副題を書こうと思いましたが長いのでまずお題目から載せます。スレッドリフト(糸リフト)と言ってもただの糸ではありません。コーンの付いた3DリフトでJowl Fatを挙げて!+棘の付いたコグリフトで皮膚の裏から張りを!=この様な手術手技を私は、Jowl Lift と名付けました。実は手技の名称ではありません。要するにJowlに直接引っ掛けて挙げる,Lift だからこの手術名を使います。
Jowl は医学用語ではなく、一般英語です。辞書にも載っています。引くと‘動物のような垂れた顎‘とあります。下顎の輪郭線は卵型なのですが、口角から斜め下に走る溝=マリオネットライン(操り人形の割れている線)の外側がカーブより膨らんでいる部分を言います。日本では、ブルドッグと称します。犬も動物ですよね。
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カテゴリー別アーカイブ: 美容医学
こめかみリフトは適応症例が限られますが、広範囲剥離なら効果抜群です。
フェイスリフトは読んで字の如く、顔を持ち上げる手術名です。だからこの言葉だけでは手術法を意味しません。部位も顕しませんし、効果や持続性も不明だし、患者さんにとっては手術法は術中に知り得ないのでブラックボックスです。
部位で分ければ、上から前額部から眉上から上眼瞼部を引く。こめかみから頬前や目尻を挙げる。耳前部から口角の横のJowl の膨らみを引き上げる。耳後部からはい際を皮弁状に引いて下顎下から頸部を引き上げる手術があります。全部同時には全身麻酔で8時間以上要しますから、費用も嵩みます。私は分けて行います。上中下に分けると局所麻酔で3時間前後で可能です。
手術法のバラエティーは、剥離層と剥離範囲が、効果と持続性に繋がります。もちろん糸で挙げる場合剥離は滅多に行われませんがトライし
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いろいろな美容医療を受けてきても、上白唇が長いのは明白で、今回二段階で短縮しました。
私は粗製濫造しません。丁寧に手術します。ところで、手術に臨む前段では広告やSNSが誘引する手段ですが、私は唯一ブログだけで紹介しています。そこでは詳しい説明と歴史まで記載して、真面目な啓蒙活動をしています。本来美容医療は患者さんのためになる筈ですが、間違った情報は患者さんの為になりません。何故そうなるかと言うと、美容外科の患者さんは本当の意味での口コミ(オープンにして伝える)を控える人がほとんどですから、美容医療クリニックは自らの優位性を広告して誘引するしかないのです。その中で、私はちゃんと学会でも認められた医学情報をブログで提示してきました。
こうしていざ患者さんが来院したら、多くの患者さんは私のこのブログを視ているから、知識を持ってきます。でも患者さんは一人一人違う顔です。私は理想
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ターキーネック:日本語で七面鳥の首は顎下切開が必要です。広頚筋のZ−形成術が効果的です。
今回のブログは、ボウストリングス,Bow Stringsといきなり難しい言葉から始まります。直訳すれば弓の弦です。この部位を側面から見て、頤からのど仏(甲状)から鎖骨と胸骨までの弧を弓としますと、正面下から見て紐バンド状に二本の弦が張っています。だからボウストリングスと呼びます。他の部位でも局面にひも状に橋渡しが出来ると、ボウストリングスと称します。
鳥類は頚が長く、顔が小さく啄む為に頤が前形している為に、生来バンドを呈しています。欧米では白人は頤が長く、前突しているがためにバンドが出来易く、これをターキーネック,Turkey neckと呼びます。鶏でもいいのかも知れませんが、チキンは臆病の意味なので使いません。
実は広頚筋の狗縮が皮膚に反映しています。頤が長いと弓の弧が長い為に
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口周りは鼻、口、顎の関係。頤もです。頤プロテーシスから計画的に先行して、本題の上口唇短縮術と口角挙上術
口は上下唇が包んでいます。口腔内には前方に28本の歯牙と上下歯槽骨(歯の植わっているU型の骨)があり、上は上顎骨等、下は下顎骨(下歯槽骨は下顎骨の一部ですが)に乗っています。これらの位置関係は様々で、正面像での形もバリエーションがあります。側面像での3次元視では前後関係も様々です。側面像でのE-ラインは見た目に反映しますし、正面像では上下左右の長さが見た目に大きく反映しますが、人間は遠近感を感じ取りますから、正面視でも前後関係が意識されます。さらに頤(下顎中央)に梅干し(*脚柱)ができると動的形態に影響します。他の部位も表情により動的形態は豊かです。しかも話す、食べる際に頻回に動く部位ですから、表情筋が交錯しています。
こうしてみていくと、口周りの動的&性的な形態は数字だけでなく、周囲
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