眼瞼下垂症は前葉性と後葉性。先天性と後天性に大別されます。鑑別診断が大事です。手術法の適応も変わります。そうしないとやってみただけになり、中期的に結果が得られなかったり、後戻りが起きたりします。美容医療(形成外科と美容外科)の医療では、診察後直ぐに手術をするクリニックが多いのです。特にチェーン店では広告費が売り上げの半分近くを費やしているので、手術数をこなさないとならないので、診察には時間を費やしません。受付嬢が電話応対して、手術の予定を立てて、来院後もその受付嬢がカウンセラーと称して応対して、医師が術直前診察する際には、手術法も料金も決まっていて診断の余地がなくなっていて、医師は言われた通りに手術するだけ、という様な手順となっている事さえあります。私は約15年前まで、いくつもの美容外科クリ
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カテゴリー別アーカイブ: MT法とNILT法
切らない眼瞼下垂手術=黒目整形は前葉性と後葉性を同時に治せます。
暮れも押し迫ってきました。手術も押しています。年末年始の休業体制を使っての患者さんも多く、いや緊急事態宣言中か9ヶ月間ずっと忙しかったです。そのため今回のブログは、まず症例説明から提示します。細かい手術等の説明は、追い追い書き加えていきます。
症例は42歳女性。7年前初診。ハードコンタクトレンズを20年間装用してきて早くから眼瞼下垂症状を感じていて来院されました。診察所見から後天性後葉性眼瞼下垂症を診断して、前葉性も伴っていることから、切開法で挙筋前転術に加え、皮膚は幅2㎜切除して重瞼固定も行いました。開瞼が良好となりパッチリとして、従前の状態に戻りお慶びでした。
今回久しぶりに来院。「すごく開いていた。」「嬉しかった!。」でも、最近落ちてきたそうです。さらにその結果「重瞼が拡が
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眼瞼は前葉(成分):主に眼瞼挙筋と後葉(成分):皮膚と眼輪筋に分けて診ましょう。6年前NILT法(黒目整形)、今回MT法(重瞼術埋没法)
眼瞼下垂症はもう何十年も前から診療対象でした。当たり前です。だって困るでしょう?!。ただし手術以外の治療では難しいのです。目を開く行為は覚醒時に脳が指令して、神経が伝えて、筋が収縮して開きます。脳から神経の病態は内科的治療法が取られますが完治は難しいです。筋から皮膚表面までの病態は物理的作用ですから、観血的治療が効を奏するのです。
戦前は眼科領域で取り扱っていました。ただし今もそうですが、眼科医は眼球を主に扱いますから、機能としての眼瞼下垂症は前が見えない重症の症例に限っていました。また綺麗な形態を造り上げる為の美容医療的な知識は学びません。
形成外科は、欧州で第一次大戦後の機能的損傷に対する治療として発達しました。WWⅠは初めての総力戦ですから、一般人(徴兵された非職業軍人)が
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