2014 . 4 . 1

重瞼術切開法は永久的か?。眼瞼下垂手術を併施すべきか?。目頭切開の必要性は?。そのⅢ

先日来院された、眼瞼下垂手術1週間後の経過を提示いたします。

さて、今回の症例は中学からの留学生で、そのまま仕事に就いた女性です。性格の優しい方で、言語も完璧でない為におとなしい印象を与える人です。中学と言っても河北省出身だそうで、蒙古系の強い印象です。そうですね、中国と言っても広くて、南方系は古いアジア人系、北方は新しいアジア人径=モンゴル系が強い様です。もちろん、交配して来ていますから、混合していますので、あくまでも割合としてです。日本でも南北で古いアジア人系と、新しいアジア人系の割合が違うのは、前にも説明しましたし、科学的事実です。

という訳で、今回モンゴル系の要素=一重瞼で蒙古襞が強い。眼瞼下垂症状を呈している。そんな、典型的症例ですから、経過を追ってよく診て行きましょう。東アジアに蔓延している遺伝子をどうやって克服して行くべきかの形態的改善=機能的改善になるという事の証明になるでしょう。

これまで提示して来た分から、先ずは術前、術直後です。

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実は数年前にチェーン店系美容整形屋で埋没法を受けているそうです。浅いラインがありもう緩んで来ています。眼瞼下垂症で蒙古襞の強い一重まぶたの患者さんにすると効なるという典型例でもあります。さすがはチェーン店系といえますが、いつもの事です。ただし今回の術直後写真では、腫脹が強く、形態が不明です。

数字的には、眼裂縦径(第一眼位=正面視):7㎜ 挙筋滑動量:11㎜ 眼裂横径:内眼角間:角膜中心間=24㎜:37㎜:62㎜ で、目が離れているのではなく、蒙古襞が強い事が解ります。蒙古襞の拘縮は被さり量に比例します。

手術は前回のライン=無緊張で5㎜の高さに重瞼線を設定し、3㎜の皮膚切除をしました。最近は若年者でも少量切除する様にしています。その理由と、結果はまたの機会に説明いたします。目頭切開術は重券線のカーブの延長に、一辺4㎜のZ−形成術法のデザインを起きます。最近では定番となっていますし、ここでも何回も御紹介して来ましたよね。内眼角間が3㎜近づいて、3㎜程度の襞の延長が図れる計算です。術直後の写真でも内眼角間距離は見えます。ちょうどいいサイズでしょう。ただしはれているため、拘縮の解除度は見えません。

IMG_1128そして先日、1週間目の抜糸の際の像です。まだピークのときと比べても、40%程度の腫脹は残っていますが、開瞼は良好化してきて、術前よりは眼裂縦径は大きいです。

この時点で術後1週間です。まだまだ治りきっていません。私の行った手術の中では、長い方です。重症でしたからね。重症な程、腫脹等強く、それだけ長引くのは標準的に診られる経過です。

次回2週間後の経過では、格好ついているでしょうか?、さらに掛かるでしょうか?。次回請うご期待を!。

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