長らく、ブログは夏休みとなってしまいました。実はたまたま症例が揃わなかっただけです。来院される読者の方はよく症例をご覧いただいているようで、この2週間「まだなの?」と催促されることもありました。症例は来週からとして、前知識から提示していきます。
またまた、人種論から入ります。日本人をはじめとしたアジア人の遺伝子には、身長が低い要素が生じています。というか、白人には身長と体格を大きくする遺伝子が存在していて、平均的な身長の差は歴然です。いくつかの資料を見ると、国別の平均身長で、トップからヨーロッパの国々(コーカソイド)が上位を占めています。USAは多民族国家なので上位ではありません。下位に行くと約10㎝の差をもってアジアの国々(モンゴロイド)が並んでいます。ベルクマンの法則によるといわれ
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カテゴリー別アーカイブ: 総論
引き続き黒目整形=夏休みに殺到中
夏休みだから瞼の手術を受ける患者さんが殺到しています。先ずは症例提示を。
術前 術直後
1週間後
今回提示させていただく症例は、他院での切開法と埋没法の術後です。ご覧のよう眼瞼下垂があるのに、手を打ってもらえなかったそうです。挙筋筋力(挙筋滑動距離)が12mmと正常下限で、眼裂縦径が7mmと小さい。MRDは2mmです。さらに眼裂横径が24mm、内眼角間距離が36mm。
要するに眼瞼狭小気味で、蒙古襞の被さりや、拘縮(突っ張り)が強く、いつも私が言う「水かき状」になっています。よく見ると、傷跡があり、目頭切開も受けたとのこと。私は「ゼーンゼン治っていないじゃない。」と叫びそうになりました。目頭切開
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美容医療の神髄Ⅻ-歴史的経緯第12話- ”口頭伝承話”その12
昭和51年に形成外科標榜が認可され、昭和53年に美容外科標榜が認可されたのですが、このころは私は高校生で、私が北里大学医学部に入ったのはそのすぐ後となります。
ついでに言えば、我が国で大学医学部創設が、戦後初めて認可されたのが昭和45年で、それまで医師不足だったのが、急に増え始めた訳です。医師が不足だったときは、形成外科や美容外科より一般医療に行く医師がほとんどだったのですが、医大が新設されて医師が増えれば形成外科や美容外科をしたいと考える医師が増えるのは当然とも言えます。
私はそんな時代に医学部をめざし、高校生時代から、父と話し合っていました。実は、父は銀座美容外科医院に出ずっぱりで私とは別居状態でしたから、私はよく医院を訪れて話し込んだのでした。その後私が大学に入ってからは、
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生来の美容医療ファンが20歳には重瞼術。生涯一美容外科医師がお届けします。
今回はよく行われる埋没法の重瞼術の症例です。経過を継時的に提示します。なんと経過が楽なんでしょう。ダウンタイムが皆無に等しいといえます。
まずは下左図が術前で、目を開くのが辛そうです。下右図が術直後です。ちょっと腫れています。
下左図は術後約1時間で腫れもほとんど見られません。下右図は1週間です。可愛いですね!。
美容医療とは形成外科と美容外科を主体として考えればいいのですが、本来、美容医療とは、形態(見た目)の改善を目的とした医療分野を総称して言っているだけで、標榜できる科目名ではありません。但し数年前に標榜科目名の認可法が変更され、組み合わせで科目名を標榜することが可能となったので、美容皮膚科という科目名も使えます。皮膚科医療では、重度の疾患の頻度が低い
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おすすめの美容再生医療=PRP療法=
いまどきPRP療法を提示しても「知ってるよ!」という方々が多いかとも思いましたが、そういえば1回も説明をしたことはないので、若干の記述をしておきましょう。
上の写真はいつも診療場面で使っている症例で、これを見ると皆さんすぐ受けたくなるのです。
注入部位は、上から、①頬瞼溝=目の下の半円形のくぼみ、クマともいう。目袋の下の折れ返りでもある。②鼻頬溝=ゴルゴラインともいう。頬骨の幅があり、頬前の平坦な顔の人に起きる。③鼻唇溝=法令線とは人相学の用語。上顎(口)の出ている人は深い。小鼻の横が窪んでいる。④こけた頬=影があり、女性らしい丸みが失せている。注入量は4CCとしました。
さてPRP療法とは、Platelat Rich Plasma の頭文字です。訳すと多血小板血漿
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