長らく中断していました美容医療の歴史。何故中断していたのかというと、美容医療の歴史を、私なりに書き連ねてきたこのブログで、やっと自分史の時代に来た時、自我が先行していしまい、自分の経験を詳述したくなってしまいました。前2回は卒後教育と認定医の説明に費やしてしまいました。反省して再開します。
昭和51年に形成外科が、昭和53年に美容外科が標榜され、美容外科においてはJSAPSとJSASの二つの日本美容外科学会が存在する事になってしまった時から、公的に美容外科が認知されたののにも関わらず、混沌とした戦乱の時代、競争のビジネスの時代になっていったのです。この結果美容医療は荒廃していったといえます。
この頃何が起きたかと思い返してみると、美容外科のビジネス化の萌芽と、医学的向上性の萌芽が
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カテゴリー別アーカイブ: 総論
顔の輪郭を分析します。—先ずは側面輪郭から—
顔を横から見て下さいと言っても、自分の顔は正面からしか見る事ができないものです。合わせ鏡や三面鏡で普段から自分の顔を見る人は昨今では希少種人です。でも人間は動物の中でも3次元視ができる能力が秀でているのです。何故なら二つの目が前を向いてから、同時に二つの目で見る事ができるからです。その結果、3次元的に距離を感じる事ができるのです、凹凸を正面から見ても前後位置を感じる事ができる様に、人間では目も脳もうまく出来ています。
ところで顔を横から見て、どこが前に出ているかは、人間らしさを表出します。何故かというと、人間は特殊な動物で、顔の向き、顔の部品の使い方が他の動物と違うからです。
人間は直立する唯一の動物です。そのため、首は上に伸び、その上に頭と顔が乗っています。そのため顔は身体と同
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美しい女(ヒト)の楽しみ
いよいよ、私が長年携わってきた症例写真の御紹介をいたします。
14年前の写真が見つかったそうで、送っていただけました。
昔の写真なので、画質が高くないので、トリミングはできません。患者さんも言うのですが、メイクが派手で雰囲気がよく解りません。
さらに、昔の写真と現在のセピアカラーの写真を比較します。
ところで、12月26日に鼻下短縮手術をしました。症例提示(展示と言える程の濃厚な内容。)をさせて頂く機会を得ました。今回特別に、アドバイザリースタッフとしてお願いして、症例写真の選定と経過説明と、所見について聴取させて頂き、ブログの記載時に協力いただく事になりました。願ってもない事です。
上記の2枚の写真の間に、どのような、治療をしてきたのでしょうか?。一つずつ解き
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美容医療は文化文明の利器。ならば、その指標は?。
今回美容医療のゴールである、可愛い、綺麗、美しい、格好いい等の目標を説明しましょう。これは文化人類学の話しですかね。 この話になるとまず書きたくなるのが、性別=ジェンダーと進化=知性、理性Vs.原始的野生 の2軸による分類です。縦軸と横軸で象限を作ります。
人間的進化=知性理性、理知的
A ↑ B
男性的←-----→女性的
C ↓ D
野性、野蛮性=動物的、原始的
この様な表を作ってみて論じます。これは亡き父、森川昭彦が銀座美容外科に説明用に掲げていた表でした。よく「原始と貧困と野蛮は美容の敵だよ。」とか、吠えていました。 しかしやはり、文明文化の利器である美容医療を患者さんと考える。医療者間で論じる際に
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美容医療は文明か?、文化か?。さらに話を進めて、健康と美容。
生きる為の文明と何の為に生きるかの文化とを対比すると、自ずから生物として生きる為の健康と、人間の生きる為の真善美の概念を論じなければならないと思います。それは、時代がどう捉えるかも云え、極論すれば正義の戦闘と堕落した平和の対比にも繋がる事です。70年前を歴史知識として思い出しつつ、考え直してみましょう。
なんて思い上がった論議をするかと、顰蹙を買いそうですが、美容整形から美容外科、形成外科を包括した美容医療の歴史に於いては、戦後レジームが大きな貢献、流れを作ったのを、もう一度反芻したいのです。だって、今の美容医療だって、戦後レジームの中で出来上がったのですよ。美容医療を間違った方向に導かない、また昔日の様に否定、非難しない時代を作り上げてきた筈なのに、もう一度やり直しみたいな情勢が残念
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