これまた可愛い女子が、眼瞼をさらに可愛く改良したくて来院されました。売れっ娘みたいです。眼瞼下垂症は、先天性と後天性。前葉性と後葉性に鑑別します。そして一重まぶたは先天性前葉性眼瞼下垂症とイコールですから、蒙古襞が被さり、拘縮して突っ張ってつり目を呈します。
私のブログに載っている眼瞼形成術の典型的な症例は、一重瞼(奥二重は一重)と言う先天性前葉性眼瞼下垂症に対して切開法の重瞼術で固定し、軽度の先天性後葉性眼瞼下垂症に後天性後葉性眼瞼下垂を伴っている場合には結膜側からの眼瞼挙筋前転法(LT法)を加え、多くは蒙古襞の狗縮に因る吊り目を呈している為に、Z−形成法に依る目頭形成(この場合切開切除はしないので正しくは目頭切開でない)を併施します。
女の子らしさはパッチリとした目の開きとク
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カテゴリー別アーカイブ: 先天性と後天性
眼瞼下垂症は鑑別診断が必要です。”前葉性と後葉性。先天性と後天性。蒙古襞の拘縮の程度。等々”
眼瞼下垂症手術は眼形成外科領域,Ophthalmic Plastic surgery は20世紀後半には定式化していました。私が33年前に形成外科に入局した頃には毎日の様に手術されていました。でも解剖学的素養を身に付けていかないと意外と難しいので、私は6年目に初めて術者をさせてもらえました。その後市中病院に出向して形成外科医長や部長を務める様になってからは、積極的に患者さんを見出していき、毎日の様に眼瞼下垂手術をしていました。
その後眼瞼下垂手術をマスコミに広告して啓蒙していた信州大学の松尾教授にも教えを請い、さらに症例経験を積んでいった今から約20年前に、父が日本美容外科学会の一つ!、JSASを主催した際に会長招宴として、眼瞼下垂症手術の講演を1時間かけて紹介しました。形成外科の研修
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眼瞼下垂手術に蒙古襞のZ−形成術(目頭切開ではありません)による拘縮解除は形態と機能が造り上げられます。
再三再四強調してきましたが、目頭切開はすべきではありません。目頭部の蒙古襞は拘縮が機能と形態を損ねています。だから~!、蒙古襞に対してはZ−形成術が最適ですが、この為の知識と技術は形成外科出に医療の経験を要します。何故なら〜拘縮解除のためには、瘢痕形成術の手技、デザイン及び皮弁形成術の技術を駆使しなければならないからです。
なお拘縮とは字義で表せば「こだわりー縮まる。」です。外傷や手術創の傷跡の皮膚が硬く縮まり、弾力が落ちること。特に線状の傷跡では、縦に拘縮します。皮膚は表層から表皮、真皮、皮下組織(皮下脂肪層)ですが、真皮層のコラーゲンが硬くなる作用が主で、表皮がツルッとする見た目も影響します。皮下脂肪層が薄くなると凹みますが、皮下脂肪層は部位によりばらつきがあります。
もとい
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男性の眼瞼形成術:先天性前葉性眼瞼下垂症(一重瞼)には蒙古襞の狗縮を伴います。
「目は口ほどにものを言います。」対面する相手の目を見ると気持ちが伝わります。だから目力とは有用です。もちろん視線を合わせるためには視力が求められますが、眼球の大きさには個体差がほとんどないので、黒目と白目の露出面積は眼裂の大きさ、つまり開瞼の能力に依存します。角膜(黒目)は平滑なので光るから、キラキラと角膜が露出したら、相手は真面目に対応していると感じます。ならば社会的に差が付くから、男性こそ開瞼の大きさは重要です。
開瞼の程度は一応基準があり、第一眼位(顔面正立時の正面視)で、瞼縁と角膜中心が2.5㎜以上を正常としますが、前葉性か後葉性かで測り方が違います。何より顔の周囲とのバランスで、眼瞼も考えるべきです。男性は標準的に顔が大きいので目も大きい方がバランスが取れます。
眼瞼下
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