カテゴリー別アーカイブ: ネックリフト

2024 . 10 . 31

下顎縁より下方を引き上げるリフト。これまで何箇所かリフトしたけれど戻ったらしい。剥離が足りなかったんでしょう!。

私は、本症例の様に、リフト手術を繰り返す事が出来ます!。面倒では有りますが、出来ます。リフト手術は半永久的でも、何十年もの若返りは不可能です。どんなに頑張っても、10年分以下が限界です。それ以上切り取ると、傷が縫えなくなるか、数ヶ月後に傷跡が拡がって目立ってしまいます。ですから通常は5年分程度です。でも患者さんは要望がエスカレートします。5年後に年を取ったらまた若返りたくなります。昔父は初診時から、「リフト手術は一回で済まそうとなんて思わないで若い時分から複数回受ける方がいいよ!。」と強弁していました。ちなみに最高8回受けた患者さんがいらっしゃいました。5回が父で後年は私が3回手術しました。最後80歳でも50歳代に見えました。私も最低で28歳の患者さんをリフト手術したことがあります。なお、後
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2024 . 4 . 6

MACS Liftだけでは下顎下は引き上げられません。耳介後部から生え際へ切開して引き上げるネックリフト。

リフト,Lift手術には、歴史があります。戦後すぐに、いや見つからなかったのですが戦前にも?、論文が発表されています。古くからあるので、手術方法は変遷してきて多様です。これらに対して、手術法の選択法の基準には幾つかの相反する面があります。侵襲度(所謂ダウンタイム)と効果と持続性です。さらに費用と時間と有害事象の率も選択基準に影響します。 どの手術でも通常、効果と持続性は侵襲度に比例します。ですから、糸リフトよりも切開リフトが挙がり、保つのは当然です。さらに重要なのは剥離の層と範囲です。S.等でヤラれる、ただ切って縫うだけの”なんちゃってリフト”は持続性がありません。剥離ゼロですから、酷い時には1ヶ月で元に戻るそうです。逆に言えば、剥離範囲までの組織が引き上げられるので、耳前後やこめかみ
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2023 . 12 . 2

遠方からいくつかの手術を受けに来られて、お互いに信頼を積み重ねてきた患者さん。今回の二重顎削徐術で完成に近づけます。

リフト手術とは読んで字の如く、持ち上げることです。フォークリフトはフォークで肉でなく荷物を掬い上げて運ぶ重機ですが、フェイスリフト,Face liftは顔をフォークでなくナイフ(メス,mesはオランダ語で、英語圏ではナイフ,Knifeまたはscalpelと言う)で、加齢で進展して下垂した組織(主に皮膚と皮下脂肪)の余分を切り取って、糸,threadまたはsutureで縫合して持ち上げる方法です。 昨今(実は半世紀以上前から)糸リフトが喧伝されています。棘などの付いた、何らかの引っ掛けるものを使って、皮下や皮下脂肪を裏側から持ち上げます。ですが、すぐ戻ります。問題点が二つあります。糸は顔の中に存在していても、吸収糸の場合生体反応が起きないので、糸は組織に癒合や癒着をしませんから、重力と外
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2021 . 4 . 16

ターキーネック:日本語で七面鳥の首は顎下切開が必要です。広頚筋のZ−形成術が効果的です。

今回のブログは、ボウストリングス,Bow Stringsといきなり難しい言葉から始まります。直訳すれば弓の弦です。この部位を側面から見て、頤からのど仏(甲状)から鎖骨と胸骨までの弧を弓としますと、正面下から見て紐バンド状に二本の弦が張っています。だからボウストリングスと呼びます。他の部位でも局面にひも状に橋渡しが出来ると、ボウストリングスと称します。 鳥類は頚が長く、顔が小さく啄む為に頤が前形している為に、生来バンドを呈しています。欧米では白人は頤が長く、前突しているがためにバンドが出来易く、これをターキーネック,Turkey neckと呼びます。鶏でもいいのかも知れませんが、チキンは臆病の意味なので使いません。 実は広頚筋の狗縮が皮膚に反映しています。頤が長いと弓の弧が長い為に
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2020 . 10 . 13

フェイスリフト手術を上中下に分けて、どれも見事な効果。

フェイスリフト Face Liftの歴史は長い様で短く、シワ取り術 Rhytidectomyと称していた頃まで遡っっても戦後です。割と大きな外科的手術ですから抗菌剤が発明されてからですし、第二次世界大戦時にはそれどころではなかったのです。1950年代にはUSAのCosmetic surgery:日本語に訳すと美容外科医が論文に書いています。日本人も1962年には論文を書いています。前に目頭切開の説明時に載せた眼形成外科医の内田先生です。その後1974年にSMASの概念が開発されて、欧米ではFace Lift手術が美容外科手術の中心として美容形成外科医 Aesthetic Plastic surgeryがこぞって施行しました。レーガン大統領が受けたのは有名な話です。 日本では美容整形医と
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