カテゴリー別アーカイブ: シミュレーション

2025 . 9 . 17

眼瞼は機能と形態が連携します。男性でも治すべきです。一重瞼は先天性前葉性眼瞼下垂症です。蒙古襞の拘縮は一重瞼に伴いますからZ-形成に限ります。

いまだに目頭切開、いや目頭形成の本来の目的と意味を知らない医者が多くて、患者さんが可哀想です。特に昨今は、患者さんがインターネットでSNSを覧て来院されることが多く、ビジネス的チェーン店系の非形成外科医の美容整形屋は、そこに非医学的情報ばかり載せていますから、間違った見解が横行しています。 まず第一に、蒙古襞は被さりですが拘縮です。巷間の美容整形屋は蒙古襞を切除する手術しかできません。どのSNSにも載っています。ところが蒙古襞は切除しても、被さりは除去できますが、拘縮は解除出来ません。つまり挙がりません。この点が結果として不自然感を醸し出します。非形成外科医の美容整形屋で目頭切開術を受けたら、不自然な結果を呈するのはそのためです。かといって形成外科医はそんなことを怖がって、目頭切開術を
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2024 . 6 . 7

一重瞼という先天性前葉性眼瞼下垂症患者さんは、遺伝子が同座ですから、蒙古襞の拘縮を伴います。

眼瞼下垂症手術は切らない手術では自費診療ですが、切開法では保険診療です。もちろん適切に診療されて、厳密な診断に基づく場合に限られます。ところで眼瞼下垂症は、私も毎回書いて来た様に、概ね四つのカテゴリーに分けます。先天性と後天性。前葉性と後葉性です。その中で先天性前葉性眼瞼下垂症、つまり遺伝的な一重瞼や、その上眼瞼挙筋の筋力低下を伴う先天性後葉性眼瞼下垂症を伴う場合でも、蒙古襞は被さり拘縮していることが、ほぼ必発です。 題名に書いた通り、一重瞼の遺伝子は蒙古襞の拘縮を起こす遺伝子と同座と考えられています。同座とは同じDNAが決めるということです。なぜかと言えば、目的があるからです。2万年前にモンゴル地方は最終氷河期でした。そこでは目がぱっちり開いている人は凍ってしまい見えないから、自然淘
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2024 . 2 . 19

遠方からでも画像で視てもらい、奥目で眼裂横径が小さいので、私の好きな手術の適応。眼瞼下垂症手術に目頭形成術の併施です。

それぞれの患者さんは形態と機能にバリエーションがあります。人は皆同じではありません。「そんなことは当然ですよ。」と言われそうですが、誰にでも同じ治療を施す若輩の美容医療医師が横行しています。機能を診られない医師も多くいます。さて、機能的に良好な方が生きていくのに便利です。そして形態は機能に直結します。特に眼瞼は大きく相関します。 機能と形態について他の部位から触れます。首から下、体幹は内臓を内蔵していますから、心肺機能や消化器等の機能を包む部位です。ですから体幹の形態がバランス良く整っている方が、身体機能が高いのは当然です。また四肢は運動能力に直結しますし、生活や作業にも使いますから、場合により長さや太さの形態や、筋力が機能に直結します。 首から上、顔や頭ですが、脳を容れる頭蓋は
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2022 . 6 . 30

眼瞼形成に目頭形成の併施は、口周り(人中だけでは無い上白唇短縮術等々)と並んで好きな手術です。

目頭切開手術は昔から眼瞼形成術の中でも定番でした。何故なら、重瞼術の際に併施する方が自然だからです。実際に重瞼術の大家である内田先生は、目頭切開を戦前に発表しています。内田法はW-形成術ですが、いまだに行われています。かと言って目頭切開術は、重瞼術や下垂手術と違って、傷跡が前にあるので全例に行われるのではありません。 蒙古襞は遺伝子が決定します。新モンゴル人種は必ず持っています。二重瞼と一重瞼も遺伝子が決定しますが、蒙古襞の遺伝子と同座です。日本人は新モンゴル系と古モンゴル系の混血ですから、二重瞼も一重瞼も存在しますし、蒙古襞の程度にもバリエーションがあります。ただし一重瞼の人は当然に蒙古襞が被さり、二重瞼の人はほとんど被さっていません。これが自然の摂理です。 蒙古襞の被さりの程
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2022 . 5 . 15

眼瞼形成術を受けたかった女子。時間が出来て、周囲の理解も得られて、タイミング良く出来て、結果が見えてきてお喜びです。

何故か眼瞼痙攣状態の患者さんが来院します。誰かがどこかに広告宣伝したのでしょうか?。私達でなく他の美容形成外科医?。眼科医?。眼瞼痙攣は眼瞼下垂の随伴症状だという知見が認知されて来たのでしょうか?。ちなみに眼瞼下垂症の診療は真面目な形成外科医、または美容形成外科医が担当するべき分野です。 本症例の患者さんは、眼瞼痙攣とは診断出来ません。ですが、眼瞼を開く力はあるも、開く意志が常時は伝わらない症例です。神経性は器質性と精神性がありますが、精神疾患は認められないのでよく判りません。医療上は、眼瞼下垂症を前葉性と後葉性、更に先天性と後天性に分けます。更に神経性や外傷性、及んで医原性まで原因は多岐に渉ります。この辺りは形成外科以外の専門の他科の診療も求められます。本患者さんにはこれらの原因は診
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