今回は難しい症例です。難しいというのは結果が悪いということではなく、形態的変化が解りにくいかもしれないと言う意味です。量的変化は少なく、形態的に自然にというか美しくしたのですが、一般人にはそうすれば美容的に良いかを説明しなければわからないと思います。
一言でいえば前医の作り方が下手だったのです。それはこのあと説明しますが、要するに個体に合わせた医療をしていないからです。しかも患者さんの希望なんか汲んでいないし、訊いてもいない様です。私は医師です。美容外科医は医師です。患者さんを診察して治療法を検討するのが仕事です。残念ながら、美容医療の医師の多くは稼ぐのが仕事になっていて、診察のスキルを身に付けていないものが横行しています。
何がおかしいのか?。頤とは、「アゴで使う。」の慣用句の
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カテゴリー別アーカイブ: 輪郭
鼻尖縮小術。眼瞼下垂症手術。次なる計画は?。今回は頤。次は鼻尖に移植か?。
Bifid nose と洋語で書いて、訳すと二分鼻尖と訳します。鼻翼軟骨が離れている人は少なくないのです。鼻翼軟骨の形は鼻尖の形として顕われます。鼻尖の丸い人の中の多くは二分鼻尖です。そうでない人と比べて鼻尖の野暮ったさが歴然と見えます。だから、まずこの点から修正することをお奨めします。
私は、鼻尖が大きいまたは丸い人で、はっきりと隙間を触れる人には、両側の軟骨を縫い寄せる手術を第一選択としています。ついでに耳介軟骨を入れて高くする場合もあります。鼻を下に長くする場合もあります。でも今回はまず寄せる手術を優先しました。患者さんは一歩一歩進めるつもりで計画を立てています。
そして手術から1か月半を経ました。
症例写真を供覧します。上列から術前、術直後テープ後、術後1週間、術後
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PRP注入で増幅すると、こんなに若返ります。
PRP療法は、目の下の下眼瞼の半月形の膨らみ=目袋の下の半円形の溝=頬瞼溝=別名クマ取りと、鼻の横から斜め下に流れる溝=鼻頬溝=別名ゴルゴ13ラインを埋めて若返るには、第一選択の治療と言えます。
症例は57歳、女性です。実はこれまで切らない眼瞼下垂=黒目整形=NILT法を受けているので目元は元気な印象なのに、目の下が年齢を感じさせてしまう症例です。
まずは画像をご覧下さい。
上の画像は左が注入前、右が注入直後です。
上の画像で左斜位で、クマを斜めから見て比較してみましょう。
注入前には目の下に半円形の溝があり、これが影となってクマに見えます。クマは調子の悪い人が疲れている時に見えるので、いつも疲れて見える=先が短く感じさせてしまいます。
ゴ
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Jリフトとは、Jowl:あごの垂れ下がりのスレッド:糸による引き上げです。予告編
今回は、スレッドリフトの症例の画像を供覧しようと考えました。これまでも、何回か載せてきましたが、今回の症例は若年患者で効果が見えるので、みなさんにも画像上の興味が高いのではないかと思われます。
実はスタッフですから、若い医師の練習でもある訳で、コストもないのでイヤイヤやっているのですが(嘘です。)、逆に言えばよくならなければ、毎日グズグズ言われるので、実はこっちも気合が入ります。
若年者でも、下顎のラインの、口角の下の後ろにたるんだ皮膚、皮下脂肪が乗っかってきます。口角から下顎にかけての溝は俗にマリオネットラインと呼ばれます。あやつり人形の割れ目の線を例えています。この溝には靭帯があって落ちてきた皮膚皮下脂肪は堰き止められます。だからあごのラインが凹凸になるのです。この膨らみを英
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遠方からの患者さんが増えています。PRP&スレッドリフト
先週いらっしゃった患者さん。今まで何回もの美容医療を受けている由。なんか違う。症例は55歳、女性。来院当日にいくつかの美容医療を希望されました。
今回PRP2ccによる目じり、ゴルゴライン(鼻頬溝)、鼻唇溝(法令線は人相学用語です。)、頤の凹凸(なんか入っているのが凸凹)の改善。3Dリフトとコグリフトの併用でJowlの改善。ついでにBTXで目じり下眼瞼の小じわも消せるといいですね(すぐには効果が出ないので今回の画像では提示出来ない。)
実は外国在住の患者さんです。でも、帰国するたびに美容医療を受けている模様。情報がないのか、よく判らないのか、受けている施術のコンセプトがバラバラで、どこがどうなっているのかさっぱり判らない症例です。よく視診して、触診するといろいろあるみたいです。
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