時は、私が医師16年目、平成14年、2002年にA美容外科を開設していた前後の話題でした。A美容外科グループの話題が地方中都市チェーン展開の話題に移りました。三院あるうちの一つ、松本院の話を始めたら信州大学形成外科を訪問した際の話題に移り、眼瞼下垂診療の中心人物である松尾教授との面談について書き始めたら、松尾教授の眼瞼下垂症診療における概念の解説に終始し始めました。それは、私たち形成外科出身の美容外科医にとってはエポックだったからです。その話しの下地として前回科学的医学の説明に終始しました。今回は松尾教授との個人的なやり取りの5回目の続きものの結論として記します。
話は戻って、松尾教授との丁々発止のやり取りです。彼はある時、学会場で「日本人には眼瞼下垂症患者が多いのです。先生もですよ。
▼続きを読む
カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAPS)専門医
上口唇短縮術と口角挙上術の組み合わせで可愛い女子。
可愛いキャラクターの女子がもっと可愛く。口元の手術は可愛さアップのために有用性が高いことを提示していきます。今回術後2週間の画像を提示します。形態的なゴールが見えて来ました。但しダウンタイムが長いので、完全な出来上がりはまだまだ先になります。これまでの標準的な経過をお示ししましたし、本症例の患者さんもご承知です。
症例は36歳、女性。上口唇長(=鼻柱基部〜Cupid's bow)19mmと長く、鼻翼幅は33mmと大きくないが、口唇幅70mmと大き目。下左図の如く下顎歯槽および下口唇が上口唇より前にあり、そのため上口唇白唇部がだらんと平坦であるため立体感に欠けるため、元より長さがあるだけでなく面が見られ、いわゆる〔鼻の下が長い〕印象を呈している。
上右図の如くデザインしま
▼続きを読む
▼続きを読む
鼻尖縮小術。眼瞼下垂症手術。次なる計画は?。今回は頤。次は鼻尖に移植か?。
Bifid nose と洋語で書いて、訳すと二分鼻尖と訳します。鼻翼軟骨が離れている人は少なくないのです。鼻翼軟骨の形は鼻尖の形として顕われます。鼻尖の丸い人の中の多くは二分鼻尖です。そうでない人と比べて鼻尖の野暮ったさが歴然と見えます。だから、まずこの点から修正することをお奨めします。
私は、鼻尖が大きいまたは丸い人で、はっきりと隙間を触れる人には、両側の軟骨を縫い寄せる手術を第一選択としています。ついでに耳介軟骨を入れて高くする場合もあります。鼻を下に長くする場合もあります。でも今回はまず寄せる手術を優先しました。患者さんは一歩一歩進めるつもりで計画を立てています。
そして手術から1か月半を経ました。
症例写真を供覧します。上列から術前、術直後テープ後、術後1週間、術後
▼続きを読む
▼続きを読む
1年越しで治しました。ハム状態では無くなり、可愛い目元ですね!。
ハム状態とは重瞼線が広く、食い込みが強く、線の下の前葉が余って膨らんでいる状態です。ボンレスハムを糸で縛った様な締め付けが見られるのを称します。もう一つの説としてはハムスターのハム太郎みたいなまぶたに似ているというのもありますが、定かではありません。
もちろん自然状態ではあり得ない形です。約5年前に美容皮膚科で埋没法を受けて、直ぐ外れて切開法を受けたらこうなりました。今だにこの様にしてしまう医者が居るんですねえ。特に最近他科から(皮膚科は専門外)転向した医者がやってしまう事がある様です。
切らない眼瞼下垂手術=黒目整形基本形=NILT法でハム状態を解消したのが約一年前。中期的結果は大変良くてお悦びでした。下左が昨年の術前で下右が術後3ヶ月です。
ところが今回、前回の
▼続きを読む
▼続きを読む
鼻尖の形と位置は中顔面長を変えて魅せます。
症例は37歳、女性。細面(ほそおもて)で結構美人の患者さん。
顔面の縦と横の比は卵型で丁度良い。(画像提示できないのが残念です。)ただし上中下の比率は上顔面(生え際~眉の下)70㎜:中顔面(眉下~鼻下)60㎜:下顔面(鼻下~頤尖)65㎜であり、おでこが広いのは髪で隠せるが、中下のバランスが不満。中が短いのは鼻尖が上方にあるためで、下が長いのは上口唇(白唇部)が長いためです。
計測すると、鼻唇角が(側面で鼻柱と口唇の角度)110度を超えるので鼻尖が上方に向いている。鼻尖が上方で、しかも定規を当てると、鼻陵の延長線よりも低い。鼻柱基部〜Cupid‘s bowは20㎜です。15㎜以下が望ましいし、鼻柱基部が前方にあるために外反が無い。いわゆる鼻の下が長くて、ストンとしているタイプです。
▼続きを読む
▼続きを読む