カテゴリー別アーカイブ: シミュレーション

2017 . 11 . 27

童顔で可愛いのは目元の雰囲気です。

眼瞼の手術の中でも、切開法で眼瞼下垂症手術に重瞼術を加える場合は保険診療になりますから、コストオフをできません。でも同時に目頭切開を併施する必要性がある症例では、こちらは自費になりますから、コストオフを希望される症例も少なくありません。そうは言っても、コスト面から保険手術を単独で受ける患者さんが半数はいます。今回の症例は目頭切開の必要性が高い一例ですから、やはりブログ提示症例を承諾されました。なお、目頭切開は当院の得意のZ-形成法以外の方法を受けてはいけません。特に本症例の様な蒙古襞の場合には絶対的です。後段で説明します。 症例は28歳の女性。先天性一重瞼で5年前他院で埋没法重瞼術を受けているが、1か月で外れた。左は追加したが、右は重瞼がないまま。幼少時から頭痛を感じていた。成人後には
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2017 . 11 . 16

男性は目つきで社会的に向上します。

人生変わったかとお喜びの症例です。ほんとうですかと言われそうですが、社会的態度が変わるから、適応性が高くなります。少なくとも画像上の顔つきに出ています。 先ずは画像を見ましょう。上段は眼瞼部の術前と術直後です。下段は術後48時間と術後1週間です。定番の手術となりましたが、これが自然な形態と機能を作り上げるからです。機能とは身体機能と社会的機能を含みます。 そして術後3週間を経ました。 症例のご紹介を致します。31歳の男性です。先天性一重瞼=皮膚性眼瞼下垂症。何年か前に埋没法を受けているがすぐ戻った。この機能と形態では埋没は保てません。挙筋筋力(=挙筋滑動距離)は12mmと正常下限値。眼裂横径25mm、内眼角間36mm、角膜中心間距離60mmと目の位置は離れて
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2017 . 11 . 2

目の間(内眼角間距離)が離れていても、定番の手術でいい感じ!

これまで何例か目が離れている症例を提示してきました。手術の程度に悩みます。この種の症例に対しては、目頭切開が必須ですが、シミュレーションしてみないと解りません。術後6週間経て結果的に自然な形態に出来上がりつつあります。 症例は25歳、女性。先天性一重瞼。6年前埋没したが、外れている。LF挙筋機能11.5mm(正常値>12㎜)と先天性筋力低下に因る眼瞼下垂傾向だが、一重瞼では正常下限と考えられる。計測すると、眼裂横径は25㎜と一重瞼の人の平均だが、内眼角間距離は43㎜と正常範囲から逸脱している。でもそれは角膜中心間距離(平均値60㎜)が67㎜と、眼球が離れているからです。内眼角間距離から7㎜減じると内眼角間は36㎜と考えられ、蒙古襞の程度は一重瞼なら標準的と考えられた。 ブジ
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2017 . 10 . 26

男性こそ目つきは大事です。

先ずは画像を見て下さい。上段は眼瞼部の術前と術直後です。定番の手術となりましたが、これが自然な形態と機能を作り上げるからです。機能とは身体機能と社会的機能を含みます。 症例のご紹介を致します。31歳の男性で、上左の写真が手術前です。なお上右の写真は手術直後ですが、出来上がりはまだ先です。下の画像:術後48時間はむしろ腫脹が強くなります。 先天性一重瞼=皮膚性眼瞼下垂症。何年か前に埋没法を受けているがすぐ戻った。この機能的形態では保てません。挙筋筋力(=挙筋滑動距離)は12mmと正常下限値。その上、眼裂横径25mm、内眼角間36mm、角膜中心間距離60mmと目の位置は離れていないが、目の窓が離れているのは蒙古襞の被さりが強く拘縮が強い証拠で、開瞼機能の低下をもたらしています
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2017 . 10 . 25

見た目におとなしい印象の女性が、はっきりした印象の女性になりました。

術前の印象ではおとなしそうな雰囲気でしたが、聴いてみると別に地味な女性ではないようです。でも見た目の印象って大事ですよね。目元が寂しい。開瞼が小さく、眉を挙げているから眼瞼の面積が広く、ぼてっとして弱々しい眠そうな目元です。手術後には、間違いなく明るくパッチリとした目元を作り上げました。 症例は、21歳、女性。先天性一重瞼。1年前に他院で埋没法重瞼術を受けたが緩んだ。開瞼時には前頭筋が収縮して眉毛を挙げている。診察所見はLF、Levator Function=挙筋筋力(挙筋滑動距離):12mmと正常下限。眼裂横径(一重瞼者の平均25mm):25mmと平均的。角膜中心間距離(平均60mm):58mmと眼球は近いのに、内眼角間距離(一重瞼者の平均35mm):36mmと離れている。これは蒙古
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