定番となりました口周りの手術ですが、症例ごとに工夫が加わります。そもそも患者さんは個体差があるから手術を受ける訳だし、好みもあるし、社会的な適合性も加味しなければなりません。口周りの手術に限らず毎回言い尽くして来た様に、細かい形態を造る事は患者さんの悦びを倍加させます。
本症例は個体差として、いくつかの美容医療を受けて来たからの差異があり、術前と術直後に影響が見られました。顔の個体差としては正面輪郭と側面輪郭が綺麗な人ですし、顔面の部品も綺麗でバランスが取れていますから、そうなると口周りの手術の高い効果が得られる症例です。
社会的に一般的な女性ですが、これまで美しさを追求して来たので、周囲にも認識されている筈で、今回も追求して良いのでこちらとしてもやりがいがあります。でも水商売で
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カテゴリー別アーカイブ: 真皮縫合
モッコリした白唇はやはり短縮の適応です。下がった口角に対する挙上術から、1ヶ月後に人中部白唇短縮術も。
症例は29歳女性。白唇長17㎜だが上歯槽が前突でモッコリした白唇。そのために赤唇も中央が突なのに対して口角が下がっている。鼻と頤はあるので口唇はE-ライン状にありモッコリ感の原因は歯槽の前突が原因である。顔面横部品比は内眼角間32㎜:鼻翼幅35㎜:口唇幅46㎜ですから、黄金分割比率(5:8=1:1.6)を適用して計算すると、口唇幅は50㎜まで拡大した方が適切だと考えた。三角関数を用いて計算すると頬骨隆起方向は30度で5㎜挙上が適応。もう少し大きくしたいなら52㎜まで45度も可能と考えた。
本症例の様な口唇、上下赤唇と白唇その上下の鼻と頤の配置に対しては、やはり白唇短縮術が適応である。口角は既に下がっているので挙上術は必須と言えます。
通常は白唇短縮術と口角挙上術併施した方が、ダウ
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またもや、2回目の口周りの手術。他院で富士山型にされたのよ!。デザインを工夫して口角も挙げて治しましょう。
症例が増えるごとにいろいろなことが解ります。富士山型が増えています。どうしてか考えました。私が口周りの手術を始めたのが5年前で、増えてきたのがもう3年前です。ブログに毎月何例か載せるようになったのが、2年半前です。私は今や最多症例でしょうが、SNS上では私以外にもたくさんのクリニックが載せています。流行を作った訳ではないのですが、私の症例が評判で他のクリニックも追随しようとしているのでしょう。ただし所詮真似っこですから、細かいデザインは間違うし、術前診察が稚拙なのでバランスが崩れる症例が多発しているのでしょう。美容医学は経験により積み重ねられた知識と、美容医学の普遍的知性(専門部位に限らず美容外科的素養)に基づかなければ可愛い美人は作り上げられません。残念ながら今時の若い医師や新参医師には、
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上口唇短縮術単独からの症例も増えて来ました。
上白唇短縮術を施行する際に口角が相対的に下がるので、同時に挙上術をした方が適当です。近年私は口周りの手術の先走者として、最多の症例を手術しているでしょう。その結果他院での好ましくない結果に対する二次手術も増加傾向です。
例を挙げれば、富士山型!、後戻り!、創跡が拡がり目立つ。口角が下がった等々枚挙に暇がありません。中でも富士山型は人中部だけ多く切除して鼻翼基部を取っていないからです。そうすると確かに、鼻翼横の創を短く出来てDog earも減らせるし、創の縫合に自信がない非形成外科医がやりそうな事です。口角挙上術は創跡があるのですが、口紅でカムフラージュ出来るので併施する事をお奨めします。
数年前には白唇短縮術の切開を鼻翼を超えて鼻唇溝(法令線は人相学用語です。)まで切除して口角を
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口周りの手術は適応次第。
若年者で人中付近の白唇が長く、歯槽骨:歯の植わっている馬蹄形の骨の湾曲が強くて前突している人は野暮ったい顔面形態を見せるので、口周りの手術の適応度が高いのです。さらに鼻翼の下が特に長い人はちゃんと挙げないと富士山型になり兼ねないし、その様な人は口角も下がっている訳で、口角挙上術を併用する必要性が高い。
私はそのような症例ばっかり手術してきました。いや、それ以外の適応性の認められる症例も沢山あり得ます。まず白唇長を計ります。ついで側面から見て定規を当ててE-ラインを見ます。続いて顔面縦の上中下を計ります。尚、上顔面は生え際から眉下、中顔面は眉下から鼻下、下顔面は鼻下から頤尖です。次に上下口唇の比率を計ります。上下口唇の幅は黄金比率の5:8が理想とされます。ここまでが上口唇短縮術の適応性を
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