カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAPS)専門医

2019 . 5 . 8

目が離れてたのはやはり蒙古襞の被さりと狗縮の解消で治せました。長期経過を再掲します。

これまで何例か目が離れている症例を提示してきました。この症例に対しては、目頭切開が必須ですが、シミュレーションしてみないと解りません。でも術後診ていくと、自然な形態に出来上がりつつあります。今回約2年前の症例の画像を戴きましたので長期経過を再掲します。 症例は25歳、女性。先天性一重瞼。6年前埋没したが、外れている。LF挙筋機能11.5mm(正常値>12㎜)と先天性筋力低下に因る眼瞼下垂傾向だが、一重瞼では正常下限と考えられる。計測すると、眼裂横径は25㎜と一重瞼の人の平均だが、内眼角間距離は43㎜と正常範囲から逸脱している。でもそれは角膜中心間距離(平均値60㎜)が67㎜と、眼球が離れているからで、内眼角間距離から7㎜減じると内眼角間は36㎜と考えられ、蒙古襞の程度は一重瞼の平
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2019 . 4 . 15

目頭形成(切開)単独手術。”国民”!に理解されてきました。

目頭切開は戦前から行われています。国民的手術です。もちろん施術者は数少なく、しかも不自然な形に造られてしまっていた様です。 戦後(WWⅡ:第二次大戦)には、連合国に占領された我国にUSAからGI(軍人)が駐留しました。敗戦国の国民である日本人は経済的に困窮した結果、特に若い女性はGIに身を売って食わせてもらうため腕にぶら下がりました。その際日本人女性がGIにモテるためには外人(白人)顔に変える美容整形(当時はそう言いました。)を受けました。であれば当然、目頭切開手術が必要でした。その後高度成長期にに向かって、雨後の筍の様に美容整形屋が林立しました。東京で言えば昭和40年には山手線の各駅には美容整形が存在してました。つまり29軒以上です。中央線沿線も数えると約50軒はあったそうです。
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2019 . 4 . 11

口周りの手術も微妙に進化しています。

定番となりました口周りの手術ですが、症例ごとに工夫が加わります。そもそも患者さんは個体差があるから手術を受ける訳だし、好みもあるし、社会的な適合性も加味しなければなりません。口周りの手術に限らず毎回言い尽くして来た様に、細かい形態を造る事は患者さんの悦びを倍加させます。 本症例は個体差として、いくつかの美容医療を受けて来たからの差異があり、術前と術直後に影響が見られました。顔の個体差としては正面輪郭と側面輪郭が綺麗な人ですし、顔面の部品も綺麗でバランスが取れていますから、そうなると口周りの手術の高い効果が得られる症例です。 社会的に一般的な女性ですが、これまで美しさを追求して来たので、周囲にも認識されている筈で、今回も追求して良いのでこちらとしてもやりがいがあります。でも水商売で
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2019 . 4 . 4

モッコリした白唇はやはり短縮の適応です。下がった口角に対する挙上術から、1ヶ月後に人中部白唇短縮術も。

症例は29歳女性。白唇長17㎜だが上歯槽が前突でモッコリした白唇。そのために赤唇も中央が突なのに対して口角が下がっている。鼻と頤はあるので口唇はE-ライン状にありモッコリ感の原因は歯槽の前突が原因である。顔面横部品比は内眼角間32㎜:鼻翼幅35㎜:口唇幅46㎜ですから、黄金分割比率(5:8=1:1.6)を適用して計算すると、口唇幅は50㎜まで拡大した方が適切だと考えた。三角関数を用いて計算すると頬骨隆起方向は30度で5㎜挙上が適応。もう少し大きくしたいなら52㎜まで45度も可能と考えた。 本症例の様な口唇、上下赤唇と白唇その上下の鼻と頤の配置に対しては、やはり白唇短縮術が適応である。口角は既に下がっているので挙上術は必須と言えます。 通常は白唇短縮術と口角挙上術併施した方が、ダウ
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2019 . 4 . 1

またもや、2回目の口周りの手術。他院で富士山型にされたのよ!。デザインを工夫して口角も挙げて治しましょう。

症例が増えるごとにいろいろなことが解ります。富士山型が増えています。どうしてか考えました。私が口周りの手術を始めたのが5年前で、増えてきたのがもう3年前です。ブログに毎月何例か載せるようになったのが、2年半前です。私は今や最多症例でしょうが、SNS上では私以外にもたくさんのクリニックが載せています。流行を作った訳ではないのですが、私の症例が評判で他のクリニックも追随しようとしているのでしょう。ただし所詮真似っこですから、細かいデザインは間違うし、術前診察が稚拙なのでバランスが崩れる症例が多発しているのでしょう。美容医学は経験により積み重ねられた知識と、美容医学の普遍的知性(専門部位に限らず美容外科的素養)に基づかなければ可愛い美人は作り上げられません。残念ながら今時の若い医師や新参医師には、
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