症例は50歳、女性。2年前に来院。その際は20年前に受けた眼瞼形成術の経過としての(医原性)眼瞼下垂症の診療を受けました。また鼻翼は既に手術を受けている。本年初めに再来し、もう一度診察した際に、口唇についての主訴が加わったのです。その際は手術の機会が取れなかった。暮れに予定を立てる。まずは口周りの手術から予定しました。
白唇長=鼻柱基部〜Cupid's bowの底が20mmと長い。加齢に因る。歯槽突で白唇がもこっとしていて、しかも加齢で赤唇が薄いので、切除深を皮下脂肪層を残して外反したい。口角は画像の様に下がっていないが、相対的に下がるので併施する。内眼角間30㎜:鼻翼幅35㎜:口唇幅44㎜と口が小さいので頬骨隆起方向へ挙げて口唇を大きくしたい。デザイン:白唇部は鼻翼〜鼻柱〜鼻翼のNo
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カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAPS)専門医
口角挙上術の追加手術症例。
上口唇(白唇部)切除術と口角挙上術の組み合わせ手術の形態は良好です。動的なDynamic 形態と静的なStatic 形態がありますが、経過中に動きも正常化し、セクシーな度合いが挙がってきました。他の患者さんが本症例をご覧になって、「唇の形が石原さとみさんみたいに可愛くなっていますよね!」って云っていました。表情に富んだ口元という意味でしょう。キュンっと挙がった口角が好感を呼ぶのでしょう。本症例はその点で満足な形態を得られたそうです。それは最大限希望を汲んでの手術法というか、切除幅を大きくしたからですが、患者さんは、「創跡の問題は置いておいて、次に進みたい!」と切り出されました。口角の追加切除です。
先ずは前回の経過を示します。症例は26歳、女性。ご覧の様に歯列矯正中ですがそれは前後位置
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鼻も口周りです。鼻の下は白唇部です。口角は口の横です。
これまでに口周りの手術は最終兵器だと書いてきましたが、実は最終でない例が多いのです。というか、他院での治療に不足や不備を感じて、再手術というか追加手術を受けようと悩む患者さんが少なからずいらっしゃいます。本症例が何を治したいのか画像を見ながら説明していき、まずは術前と術直後を診ていきましょう。
症例は31歳、女性。本年5月に初診。鼻の下が長いと訴え、当方を受診。既に他院で、鼻翼を内側で切除して3mm縮小されている。口角は下がっていない。その際は診療だけとし、その後日程を立てることとした。本年9月に再来し再診察して手術プランを立てました。やはり白唇は5mm切除、口角は45度7×7mm。鼻翼は更に小さくしたい。創跡が連続出来るから同時手術は容易です。内眼角間に合わせて37mmを32mmにす
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口角挙上術単独で提示してきた症例ですが、上口唇(白唇部)短縮術に到りました。
口元の手術が流行っています。白唇部の長さは15㎜以下が理想とされていますから、上口唇短縮術の手術適応決定は容易です。白唇部切除は鼻翼〜鼻柱〜鼻翼だけを短縮しますから、口角が相対的に下がる事になるので、口角挙上術を併施する場合が多いのです。でも手術の侵襲度が違います。白唇部切除術後1週間は腫脹が強く、表情筋のダメージに因る運動低下も2週間かかることがあります。対して口角挙上術は内出血することはありますが、腫脹は軽度で、運動痛はあるけれど、運動制限は軽度です。そこで日程的に時間差を取って順次手術を受ける患者さんも出てきました。今回の症例の患者さんも口角挙上術を先行することになりました。そして今回二次的に口角挙上術後約3週間で上口唇(白唇部)短縮術に到りました。
症例は25歳の女性。口唇長=
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口角挙上術単独で提示してきた症例ですが、上口唇(白唇部)短縮術に到りました。
口元の手術が流行っています。白唇部の長さは15㎜以下が理想とされていますから、上口唇短縮術の手術適応決定は容易です。白唇部切除は鼻翼〜鼻柱〜鼻翼だけを短縮しますから、口角が相対的に下がる事になるので、口角挙上術を併施する場合が多いのです。でも手術の侵襲度が違います。白唇部切除術後1週間は腫脹が強く、表情筋のダメージに因る運動低下も2週間かかることがあります。対して口角挙上術は内出血することはありますが、腫脹は軽度で、運動痛はあるけれど、運動制限は軽度です。そこで日程的に時間差を取って順次手術を受ける患者さんも出てきました。今回の症例の患者さんも口角挙上術を先行することになりました。そして今回二次的に口角挙上術後約3週間で上口唇(白唇部)短縮術に到りました。
症例は25歳の女性。口唇長=
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