トータルコンセプトを求めて美容医療を受けて来た患者さんで、一人の美容外科医に頼る事をモットーとして、私に罹って来た患者さんです。何と嬉しい話しでしょうか?。そうです。出来れば顔面はバランスを診ながら美容医療を施行して行くべきです。見た目は皆差異があります。でも、理想的な形態と部品や輪郭の比率はあります。その点は真面目な勉強している美容外科医の独壇場です。ビジネスに特化したチェーン店系のクリニックでは評価する時間が取れません。
症例は49歳女性。顔面形成に邁進して来た明るい女性。目がパッチリした美人顔で、はっきりした顔立ちを活かすため、美容医療を受けて来た患者さんです。今回は鼻尖部から鼻柱基部への修正点を指摘されました。
そもそも2年前に私が隆鼻術を施行しています。鼻尖中心化+耳介
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懸案の口唇縮小術。赤唇が厚い男性は品性の為に切除が適応。
何度も記してきましたが、口唇は赤い部位だけではありません。赤い部位が赤唇、その上の白い部位も口唇で白唇と書きます。読み方は’せきしん’と’はくしん’です。白唇を【鼻の下】と著すことが多いのですが、部位の名称になっていません。白唇と著す方が逆に解りやすいと思いませんか?。
洋語にはちゃんと単語があります。VermillionとWhite lipです。ご存知の人もいると思いますがVermillionはColor,色の種類です。赤唇の色を表します。綺麗な言葉でしょう?。White Lipは訳すと読んで字の如くです。形成外科医は口唇裂の治療に携わるから、口唇の正常な形状を学びます。口周りは繋がっていても、各部位ごとの解剖学的構造を知らなければ、口唇裂の手術をできませんから用語を世界共通にしなけ
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他院で鼻唇溝(法令線)に脂肪注入したらボコった。口角が下がって赤唇が消えた。まず口角挙上術で第一段階。
鼻唇溝は目立つ。人相学でも法令線は凶相とされるそうです。占い師もこれを観て悲劇を予想します。二つのポイントがあります。1、解剖的成り立ち。2、その溝の向きです。
鼻唇溝は溝です。しわとして刻まれているかは別で、表情筋に引き込まれているのと頬脂肪体の下垂が造ります。時折手術で診るのですが、鼻唇溝の皮膚の深部は皮下脂肪が薄く、その深部に表情筋の中でも頬骨筋群が付着(停止)しています。上から上唇鼻翼挙筋が鼻翼の横に、下に大頬骨筋、小頬骨筋、口角の横に笑筋が上下に並んで付着しています。筋体は皮下脂肪下に付着して、そこから皮膚に向かってすだれ状にコラーゲン繊維が真皮層(これもコラーゲン繊維)に繫がっています。笑う時や口角を拡げる表情時に、上や横に引かれると皮膚が深部に引き込まれて溝が出来、皮膚が
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眉下切開手術と重瞼術埋没法=MT法と下眼瞼シワ取り術は同時に出来ます。適応であればですが。
三つの手術を同時に行いました。トッピングでもぼったくりでもありません。逆に、適応をよく検討した結果です。診察を念入りにして、鑑別診断の下に決めますし、人格や周囲の目を加味して、ダウンタイムも選択の要素になりますし、過去に受けた医療も関係するし、生来の状態も関係します。これらを全て診察所見と言います。
上眼瞼下垂症を簡単に鑑別すれば、先天性と後天性及び前葉性と後葉性の要素の組み合わせで4種です。程度は計測値により、手術法は自ずと選ばれます。幾つかの選択肢が適するならダウンタイムと持続性も選択の基準に加わります。今回は先天性前葉性眼瞼下垂が主体でしたから、眉下切開と重瞼術埋没法が適応しました。
下眼瞼形成術はやはり多種に亘ります。シワが主か?、目袋が主か?。両方か?。下眼瞼は何と言っ
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下眼瞼からのMid Face Liftは難しいのですが、広範囲剥離なら効果があります。
幾つかの手術をしてきた患者さんで、信頼関係が深く、しかも結果が得られてきました。しかも比較的根治的な手術をしてきました。患者さんの好意により今までのブログ記事では顔面の大部分を提示してきましたから、見直せば判ります。
今回はMid Face lift を希望されました。これまで3点リフトをしてきて、眼瞼や外鼻や口周りの部品も治してきましたから、残るは中顔面の前方です。また他院で左瞼頬溝に入れた注入物がボコってしまい、そのつもりで診ると見えます。これもどうにかしたく、引いて平坦化しながら、削れたら取ろうとなりました。
Mid Face lift とは読んで字の如くです。中顔面の前方はこめかみ〜耳前部〜耳後部のコンベンショナルなリフトでは牽引力が届きません。またフルフェイスリフトの引
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