症例は58歳女性(えエ〜ッ!私より一つ下)。これまでにいくつもの美容医療を受けてきている。今回は、眼瞼のお治しから提示させてもらうことになりました。もちろん他の部位の相談も受けましたが一つ一つ取り組んでいきます。実は他の手術も同時にします。
切らない眼瞼下垂手術をこれまでに3回受けて来ました。どうしても後戻りし、画像でご覧の様に瞼縁が黒目に架かるので、フェニレフリンテストをしてみると充分に挙がるので、今回は私が精一杯挙げる様に気合いを入れて手術しました。ラインも若干広げたい希望でした。
術前と術直後の画像を並べます。
開瞼を強化しました。やり過ぎですが後戻りを計算しての事です。重瞼は狭くなります。でも目力が入っています。重要なのは瞼縁の形です。これまでの手術の写真を見ると、毎回内側が外側に比べて足りません。今回の術前の画像でも内側下がりで三角形です。そこで私は内側をより強く締めました。
近接画像四葉を比べると、角膜(黒目)の上に掛かる瞼縁の傾斜が、術前は内側下がりだったのに、術後は水平に近づきました。内側を一生懸命締めたからです。
ただし切らない眼瞼下垂手術は、眼瞼結膜側から糸で眼瞼挙筋腱膜を縫い縮めて瞼板に留める手術ですから、腱膜に糸が喰い込みつつ瘢痕化して定着するまでに数週間罹ります。
次回画像をお楽しみに!。っと思っていたら早くも眉下切開術の要望を受けました。
まずは術前術後の画像を載せます。実は切除幅を細く調整しました。NILT後に眉下の診察はしておきました。眉を上げる5㎜切除の追加が可能です。取過ぎると身が閉じにくくなるかた、最大限を決めておきます。
右側は外側(目尻の真上)は5㎜−中央(角膜中心の真上)は3㎜−内側(眼頭の真上)は0㎜とし、繋げます。左側は外側は5㎜−中央で5㎜−内側も2.5㎜切除します。ご覧の様に左は内側の切開が長くなります。
この取り幅は術直前に細かくシミュレーションして決めました。本症例の患者さんは、美的センスに優れ、いや年齢不詳(上に書いてしましました。)の美人なので容貌が、あっ間違った要望が細かくても一緒に考えたくなります。私の得意分野です。
今回NILT法から3ヶ月経ましたので画像を戴きました。
お気に入りの様です。患者さんは「40年間で一番良かった。嬉しいです!。」と仰っていました。確かにキリッとして若さを醸し出して年齢をカモフラージュ(ダジャレ)している目元でしょ?。眉下切開の傷跡ブローメイクでカモフラージュしています。見えません。