べ長い。人中が幅広で浅い。弓はあるがやはり幅広い。白唇を５ｍｍ切除し、口輪筋を折り畳んで外反を目論む予定で、鼻柱基部を0.5㎜ずつ寄せて人中とCupidの弓を狭くしようと考えた。
口角は当然下がり得るため同時施行が望ましい。内眼角間３４mm：鼻翼幅３３mm：口唇幅４５mmで黄金分割比を適応すると５１mmまで拡大したいから５㎜４５度で５÷√２≒５÷１，４１４・・(ヒトヨヒトヨニヒトミゴロ)≒３ｍｍ横に上に挙げる。
画像を診ましょう。
正面像と近接像では、明らかに長い印象です。白唇が内反していて赤唇がうすく、しかも赤唇縁のCupidの弓がなだらかです。人中もはっきりしません。口唇結節(上赤唇中央の膨らみ)も無く、平板な唇です。
側面像、斜位像を見るとすとんとした白唇です。赤唇が寂しいです。
計画通りデザインします。
術直後はすごい画像ですが、別人の様にすっきりした上口唇です。
術直後は腫れて内反が変わりませんが、短くなると内反が気にならなくなります。
本症例は年末に施行しましたが、画像を映す際にハードとソフトの両面からトラブルが発生してしまいました。最近の症例は術後１週間での経過まで提示することが多いのですが、今回まず当日から載せます。
別のディスクを用意してやっと画像を取り込めました。手術翌日は他の医師に診てもらいましたが、その後画像ディスクが壊れて進みませんでした。１週間後も年始休みでしたので他の医師にお願いしました。そしてわざわざ私に診せに来て下さいました３週間の画像を載せます。有り難う御座います。長年に渉る関係ですからね！
下の図。術翌日は通常腫脹が亢進してぶちばれるのですが、直後と余り変わりませんでした。いい身体です。内出血も増えませんでした。もちろん出血は止まっています。
口が出ていないからさらにすっきりします。
手術後一週間で抜糸してもらいました。私に限らず抜糸時に引っ掻いてしまいます。創の尖の周囲が赤くなります。しかしなんか赤唇の色が綺麗です。赤唇の露出も増加して色っぽいです。口が出ていないから品性もあります。
もう私が作ったC−カールが見えて来ました。
下に術後３週間で来院して頂いた際の画像。
本症例の患者さんは、ルックスも使う社会性を持つ人です。実はもうマスクで隠さずに社会生活しているそうです。一部はコンシーラーでカムフラージュしていたそうですが、もう不要だそうです。赤唇はピンクが綺麗で、口元がしまり好評だそうです。でも特に言われないそうです。そうです。創跡が目立たないから隠せるし、周囲も見た目にいい感じだと判らないか、判っても指摘しません。実は余り明るくない場でライトが上からだと鼻翼基部の谷は影になって見えないのです。
何しろ患者さんは私を探して来てくれた元々は父の患者さんです。とてもお悦びですが、患者さんはその道の人ですから感じがいいし、今でも何人かは続いています。そしてその様な患者さんには私も特に気合いが入ります。悦んでくれて嬉しいです。丁寧に手術した甲斐があります。
次回本来は術後１か月ですが適時お願いしました。次はフルメイクを見たいかも！美しいでしょうね！セクシーでしょうね！？。
術後一か月で診ました。
フルメイクではありませんが、口紅を引いて口角の傷跡を隠しています。白唇部(鼻の下)の傷跡はコンシーラーでなければ赤い線は隠せません。日常はこのままで居られるそうです。
頤があり、鼻も高くて、E-ラインより口が後ろにあるので品が良い綺麗でセクシーな口元です。
ついに術後３ヶ月が来ました。
お慶びです。
医療法を遵守した情報を詳しくお知らするために、症例写真・ブログに関しましても随時追加修正を行っていきます。症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも随時表現や補足の説明を付け加えていきます。
施術のリスク・副作用について ・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは１～２週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、３ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに２週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2～４週間程度かかります。・手術後２週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、２週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後３日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後１週間（抜糸まで）は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。
６月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は２８万円＋消費税。口角挙上術は２５万円 ＋消費税。鼻翼縮小術皮弁法は２８万円＋消費税。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として２０％オフとなります。
