もう1年以上前になりますかね。池田先生の顔(左こめかみ)にできた粉瘤を私が手術しました。これは丁度いいということで、手術前後や手術中の写真を撮影し(動画も)、ブログ等に例示したところ、患者さんが大変判りやすく、参考にしていただけた様でして、粉瘤の診察の患者さんがいまだに殺到しています。
何しろ当院の顔である、池田先生が患者さんに見せているので、患者さんの安心感につながることになっていると思います。傷跡なんて今では見えないに等しいですし、私達は形成外科専門医だから、顔面の解剖を熟知しているので、安全に手術を受けられることを証明したようなものです。
それはそれで、いいのですが、今度は私が、背中に粉瘤です!。
症例:54歳、男性。氏名:森川一彦、職業:美容形成外科医。
主訴
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カテゴリー別アーカイブ: 縫合
切る手術と切らない手術 切る、打つ、埋めるは基本 -糸について-
前に予告したように、糸の話を再開します。
切る、切らないの手術内容にこだわらずに、より良い結果とより経過の良い手術法を、検討していきたいと思います。切る切らないを組み合わせて、ダウンタイムと結果と持続性のバランスを取りながら、美容医療を受けましょう。
先に念を押して置きますが、糸を始めとした体内埋入物は、身体に対して害を及ぼす物はありません。生物学的な害=ばい菌等はあり得ないし、化学的な害=毒性のある物質などもあり得ません。この点は医学ですから、科学的にカットされています。生体が反応する異物反応=いわゆるアレルギーを呈する物は原則として使用しません。物によってはアレルギーはごく稀に起きますが、私達は使用不可とします。
体内に埋入するだけで、いやがる人がいますが、食べ物だって
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美しい女(ヒト)の楽しみ-ミニリフトの経過-
今回は写真だけ提示します。ミニリフト2月10日手術
2月28日経過
手術後18日でダウンタイムなんかなかったかの様に写真を撮って送って頂けました。
顎のラインの変化にお気付きでしょう。笑顔が自然に出ているのは、手術の影響が無い証拠ですよね。写真の取り方が上手なのでもありますが、画像はウソは付きません。すばらしい経過です。
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上口唇短縮術とは?。-症例2-
何度も書きますが、口唇とは赤い唇だけでなく、医学的には鼻の下の皮膚も口唇とです。赤い唇を赤唇、肌色の唇を白唇と言い分けます。ですから、上口唇短縮術はどこかを切除縫合することになります。
最近学会でも報告されているのですが、鼻翼基部から鼻柱基部の外鼻孔底の堤状の高まりの下に傷を持って来れば、折れかえり線なので傷跡が見えにくくなると考えられ、そこで切除するようになりました。但し、形成外科認定医が、形成外科的縫合で丁寧に縫い合わせないと、何しろ動くところですから傷跡の幅が出てきてしまい、見え見えの傷跡になってしまいます。そういう意味では、非形成外科医の多いチェーン店では手術を受けない方がいいと思います。
上口唇短縮術については、今回もう一例提示できるので、その経過をお見せしようと思いま
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上口唇短縮術とは?。-症例1-
口唇とは赤い唇だけでなく、医学的には鼻の下の皮膚も口唇とです。赤い唇を赤唇、肌色の唇を白唇と言い分けます。ですから、上口唇短縮術はどこかを切除縫合することになります。昔20年ほど前までは、父は赤唇縁とその上の皮膚を切除する手術をしていました。私が引き継いだ患者さんのうち何人かも受けています。口紅をしていればよく判らないのですが、よく見ると赤唇縁の微妙なカーブが消失しているため何か不自然です。
そこで、最近学会でも報告されているのですが、鼻翼基部から鼻柱基部の外鼻孔底の堤状の高まりの下に傷を持って来れば、折れかえり線なので傷跡が見えにくくなると考えられ、そこで切除するようになりました。但し、形成外科認定医が、形成外科的縫合で丁寧に縫い合わせないと、何しろ動くところですから傷跡の幅が出てき
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