今回の症例患者さんは明るい。顔面の印象は強い。なんせいろいろな点を改造したくて、なかなか進まないのはよく検討しているからでいいのですが、こちらは振り回される。性格が良いのでこちらも文句は言いません。いつもの様に真摯に真剣に真面目に診療して、むしろ楽しんでいます。様々な面での改良効果が見事にマッチしています。生来美しい鼻尖や、やや広く胡坐気味の鼻翼、長い下顔面の比率。私にとっても検討課題が噴出します。骨切りも効を奏しています。仲の良い骨切りの得意な菅原先生とも患者さんを介して通じました。なんかブログに書くのも楽しい患者さんです。
症例24歳女性。本年1月に来院。もちろんブログ症例は観察して戴いています。白唇(鼻柱基部〜赤唇縁)長16㎜で、上顔面(生え際〜眉下)62㎜:中顔面(眉下〜鼻下)
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カテゴリー別アーカイブ: 美学
定番となりました口周りの手術でも、症例の差はあります。
毎日口周りの手術を行っています。口周りの手術に於いてはバランスが重要です。私は毎回強調してきましたが、顔面全体の中での縦横の比率に応じて治すべきです。その点では症例ごとにバリエーションがあります。実際にいくつかの手術を組み合わせた症例も多くありますが、白唇が長い人を短くする手術が基本です。白唇部だけ短縮すると相対的に口角が下がるので、99%の症例が口角挙上術を併施します。また、白唇部は加齢に因り長くなり、赤唇部は加齢に因り薄くなり貧相になります。だから加齢顔貌の改善のためにも効果的な手術です。だからむしろ、先天性に長い場合それだけで人格に影響してしまいます。
症例は37歳、女性。上顎が下がっていて弛みや間延びした印象があると感じて来院。その前に丁寧にメールで相談事項を送ってこられました
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美容医療の神髄-歴史秘話第109話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その84”「地方都市27:美容外科医は辛いよ!」
平成14年、2002年。私の医師歴16年(現在30年次です。)です。この頃は美容外科の世界でも今に至る激戦が続いていました。1992年(これより10年前)に日本美容医療協会が発足した時から非形成外科医の美容整形屋と形成外科出身の美容外科医の対抗心が表面化してきましたが、私と父はこの頃首を突っ込んでいました。そりゃ~そうだ。父は非形成外科で私は形成外科医ですからね。
その後、昭和50年代にT先生がチェーン店(新幹線整形と呼んでいました。)を展開したころから、個人開業の形成外科系美容外科医と非形成外科医の美容整形屋(父を含む)がまとまって、チェーン店系の非形成外科医が対立する様に構図が置き換わったのです。
何回も書いてきましたが、美容外科医は形成外科出身者と形成外科以外の科目しか修練
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切らない眼瞼下垂手術じゃあ無理だったのです。目頭も必要。
本邦に於いては美容医療は、美容外科と形成外科が別科目で、前者は自費診療、後者は保険診療が適要されています。実は多くの他国では同一科目です。何故そうなったかというと、昭和51年に美容整形(現在も過去も法律上の診療科目ではない。)を診療科目にする際に、形成外科の学会長が、「作戦上形成外科を別科目にする?!。」とか訳の判らないことを提唱しておいて、昭和53年に形成外科医と美容整形医が手を打って、美容外科という新しい診療科目を設置しました。
結果として自費診療と保険診療の境界線が引かれたのですが、所詮その診断は担当医師が決める事です。結局切らない手術はの多くは自費で切開すれば保険が通るとのコンセンサスが得られています。ただしチェーン店では、非形成外科医のビジネスマンがほとんどで保険診療機関を申
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取り急ぎ、黒目整形=切らない眼瞼下垂手術をしました。本当は目頭も治したーい!
最近のブログ提示症例は、眼瞼と口周りが半々くらいになりました。正直な術後経過と見事な完成結果を載せてきて、評判になっている様です。症例が増えて書くのが大変ですが、手を抜くことはしません。いえ、それは手術はもちろん診療は誠心誠意の丁寧な行為を怠らないし、そのうちの多くをブログ提示するのですが、内容も一人ひとりの個性に応じてバリエーションがあるのをご説明していきます。今回は特にその一例として皆さんにも判りやすい症例でしょう。
症例は22歳、女性。先天性一重瞼で糊やテープでも二重まぶたにならない。これは先天性皮膚性の眼瞼下垂です。LF,Levator function: 挙筋筋力(正しくは挙筋滑動距離)14mmと正常範囲ではある。画像でご覧様になれる様に、水かき状の蒙古襞の拘縮強い。眼裂横径
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