今回の症例は、解り易い題名の割になかなか結果が見えない症例です。
上左図から時計回りに、術前、術直後、術後2週間、術後4週間です。
術前と術後の変化は明瞭です。題名にありますが、目が離れている(球が離れているだけでなく、窓が離れている。)のは、蒙古襞が残存しているからです。一重まぶたのため、眼瞼下垂症状を呈している(開眼時に前頭筋が収縮し、眉毛が挙がっている)から、眠そうな顔つき。
以上の術前の状態を手術で改善したら、形態的に良くなるだけでなく、目の窓が大きくなれば、視界が広がり、機能的改善が得られる筈なのは、私達にとっては分かり切ったことです。
手術は、切開法による眼瞼挙筋前転術と二重瞼形成による皮膚性眼瞼下垂の改良術。蒙古襞による内眼角拘縮の解除=切除を伴
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カテゴリー別アーカイブ: 二重瞼と一重瞼
加齢性のまぶたのたるみはもったいない。黒目整形で治して、明るい日々!:4週間で明るい!
この症例は、解りにくくて解りやすいと思います。加齢性の眼瞼下垂症は生来の形態機能の個体差(つまり先天性眼瞼下垂症の程度)が反映するといういい症例です。
53歳で来院された患者さんを黒目整形で改善した症例です。下左図術前と下右図術後4週間を比較してみましょう。
何か違いが、見られます。術前の画像では、レンズを見つめてもらったので、前頭筋には力を入れないでいます。上瞼縁と黒目(角膜中心)の垂直距離に注目して下さい。洋語ではMRD: Margin Reflex distance と言います。計測すると2,5㎜となります。術後の画像では、MRD が3㎜と正常化しています。
これが、黒目整形です。黒目は角膜部です。何故角膜部が黒いのかというと、角膜は眼球を覆っている表面の中で
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子供っぽい目元を大人っぽい眼に。黒目整形=眼瞼下垂手術埋没法と、目頭切開Z-形成術法=蒙古襞の拘縮解除術:3週間でいい形。
このところ続いた症例提示お中でもドラスティクに変えたい患者さんですが、3週間の経過で形態と機能が見えてきました。
術前
術直後
3週間後:形態的には完成に近いのですが、機能的には不明です。診察時は普通の感じだったのですが、撮影時には何故か力が入ってしまい、左目が開きすぎ、右前頭筋が収縮しているために吊り目になっています。
なるほど、形態(見た目、美容)と機能(動き方、開瞼)の観点を皆さんにお示ししたかったのですが、解りにくいかと思いました。
この場でお示ししてきたのは静止画像です。still:スティール写真といいます。科学的には、静的形態:static view といいます。これに対して動的形態:Dynamic view は動画でなければ解りませんし、そ
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お勉強に励んでいます。−医者は一生勉強です。−Ⅷ
前回のお勉強は、私が何年もかけてお勉強して、研究した結果ができあがったオリジナルのIFの高い論文=医学博士主論文ですが、私は医師として美容医学(=形成外科・美容外科)に携わり、長年解明したく、精密な説を立てたかったので選んだテーマです。この論文をもって、私は美容医学博士と自称します。
今回画像を取り込めたので、前回の日本語抄訳に張り付けて説明します。英語文は必要部位だけにして、主に図の説明文を訳します。
Scanning Electron Microscopic Study on Double and Single Eyelids in Orientals
アジア人の二重まぶたと一重まぶたの走査式電子顕微鏡での研究;オリエンタルズを東アジア人と訳します。
Kazuhi
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目の力をアップしながら、二重固定。つまり切らない眼瞼下垂手術。これが、黒目整形:NILT法の3週間後
このところ、眼瞼の手術の画像提示許可さんが続いています。
症例;21歳女性 眼裂横径25㎜/内眼角間距離36㎜ 重瞼はこれまでに埋没法を受けているが、弱って来ているし、狭いのがつまらないとの事。これまでのラインより1.5㎜挙げる希望。
こうなると単なる埋没法=当院ではMT法や、スクエアー法を使い分けていますが、それだけではまた取れますよね。広い重瞼設定では、持ち上げる量が増えるので、負け易いのです。
まぶたは上眼瞼挙筋という、目を開く筋肉が収縮して持ち上げます。この力が皮膚に伝達するのが二重まぶたの構造です。自然では挙筋腱膜は瞼板の上縁から皮膚に向かって枝分かれしています。これは私の博士論文にて証明しました。では埋没法の際、裏側は糸をどこに掛けるのが適切かと言えば、瞼板の上
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