おっとりとして優しい物腰の患者さん。この一年以内にいくつかの美容医療手術をさせて頂きました。実は当院に来院後、手術の得意でない形成美容外科医では無い医師に罹り、物足りない経過で私の方に移って来たのです。その際私が前医を批評して、患者さんに「ディする記事は面白いけれど大丈夫ですか?」と問われた事があります。いや〜私は、一般論を述べただけです。
美容医療を診療するのは、日本では美容外科と形成外科の二つの科目で、最近では厚労省が細分化して、美容皮膚科も”標榜科目”(脚注)に入りました。さすがに美容整形は診療科目名としては標榜禁止です。戦前は眼科医や耳鼻科医が細々と手を付けていた美容医療を、戦後(美容)整形外科と称して多くの医師が参入しました。GI相手の女性向けに始まり、芸能人が皆当然の如く受
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カテゴリー別アーカイブ: 口もとの美容
年月を経ての上白唇短縮術の2回目が続々希望されています。ブログに多数載っているし、一回良くなるとさらに求めます。
外科系の医師は複数回手術をポリサージェリー,Poly surgery と言います。いろいろな部位を次々にする場合。一回目手術で上手く行かなかったから、直ぐ二回目をして治そうとする場合。更に上手く行かなくてもう一回と、どつぼに嵌る事もあり得ます。
いくつかのデメリットがあります。先ず創跡の瘢痕が成熟していない3か月以内の手術は、切りにくいし、創傷治癒過程も不良の可能性があります。ですから二回目の手術は必要性に依ります。麻酔は、局麻なら数時間で回復しますが、全身麻酔は回復に数日を要します。内臓への影響です。もちろん費用や手術スケジュールの負担も重なります。何れにしてもポリサージェリーは医療資源を消費するので、患者さんの利益とリスクのバランスに依存します。
そう考てみれば、年単位(4半
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鼻先とか鼻の頭とか呼ばれる鼻尖形成は耳介軟骨移植が自然です。今回は鼻唇溝上三角にプロテーシスを同時に入れます。
このところ、外鼻形成の希望者が多く来院されます。私は約10年間は定番の手術をお奨めしてきました。鼻尖には耳介軟骨移植。鼻翼軟骨の縫合に依る縮小術。鼻梁(鼻スジ)にはプロテーシス。鼻唇角にもプロテーシス。鼻翼縮小術は外側切開と内側皮弁法を使い分けてきました。鼻唇角プロテーシスは鼻の為ではありませんが、必要な患者さんが居ました。
定番と言っても、何種類もの方法を駆使してきました。何故なら、患者さんの生来の形態は千差万別です。同じ顔の人は二人と居ません。だから丁寧に診察して、患者さんの希望も汲みつつ、敵する手術法を見つけていく手順が必要です。美容形成外科は医療ですから、診療が重要です。診療は診察と治療(多くは手術)です。診察の結果の診断は治療方針を提示する為のあります。値段を決めるためではあ
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口周りは複数回手術が適用しますから、何例かブログに載せたら、次々に希望者続出。
表題に書いた様に、口周りの複数回手術の患者さんが増えています。一度上白唇を短縮すると、可愛さアップし、またはセクシー度が挙がります。所謂「鼻の下が長い。」のは優しいキャラクターを損ねるからです。多くの患者さんは好感度アップを求めます。または治療を受けたい人はその面に意味を見出しています。その意味で複数回の上白唇短縮術は、見事に効を奏します。
でももう一つ、私はこの手術に於いて、創を綺麗に治す為に丁寧に縫合しますが、本当に結果が綺麗なのはSNS上でも有名です。形成外科の技術を長年修練した美容外科医で、上口唇短縮術を上手に出来る医師は、本邦に数名しか存在しません。逆に、非形成外科の美容整形屋は真皮縫合の技術を身に付けていないので、創跡が目立つ結果になります。時折その結果を見かけます。
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やはり2回目の白唇短縮術後には2回目の口角挙上術をしたくなります。
人中とは、読んで字の如く、人の真ん中です。と言っても顔の中心で、口と鼻を結ぶ溝と2本の稜線です。ですから、人中短縮術という手術はあり得ません。人中だけを切除して短縮したら、富士山型の赤唇縁になります。まともな美容形成外科はしませんが、美容整形屋は学術的素養を持たないでビジネスに注心しているから、富士山型の唇をよく見かけます。
さらに言うと、鼻の下は唇です。赤い唇を赤唇、その上の皮膚の肌色の部分は白唇です。日本人だけが知らない言葉です。何故その点が大事かというと、赤唇の形態は白唇の形態に依存しているからで、対称性や歯牙の咬合面との位置関係も白唇が決定するからです。だって上赤唇は上白唇に吊られている訳ですから。もう一度書きます。鼻の下切除術は人中短縮術ではなく、人中を中心とした上白唇短縮術
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