カテゴリー別アーカイブ: 美容医学

2016 . 11 . 22

番外編として、新進の形成外科医に黒目整形を教えて、美容外科医に仕立て上げます。

モニターという制度は、物を売る場合に感想を頂くために安くしたりすることです。私達医療従事者(医師、看護師、カウンセラー)は、薬を含めて物を売ることもありますが、外科医は腕を売っています。そして治す対象は人間です。人間は個体差があります。そして好みもあります。社会的状況もそれぞれが違います。だから、適応する治療方法は多岐に渉ります。ですから、一人の患者の感想を得るためのモニター制度もふさわしくありません。さらにいうなら、宣伝広告をもってして、誰もが同じ様な結果を得られるかのような幻想を患者さんに抱かせる方法を誘因行為といい、違法行為です。ですからこうして、医療サイドが個々の症例をブログで説明するのが、正しい広告(誘因行為でなく、症例紹介によって広く知らしめること。)だと言えます。その場合もちろ
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2016 . 11 . 9

とにかく美男子作りは楽しい!

予めお断りしておきますが、私は男色の傾向はありません。でも美男子(普通はイケメンと呼ぶ)は好きです。少なくとも、美男子をより美的に、より男前にアップする美容医療は私の得意な分野です。アッいけねえ!こんなこと書いたら男性患者が殺到して手に負えなくなってしまったらどうしよう?。とにかくイケメン作りは楽しいです。 今回の症例はイケメンですが、美容マニアです。ごらんになってお判りになれますか?。とにかくよくできています。ところが、細部の一部に問題点があります。今回患者さんが気にしている二点は私も理解できました。さらにもう一点口角も治したいそうです。後段に拡大像で載せます。 症例は22歳、男性。これまでに鼻柱延長術と鼻翼縮小術を受けている。効果は得られているが、バランスが取れていない点があ
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2016 . 11 . 2

Jowl Lift

何はともあれ下顎辺縁のラインを改善した症例です。Jowl  Lift と呼びます。 上左画像が術前、上右画像が術直後です。下顎のラインが祖即なっているのが分ります。下顎のラインの中でも、口角の真横の部分が膨らんでいることが多くこれをJowlと称します。英語であごの垂れたところという意味です。右の写真ではこれがスムースなカーブに変わっています。 この部位は加齢と共に必ず膨らんできます。下顎骨の前にある脂肪が落ちて来ています。下顎骨は顔面骨の中で唯一運動する骨です。食べるしゃべる時に最低3㎝は動きます。その度に皮膚は伸び緩んできます。だから中身の脂肪も重力で落ちてくるのです。ところが口角から斜め下に走る筋と靭帯があり、ここにつっかえて止まりますから、Jowlが膨らむのです。靭
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2016 . 11 . 1

二重瞼にするなら、黒目整形=切らない眼瞼下垂手術:NILT法が最適です。

NILT法=切らない眼瞼下垂症手術は素敵な結果をもたらします。私は常々一重瞼者は先天性皮膚性眼瞼下垂症であるから、重瞼術を受けるべきだと言ってきました。切っても切らなくても、どちらにしても黒目整形と呼びましょう。最近私は、切開法眼瞼下垂手術+重瞼術に蒙古襞解除術を併施する症例ばかりしている様に見えるかも知れません。ブログに載せる症例が多いだけです。理由は前に述べました。料金的にお得にしているからです。実際には切らない眼瞼下垂手術:切開法眼瞼下垂手術=3:7くらいです。どちらもしっかり挙げます。 本症例は切らない手術で眼瞼下垂手術に重瞼術を加えるNILT法です。1週間で撮影にいらっしゃいました。メイクもしてくださいました。とっても綺麗な目元でしょう。くっきり二重でパッチリお目目に
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2016 . 10 . 27

美容医療の神髄-歴史秘話第64話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その40”「相模原編6:美容外科学」

医師となり、北里大学形成外科・美容外科医局に入り13年目。研究員として、美容外科の中心的テーマである、二重瞼と一重瞼の差の科学的研究に携わったこの一年でした。思い出すと、記憶が蘇ります。それだけ濃厚な一年間だったのです。研究の手順を辿って記載して来ましたが、考えてみればこれは博士論文に記載した内容です。書いたときは頭の中に知識を詰め込みました。だから今も頭の中に残っているのですかね。それとも時に応じて論文を読むこともあるので、脳に刷り込まれているのかも知れませんね。 前回光学的顕微鏡の標本作製から紹介しました。生物系研究者なら誰でもが行う技術です。でも人のご遺体から標本を得る機会は稀少です。走査型電子顕微鏡での観察の機会を得たことでさらに稀少価値が高まりました。 その前に光学的顕
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