リフト手術は剥離が肝腎です。皮膚またはSMASを剥離して、引き上げた位置で皮膚の裏面と脂肪層の面を癒着させることです。線(糸)や傷の癒合に依存しないで、顔の表面を持ち上げられます。そして癒着した面は、すぐには外れません。逆に数ヶ月後には拘縮して、より強くなる症例も多く診られます。剥離操作がリフト手術の質を担保します。
そこで糸リフトは線ですから、持続性がありません。ネット上に、線状に癒着を起こして拘縮させるという売り文句が見られますが、面状の癒着に比べれば、百分の一程度の効果と持続性しか求められません。
しかし、剥離操作による面は拘縮の程度にばらつきが診られます。例えばJowl は平坦化しても、後方にその弛みが持ち上げられて、咬筋付近が段々になったり、こめかリフトでゴルゴ線を無くしても、
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カテゴリー別アーカイブ: Jowl Lift
面長で頤が前突していてもJowlは見られます。いや余計目立つのです。広範囲剥離Jowl lift が効果的です。
Jowlをみなさんに説明しても、知らない人が多かったのですが、一人だけ英語の堪能な人が理解されました。USAの美容医療界では常識で、いかに治すかで苦労されています。日本美容外科学会では、先輩でUSAへの留学経験があるDr.Utがよく使います。彼は術前術後と年単位の長期的経過に於いて、皮膚に印を付けてその位置を測って後戻りの程度を計年的に報告している本邦唯一人のリフト手術に命をかけている美容形成外科医と想います。
Jowlとは直訳すると動物の顎。特に豚で下顎縁からぶら下がって垂れた部分を指します。日本では同じ動物でも”ブルドッグ”と云われます。人間に応用して、下顎縁のカーブから、外側に膨らんだ部分。マリオネットラインの外側への皮下脂肪塊の下垂を称します。ご存じの通り、マリオネットラインは
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