Jowlをみなさんに説明しても、知らない人が多かったのですが、一人だけ英語の堪能な人が理解されました。USAの美容医療界では常識で、いかに治すかで苦労されています。日本美容外科学会では、先輩でUSAへの留学経験があるDr.Utがよく使います。彼は術前術後と年単位の長期的経過に於いて、皮膚に印を付けてその位置を測って後戻りの程度を計年的に報告している本邦唯一人のリフト手術に命をかけている美容形成外科医と想います。
Jowlとは直訳すると動物の顎。特に豚で下顎縁からぶら下がって垂れた部分を指します。日本では同じ動物でも”ブルドッグ”と云われます。人間に応用して、下顎縁のカーブから、外側に膨らんだ部分。マリオネットラインの外側への皮下脂肪塊の下垂を称します。ご存じの通り、マリオネットラインは
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カテゴリー別アーカイブ: こめかみリフト
こめかみリフトが流行っていて慣れました。効果は高い。結果は出ます。経過も早い。適応も広い。いいことづくめです。
「慣れました。」と書くと、これまでは上手くなかった様に捉えられるかも知れません。違います。言い訳になりますが、広範囲隔離リフトは他では余りされていません。いや、剥離範囲を患者さんにお示しして教える様な親切で真面目な美容形成外科医は、他には聞いた事が無いというだけかも知れません。少なくともチェーン店系では出来ません。
何れにしても広範囲剥離リフトの効能は余り知られていません。私は今から25年程前に先輩医に教えてもらいました。「靭帯法が一番だが、大変だし危ないし難しい!。次に効いて長持ちするのは広範囲剥離皮下リフトだ。しかも比較的容易だ!。SMAS法よりもいいよ!。」それ以来たまに、”適度”な広範囲剥離リフトをしていました。その後試行錯誤して、剥離範囲を拡大して、今から5年前からは、定番の
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こめかみリフトは大流行り。今回はLateral Buttress(梁だか控え壁)までさらに広範囲剥離して。たこ焼き状を治しました。
頬上顎複合体はMalar,メーラーと呼ばれ、前から見ると、眼窩下縁つまり下眼瞼の下を底辺とし、鼻の横が内側の辺で、外側は頬の後ろに囲まれる逆三角形の部分です。骨格的にも頬骨上顎複合体があり、Tripod,トライポッド=三脚(上下逆)と称されます。Malar にはMalar fat があります。骨の前の脂肪の塊ですが、笑うと”たこ焼き”型に膨らみます。三脚のうち後側の脚をButtressと言います。Malarと上顎を横の梁で繋いでいます。Buttressは訳すと控え壁とも言い、顔の横を支えています。
最近私はこめかみリフトを頻用しています。こめかみから眼窩外縁から、Malarへ向かって皮下剥離し、ゴルゴ線の外まで、つまりMalarの外側半分まで剥離します。ゴルゴ線はゴルゴ13,サーティー
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今やブームの広範囲剥離リフト。こめかみからはよく挙がり、長持ちします。
典型的に加齢に伴って生じる変形は、三つに分けられます。下垂と減量と弛緩です。基本的に全てが同時進行しますが時間差があり、当然ながら個体差もありますし、生来の形態と機能の個体差により健在化する加齢変形も違います。また、組織の増量は加齢に伴うこともありますが、原則的に全身症状のひとつであり、加齢に伴うのでなく肥満に伴います。
減量は、皮膚伸展に対して内容物が増量しないから起きますが、部位が限定されています。生来骨格的にゴツゴツしている症例は、元々コケている部位がよりコケますから目立ちます。やはり個体差があるのです。弛緩は皮膚が伸びることです。皮膚のコラーゲンの弾力が減り伸びて、面積が増えます。面積が増えた分、扇子の様に折れ折れになればシワとなり、垂れ込んだら弛みと表現されます。また一部の皮
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こめかみリフトは適応症例が限られますが、広範囲剥離なら効果抜群です。
フェイスリフトは読んで字の如く、顔を持ち上げる手術名です。だからこの言葉だけでは手術法を意味しません。部位も顕しませんし、効果や持続性も不明だし、患者さんにとっては手術法は術中に知り得ないのでブラックボックスです。
部位で分ければ、上から前額部から眉上から上眼瞼部を引く。こめかみから頬前や目尻を挙げる。耳前部から口角の横のJowl の膨らみを引き上げる。耳後部からはい際を皮弁状に引いて下顎下から頸部を引き上げる手術があります。全部同時には全身麻酔で8時間以上要しますから、費用も嵩みます。私は分けて行います。上中下に分けると局所麻酔で3時間前後で可能です。
手術法のバラエティーは、剥離層と剥離範囲が、効果と持続性に繋がります。もちろん糸で挙げる場合剥離は滅多に行われませんがトライし
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