さっそく、目頭切開手術(内眼角形成術)の症例供覧ができるようになりました。
このところ、目頭切開術の適応患者さんが増えています。そのうちの多くの方はこのブログを見てくださっていました。但し、内容が難しく解らないとの声も少なからずありました。私としましてはポイントを極力噛み砕いて書いたつもりなんですが・・。
そこでやはり、画像でお見せしながら、説明したいと考えました。症例は26歳で、先天性一重瞼、眼裂横径が24mmで内眼角間距離が37mmと目が離れています。瞳孔中心点間距離は60mmと平均値なので、典型的な蒙古襞による数値です。このため拘縮(突っ張り)が強く、開瞼に抵抗しています。二重(奥二重的に希望)にすると同時に挙筋を強化する切らない眼瞼下垂手術も行うこととなりました。
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カテゴリー別アーカイブ: 目の整形
まぶたの機能と美容医療Ⅹ 重瞼術
これまで、まぶたの機能と美容について多方向の視点から、述べてきました。今回集大成として、重瞼術等に対する、私なりの正しいと考える点を述べたいと思います。
私の医学博士研究のテーマは「二重瞼と一重瞼の構造差」です。内容をもう一度説明します。目を開ける上眼瞼挙筋は、挙筋腱膜とミューラー筋に分かれて瞼の縁の瞼板に付いています。つまり挙筋は、まぶたの縁を挙げる構造になっています。挙筋腱膜の途中から前方に向かってコラーゲン線維の束が枝分かれしていて、皮膚またはそのすぐ深層の眼輪筋(目を閉じる筋)に付着していて、開瞼力が皮膚にも働いて、皮膚が持ち上げるような構造になっているのが、二重瞼。この構造が欠損していて、開瞼しても皮膚が置き去りになってしまうのが一重瞼。これが、本態です。この構造の差異を電子
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まぶたの機能と美容医療Ⅸ 眼頭切開2 -蒙古襞(もうこひだ)について治療法-
はじめに、私達の行う目頭切開術(内眼角形成術)は、特筆すべき経過および結果をもたらします。これは形成外科の経験、解剖および生理的知識に基づいて、美容外科手術の中でも、もっとも難しい目頭切開に上手に利用する事を目的としたからです。
何度も言いますが、私達は日本で69人しかいない形成外科専門医で美容外科専門医です。実はその中には、自称ナンチャッテ形成外科医が結構います。形成外科医の中には美学の無い、古い自称美容外科医が多いのです。美容と機能を満たす見解を持つと考えられるのは、60人のうち、私達東京皮膚科形成外科、リッツ、ベリテくらいで、一部の医師がシロモトの関東や高須にいるくらいです。
前置きはさておき、手術法は多岐に渉るので簡便に説明していきます。その前に復習!。蒙古襞は、目頭部位
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まぶたの機能と美容医療Ⅷ 眼頭切開 -蒙古襞(もうこひだ)について-
モーコひだって何?。まぶたの機能と美容Ⅰで記しました。一重まぶたに付随する構造です。といっても覚えていないでしょう。ではもう一度。ところで、【まぶたの機能と美容】のテーマですが、機能には関係ないんじゃなねぇ⤴?と、思われるかもしれませんが、大ありなんです。これから説明します。
一重瞼の遺伝子は、約2万円前に北方アジアでの突然変異の結果生じて、現在まで北東アジアではその遺伝子の存在が継続していることは、今まで述べてきました。北東アジアってどこ?、今でいうモンゴルです。中国の北漢字を漢字で蒙古と書きます。そして日本人は、南アジア出身の、古いアジア(モンゴロイド)系と、北東アジア出身の新アジア(モンゴロイド)系が混血していると考えられています。遺伝子も混合しています。ところで、蒙古斑というの
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まぶたの機能と美容医療Ⅶ 眼瞼下垂その5 -診断:自己診断をしましょう-
これまで、眼瞼下垂症診療の歴史、症状、分類、原因等について述べ、治療法について分類してきました。
それぞれに機能と形態が違う患者さんにとっては、自分はどのような程度の機能なのか、形態的にどうしたいかが違うわけです。その前にもう一度、まず医療の発展に伴う目的の段階を述べます。第一次:生命維持・第二次:機能保持・第三次:形態良好化。形成外科医療は保険診療で第二次の目的ですが、第三次目的も加味して差し上げます。眼瞼下垂症はまぶたという目立つ部位なので、その最たるものですから、機能と形態、そして治療の経過のバランスが重視されます。そして、その限りにおいては、性格、人格や人間関係を含めた社会性も、重視されるわけです。
こう考えてみると、治療の適応は、人それぞれによって違います。診断とは、治
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