本症例と近傍の症例は、私が夏休みを取ったために術後2週間は掲示しませんでした。その結果術前から術直後、その後の変遷を一気に掲載します。術後早期の経時的変化の理解に役立つでしょう。本ブログは広告ではありますが、読者の皆さんに手術後の経過を追って見せて、典型例や、何らかの原因での術後経過のバリエーションも知って置いてもらいたいからです。ところが実は、本症例は経過が長くなったので中期的経過から載せます。
私達の年代の人は知っています。私の父は隆鼻術の大家でした。それは外人顔を造るためです。これまでにも記載してきましたが、我が国における黎明期の美容整形は、占領時にUSAから駐留したGIにぶら下がるために、バタ臭い(意味解ります?)顔にするために多くの女性が受けたのです。パンパン整形と呼びます。
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カテゴリー別アーカイブ: 鼻の美容外科
3回目の口周りの手術。他院で富士山型にされました。修正が不足でした?。鼻翼も挙げて鼻翼下も更に短縮して治しましょう。
今回の症例は私が口周りを二回目の手術をする人です。前回のブログもあります。追加修正手術と別の手術を同時に行います。なかなか難しい症例です。でも患者さんとは信頼関係が醸成されていますから、お互い含み済みです。どんな手術でもやりすぎると戻せませんから問題が残りますが、足りない部分は追加で治せるので、場合に依っては、要するにやってみないとわからない部分もある訳です。そしてこのように追加修正と別の手術を加えて効果を得ようと考えるのは正しい選択だと思います。まず前回のブログをコピペして載せ始めます。
症例が増えるごとにいろいろなことが解ります。富士山型が増えています。どうしてか考えました。私が口周りの手術を始めたのが5年前で、増えてきたのがもう3年前です。ブログに毎月何例か載せるようになったのが
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鼻唇角下制術はプロテーシスで確実!
シリコンプロテーシスは、部位により標準的な安全性が確立しています。シリコンはケイ素と言う元素を化合した物質です。ケイ素は石の主要元素で、他の元素が混じっていろいろな色や硬さになります。シリコンも有機物が化合されていますが、結合が強固なので生体内では分解や遊出をしません。つまりシリコンは生体内では安定した物質なのです。しかも硬さは化合時の鎖の長さで変えられます。
シリコンは生体内で安定しているので、皮下または皮下組織内にある際はいいのですが、皮膚が弱くなったり、薄くなったりすると露出する可能性があります。少数例ですが危険性がある訳です。でも私が成功すると考えたシリコン挿入術で出て来た事はありません。
そこには、経験と解剖に基づいた理論の有無が求められます。いくつかの要素が影響します
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やはりこれもしたい。口角挙上術はアンチエイジング
表題にある様に、やっぱり口周りの手術を追加したくなった患者さんです。この数年私は、口周りの手術の先達の如く捉えられています。私は日本中に100人以下の形成外科と美容外科の専門医であり、しかもその中で口周りの手術に積極的に取り組んできたのは数名しか居ないのをご存知の方も少なくありません。その意味は、形成外科の先進の技術と美容外科の美容的知識と経験を積み重ねてきた医師だけが、この手術を上手に出来るからです。そして私の様に念入りに診察して、丁寧な手術を行える環境にある美容外科クリニックは数少ないからです。さらにこのブログの中でご覧の様に多くの症例を提示してきて、それもちゃんと経過を全て包み隠さずに観せてきているから、患者さんも知識を持ってから来院するので安心感があるからでしょう。
本症例の患
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口周りは口から鼻まで。骨、口、鼻翼の順に来て今回は鼻尖。素敵な口周りを造り上げます。
口周りの手術3点セットも適応ですが、前々回は白唇部切除術と口角挙上術に専念しました。現在症例の患者さんは35歳女性。術後3ヶ月の完成を宣言する間もなく、鼻翼縮小術を希望されました。人中部白唇短縮術の結果は21㎜だったのを5㎜切除して術後3ヶ月で16㎜と後戻りゼロで満足されています。実は前々回手術の直前に鼻翼縮小術を併施する3点セットを希望されたのですが、予約時には迷っていた為に時間が取れなくて見合わせたのです。早速予約をされました。
鼻翼幅は37㎜です。両側鼻翼内側の壁から内側へ幅2㎜の皮弁を造る事を計画しました。鼻翼縮小術を後日追加可能な症例です。
前々回の説明から書きます。症例は34歳女性。上下歯槽骨切り術(セットバック)後の口周りの余剰が気になって来院。歯科口腔外科で手術を
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