こうしてしまうと修正が難しい。それでも少しでも良くしたい。症例患者さんはさ迷います。運よく当院に辿り着いたので、私は「これは困りますよね。どうにかしましょう。」と、問いかけました。そして昨年切らない眼瞼下垂手術=黒目整形で治しました。治しましたが再発しました。そこで約一年の経過を診てきてついに切開法眼瞼下垂手術=もう一つの黒目整形を施行しました。今回の症例提示をするに当たって昨年から経時的の説明して行きたいと思いますが、長くなると読み難いので2回に分けます。
症例は26歳、女性。5年前新興の(若い=経験不足)美容皮膚科クリニックで重瞼術埋没法を受けたのち、眼をもっと大きくしたいとの希望で再診したら、何故か切開法でやたら広い二重にされた。約1年前に当院を受診しました。ダウンタイムの要請も
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カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAPS)専門医
美容医療の神髄-歴史秘話第94話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その69”「銀座から地方都市へ12:美容形成外科医」
私が16年次に開設したA美容外科大分院は一応チェーン店みたいなクリニックですが、ほとんど常勤で廻していました。他に、4カ所程地方院がありました。チェーン店を模しているのですが、地方中都市での展開では全国展開のチェーン店の様な有用性はありませんでした。地方中都市のチェーン店もどきとしてのA美容外科の説明に戻ります。
何故もどきなのかは前三回の説明に基づきますよね。チェーン店のビジネスモデルは、全国的広告展開のコストを地方大都市が受け皿となり売り上げて元を取る。そのうち地方中都市には規模を縮小しながら進出してそれなりにシェアーを増やしていくのが方法論です。医師を始めとした人員配置は各院分には不足で本院から派遣したり、程度の低い安い医師を置くか(先日問題となった高知の院でも無関係な医師が院長
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一重瞼に伴う眼瞼下垂症と横径が小さいのは眼裂狭小症。この様に治すと魅せられます。
このブログでは、術前から定期的に経過を追って画像を載せて、毎回説明を加えていきます。通常術後3ヶ月までを追います。本症例はそれにしても激しい経過でした。読者の皆さんもどうなる事かと、あたかもテレビドラマを見る様にワクワクしていたでしょう。それというのも、症例の術前が形態的にも機能的にも標準位から離れている変異だったからでしょう。今回術後三ヶ月の中期的結果を提示すれば、アア〜よかったですね!と言う声が聴こえて来ます。
症例は一目で見て眼瞼下垂症を指摘出来る患者さんです。機能的障害も伴います。上方の視界不良は身体機能の障害です。改善可能な障害を治した方がいいと医療的に診断し治療するのは、社会的に受け入れやすくすることを目的としています。ちなみに私は、家族にもできる治療を患者さんに施すのをモ
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美容医療の神髄-歴史秘話第93話-”口頭伝承”:美容整形屋と美容形成外科医”その68”「銀座から地方都市へ11:美容形成外科医」
16年目にA美容外科大分院で開業したのですが、チェーン店なのかどうかを説明しようとしています。そこで前回広告面から書き始めました。続けます。
どちらにしても、広告は費用が高額です。そうなると一人では負えません。診療行為は人間がするので、いくら手抜きしたとしてもできる数は限界があります。つまり売り上げには限界があります。そこでビジネスの常識に則って、チェーン店方式が横行し始めました。昭和53年の標榜科目認可後からです。しかも地方大都市にクリニックを作れば受け皿となり、売り上げも増えます。
ビジネスモデルとして、美容医療機関の収支は、入るのは売上=自費は自由料金ですが、相場というのがあります。前回も説明した保険医療ですが、指定を得るのにも敷居が高いので、美容外科では持っている期間は少
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二分鼻尖(鼻の頭)の改善だけで普通にできます。
Bifid nose と洋語で書いて、訳すと二分鼻尖と訳します。先天性疾患の病名で口唇裂の伴うことが多いので形成外科領域ではよく使われる言葉です。
知っての通り、顔は胎児のときに両側が離れていてだんだん中央に寄ってきます。中心線はその際に合わさるのですが、口唇裂は鼻孔の底から上口唇が合わさらなかった結果です。当然鼻尖も軟骨が離れています。これが二分鼻尖Bifid noseです。
しかし、先天性疾患ではなくても、鼻翼軟骨が離れている人は少なくないのです。鼻翼軟骨の形は鼻尖の形として顕われます。鼻尖の丸い人の中の多くは二分鼻尖に近いのです。
私は、鼻尖が大きいと訴える人の中で、はっきりと隙間を触れる人には、両側の軟骨を縫い寄せる手術を第一選択としています。ついでに耳介軟骨を入れ
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