口周りの手術としては、白唇部短縮術と口角挙上術が大流行りですが、本症例もこれまでの症例を見て受けたくなり来院されました。この手術は形成外科医が、そして美容外科の素養も備えている美容形成外科医で受けるべきです。非形成外科医は創の縫合法(真皮縫合)がまったく出来ないからなのと、逆に形成外科医は症例ごとのデザインの微妙な違いを術前に良く検討しないと、求める形態を得られないからです。
つまり、形成外科と美容外科の両方に精通していないと難しい手術類なのです。ところが、本症例は定番の手術から入りませんでした。そこから説明します。それには計測と素材の印象を理解しなければなりません。
症例は32歳、女性。顔面縦比は、上顔面(生え際~眉下)62mm:中顔面(眉下~鼻下)65mm:下顔面(鼻下~頤先
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 医学
おとなしい雰囲気の女性が明るく可愛く!
術前の印象ではおとなしそうな雰囲気でしたが、聴いてみると別に地味な女性ではないようです。でも見た目の印象って大事ですよね。目元が寂しい。開瞼が小さく、眉を挙げているから眼瞼の面積が広く、ぼてっとして弱々しい眠そうな目元です。手術後には、間違いなく明るくパッチリとした目元を作り上げました。
症例は、21歳、女性。先天性一重瞼。1年前に他院で埋没法重瞼術を受けたが緩んだ。開瞼時には前頭筋が収縮して眉毛を挙げている。診察所見はLF、Levator Function=挙筋筋力(挙筋滑動距離):12mmと正常下限。眼裂横径(一重瞼者の平均25mm):25mmと平均的。角膜中心間距離(平均60mm):58mmと眼球は近いのに、内眼角間距離(一重瞼者の平均35mm):36mmと離れている。これは蒙古
▼続きを読む
▼続きを読む
口周りの手術の印象は3次元で診たい!
口周りの手術を行なう際には周囲の形態とのバランスが重要です。本症例では正面画像ではいい感じの経過が見られます。そして側面像ではどうでしょうか?。誰もが認識出来る様に下顎後退症です。白唇部切除と口角挙上術がどれだけの影響を及ぼすかが面白い症例です。この点は結果を診ていきましょう。
症例は30歳の女性。白唇長(鼻柱基部〜弓の底)21㎜と長い。内眼角間距離31㎜、鼻翼幅31㎜、口唇幅41㎜と横幅のバランスは取れている。顔面縦比は上顔面(生え際〜眉下)60㎜:中顔面(眉下〜鼻下)60㎜:下顔面(鼻下〜頤先)65㎜と下顔面が長い。下顎長は無いので口唇(白唇+赤唇)が長い為に違いない。歯は下げたが歯槽の前突は残り、上口唇の前傾も残る。ただし歯を下げて歯槽が突なため、口唇は前屈形となっている。この場
▼続きを読む
▼続きを読む
口唇短縮術は強力な武器です。
口周りの手術が続いています。口唇の手術に到る患者さんは、他部位の治療を経てきた人が多いのです。そのような訳で、口周りの手術は最終兵器になります。今回まず、白唇短縮術に到りました。口角は二次的になります。鼻柱も検討の余地があります。アレッ、白唇部短縮術が最終兵器ではなかったみたいですが、いくつかの点については今回の術前診察中にも話しました。術後の診療中にも検討していきましょう。今回は第二段階というところでしょう。
症例は26歳の女性。鼻中隔延長術と鼻プロテーシス挿入術は受けている。他にも改善する希望点がある。だが相談してもこちらの手術時間が限られるので、今回は白唇部短縮術単独をすることとなったのです。眼瞼は診察時にプランは立てたし、鼻の改良点もある。ダウンタイムが取れる期間に何とかしたい
▼続きを読む
▼続きを読む
口周りの手術変法。この人は素敵です。今後に繋げましょう。
口周りの手術としては、白唇部短縮術と口角挙上術が大流行りですが、本症例もこれまでの症例を見て受けたくなり来院されました。この手術は形成外科医が、そして美容外科の素養も備えている美容形成外科医で受けるべきです。創の縫合法(真皮縫合)がまったく違うからなのと、症例ごとにデザインの微妙な違いを術前に良く検討しないと求める形態を得られないから、チェーン店には形成外科医が少ないのでお奨めできません。
ところが、本症例は定番の手術から入りませんでした。何故かをこれから説明していきます。計測と素材の印象を理解しなければなりません。
症例は32歳、女性。顔面縦比は、上顔面(生え際~眉下)62mm:中顔面(眉下~鼻下)65mm:下顔面(鼻下~頤先)65mmと中顔面と下顔面が長め。顔面部品の横比は、
▼続きを読む
▼続きを読む