私は医師として真面目に診療しています。初診時の診察は、状態の把握の為に、定型的な計測に時間を掛けます。いざ手術に臨めば、デザインは確実にマークして、切開は寸分の違いも無く裁ちます。切除深は筋の処理の為に解剖学に沿った方法で慎重に行ない。いよいよ縫合が重要です。
形成外科医だけが真皮縫合を出来ます。一般人は誤解していますが、医師は、医師になってから初めて実技の修練をします。そりゃあそうです。医学生が切ったり縫ったりしたら法律に触れます。そして各科は違う分野を順次トレーニングします。外科系は身体の内部を治す勉強をしますが、縫合は創が治ればいいだけなので余り力を入れて修練しません。その中で形成外科医は、創跡を目立たなくする事を第一に求めます。他科では学ばない創の縫い方を学びます。真皮縫合とい
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カテゴリー別アーカイブ: 口角挙上術
やはり口周りは最終兵器。
細かい事は書きませんが、顔面のいくつかの点を改善して来た患者さんです。その結果顔立ちがキリッとして綺麗です。所謂目鼻立ちも元々はっきりしています。そうですと、残りは口元のバランスをさらに最適化したくなるのでしょう。私がいつもブログで細かい計測値や比率を提唱していますから、患者さんは理解して来院されました。早速診察しました。
症例は28歳、女性。人中部白唇長17㎜。上顔面57㎜:中顔面59㎜:下顔面61㎜と比率的に下顔面がそんなに長くはない。ただし上口唇(鼻柱基部〜赤唇)25㎜:下口唇〜頤36㎜と黄金比率の5:8よりも上が3㎜長い。従って上口唇短縮4㎜切除を適応出来る。赤唇はカールしているが白唇は直線的なので外反(C−カール)が欲しい。人中は浅くCupidの弓もなだらかで口角が下がってい
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誰もが認める可愛い女性。可愛い女性は口元の手術が似合う!。完成してお悦び!
症例は20歳女性。来院後早速診察します。5月に鼻を手術しています。オープンで鼻柱を横断する傷跡がありますが、3か月経て成熟瘢痕になっているので鼻柱基部を切開出来ます。
白唇長(鼻柱基部~人中の最下点)=20mm。側面から診て白唇が直線的なので外反=C-カールをが欲しい。人中とCupidの弓は明瞭なので作成不要。上顔面(生え際~眉下)67mm:中顔面(眉下~鼻下)64mm:下顔面(鼻下~頤尖)70mmと下顔面が長い。上口唇(白+赤)27mm:下口唇(赤~頤尖)43mmと黄金分割比の5:8に充てると上下とも長い。顔面部品の横比は内眼角間34mm:鼻翼幅36mm:口唇幅47mmで口唇横幅を拡大したいので口角挙上術は45度方向に5×8mmの三角形切除部に引き上げる適応。画像をご覧ください。
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人中部白唇短縮術単独症例も流行っています。
口周りの手術は最終兵器だと強弁してきましたが、これで最後の手術にしたい人も居れば、まだまだ次の計画を立てている人も居ます。結局骨も影響する症例もあるからです。去年までは骨切ったら口が余った症例が良く来ましたが、今年に入ってからは、まず私に罹って、口周りの診察を受ける人が増えました。私はベテランですから美容コンサルタントも兼ねています。やはりE-ラインを改良した方がいいなら告げます。症例によっては「やっぱり先生の言うとおりですよね!、骨が先ですよね。」さらに「実はどこそこに予約しているんですが、どうですか?。」と無理な質問をする人もいれば、「ならば、骨切り受けてからいつならいいですか?。」と真面目に考えている人も居ます。そういう人は、私が「ちゃんと経過を見せて下さいね?!」と言って待っていると
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このところよくある3点セット:人中部白唇短縮術+口角挙上術+鼻翼縮小術皮弁法は戻らない。
このところ3点セットをブログ提示する機会が4例続きました。流行っている訳ではありません。ブログでの啓蒙活動が効を奏しているのでしょう。ただしいまだに上口唇短縮術を人中短縮術と称する患者さんがほとんどです。人中だけ短縮するなんてありえません。それに人中という意味を知らない患者さんが多く、私が「手術で人中を強調しましょうか?。」と言っても、人中とは何かさえ知らない患者さんがほとんどです。もちろん私のブログを読み込んでいる人は、その意味を理解して来院されます。
患者さんがそうなら、医療者側にも多く居ます。特に美容外科の世界では目に付きます。一般的にほとんどの美容外科医は、患者さんを細かく診察しないで、皆に同じ様な診療をしようとします。治療行為により料金が発生しますから、診察には時間単価を取ら
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