昔私が美容形成外科医になった30年以上前に、先輩上級医に、「鼻の手術を求める男性は精神的に病んでいる事が多いから気を付けろ!。」と念を押されました。それは誤認でした!。大間違いです!。
私の父は今から60年近く前の昭和36年に美容整形医院を開業し、その後Tクリニックがチェーン展開するまでは芸能人を始め銀座のホステスはみんな患者さんで、その世界の先駆者でありました。通常美容外科の患者さんの中で男性は平均的には10%とされていますが、銀座美容外科(昭和53年に美容外科が標榜科目となり、その頃から私も関与していました。)では20%近かったのです。父は鼻の手術に於いては本当の外人の様なアップノーズを作れる名人とされていました。更に個人差のある好みを汲む、美容的な知識に長けていたのでバリエーショ
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口周りと眼瞼、鼻と来て、懸案の頤。
本症例の患者さんには嬉しいお言葉を戴きました。「森川先生は顔面のバランスを診ていって、トータルに治して下さるから、その様な美容形成外科医に巡り会えてよかったです。だから御任せできるのです。」と、私の出自とこれまでの経験から来る美容医療の素養を認めてくれたのでしょう。有り難いお言葉です。ですから幾つかの手術を計画を立てて施行してきました。一遍にはしません。何故なら第一に私の体力の問題。知的集中力もです。第二に大阪院では局所麻酔手術しか出来ないからです。第三には手術時間枠も大阪院では最長で3時間30分だからです。そもそも私は手術を丁寧に時間をかけて行います。切開縫合手術は特に時間をかけて細かく縫い合わせないと後々で傷跡の幅が出来て目立ってしますうからです。
今回は頤プロテーシス挿入術です。
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何度も重瞼術したけれど上手くいかない症例はプレッシャー架かるけれど見事に挙げよう。最後にしたいからね!=何がプレッシャーかって、面白いこと書く様に念を押されたしたし・・。
本症例はプレッシャーが掛かります。題に書いた様に何度もうまくいかなかったとの申告で、私に辿り着いて、なんとか出来るでしょうと頼って来た(迫ってきた)からです。眼瞼形成術は私の十八番です。父が開業していた銀座美容整形時代に見学して45年以上の経験。私は医師になって北里大学形成外科に入局したのも眼瞼形成術を極めたいからです。現在までの手術症例経験のうち約30%は眼瞼形成術です。中でも切開法と眼瞼下垂手術は形成外科医だからこその経験値です。そんじょそこらのチェーン店の若造には出来ません。さらに目頭切開術は父の独壇場でしたが、私も今や目頭Z−形成術を駆使して、自然でよく開く眼瞼を作り出しています。
そんな私を探し出してすぐ、「やって欲しい!」と言ってきた本症例の患者さんには嬉しく思いますが、病
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Jowlは残念!。動物の顎と訳す一般英語です。辞書で調べましょう。別名下膨れ!
今回の症例はスタッフで36歳の女性です。しかもスレッドリフトのファン?です。これまでに3回施行しました。スレッドリフトは数年は効果が見られますが、年月には勝てません。45分もあればできる簡便かつ有用性の高い手術であるので、何年かごとに受けたくなるのです。若年患者(30代)の女性にも意味が大きい手術ですが、各々の症例の特徴に因ります。その理由を説明します。
人の顔の印象は形態で評価しますが、静的形態と動的形態は治療法が違います。静的形態とは無表情なときの造作で動的形態とは表情で変わる形です。顔は自分で見えないのですが、鏡を見れば見えます。でも表情筋の収縮が皮下組織から皮膚に反映して顔の動的形態を表わすのですが、随意的な行動と不随意的な行動は、本人には区別が付き難いのです。鏡を見る際に不随
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加齢性の上口唇の伸展と口角の下垂には手術が最適です。
加齢性変化は皮膚の菲薄化と伸展が本態で、部位別に形態変形を来します。深部組織の加齢性変化も当然ありますが、顔面では上眼瞼挙筋の伸展弱化と歯牙歯槽の退縮が動的な形態変化を来すくらいです。
皮膚皮下組織の伸展は、やはり顔面の中でも薄い部位に起きやすいのですが、皮膚皮下組織は一定の区画ごとに深部組織(骨格、表情筋や咀嚼筋群、筋膜)に固定されています。例えば眼瞼は眼窩縁に、口周りは歯槽骨や表情筋群に上方が固定され、延びた皮膚皮下組織は下に垂れ下がります。
例えば眼瞼は浅葉が皮膚皮下組織で、深葉が挙筋群と眼窩脂肪で、どちらも伸展することがあるから眼瞼下垂症のメカニズムは精彩です。本題の口周りでは、鼻の下が固定され、伸展します。口角部は挙上筋群に引き上げられているのに弱化しますから下垂します
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