2017 . 2 . 23

可愛いくて綺麗で知性的な症例はより向上を。目は大きい方が視界も広い。魅力的!

先週の症例の患者さんは黒目整形が似合う。可愛さアップだけでなくイメージを汲み取ってのデザイン調整が功を奏するからです。知性的でキリッとした雰囲気を作り出せました。

まずは画像をご覧下さい。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERAOLYMPUS DIGITAL CAMERA左画像は1週間後です。

症例説明はコピペします。22歳、女性。先天的には狭い二重瞼。3年前他院で埋没法。ソフトC.L.を1年間装用した。埋没したら右の下垂が露見したとのこと。肩凝り、頭痛も生じてきて自ら眼瞼下垂症を疑われたそうです。LF14mmと正常範囲だが、MRDは2.5㎜と落ちている。つまり後天性腱膜性眼瞼下垂症でしょう。眼裂横径25mm、内眼角間33m、角膜中心間57mm。蒙古襞の被さりは多くないが、拘縮は強い。前回は平行のラインにデザインされているが、埋没では緩んだし、目頭付近の引き込みが消えた。この蒙古襞ではそうなる。フェニレフリンテストではよく開くので、LT法で挙筋修復が適応する。埋没法ではこのラインは外れ易い。蒙古襞の拘縮が邪魔をしているため、ぼやけたラインになる。吊り目でキツい印象も呈する。前頭筋の収縮が常時あり、眠そうな生命力がない様に感じさせる。現在大学生で時間を作れるので、眼瞼下垂症手術切開法と蒙古襞の除去を同時にする予定を立てられました。

デザインを説明します。ラインは前回の`平行型`のラインで7mm弱とし、しわを作りながら眼球のカーブに沿わせます。切除は最低限の2mmを目頭から目尻まで同幅で引きます。この場合平行型のラインの延長線上に、蒙古襞に平行に襞の下の付け根から4㎜の縦辺を引き、60度のZ型を一辺4㎜で書きます。上下の切開線を目頭のZの上辺で蓋をする様に止めます。目尻より外のデザインはしわに沿ってすぼめていきます。下の画像がデザイン直後の開閉像です。

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この様に、手術はデザインが結果の65%を左右します。目頭切開を同時に連続してデザインする技術を持つ医師は少ないのです。次に費用ですが、一目見て眼瞼下垂症であると診断出来る医師は多くありません。多くのチェーン店系美容整形屋は保険医療機関の申請を出来ないので、自費診療となり高額です。切開法は形成外科の研鑽を積んだ美容形成外科で受けましょう。

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術前と術後1週間の抜糸時の画像を比較してみましょう。

本症例の患者さんは、初診時にも診察をして手術プランを提示したら、すぐに理解していただけました。デザインもスムースに決められ、素敵な形態が予想されました。手術中も落ち着いていて術中の出血も少ないため、1週間後には眼瞼挙筋の働きの効果もパッチリとしています。画像で開瞼量が充分に得られているのが見られます。本症例の患者さんには似合うと思います。眉が挙がらなくなり知的雰囲気が醸し出されると思います。眉が挙がっているととぼけた印象を与えてしまいます。目元がパッチリクッキリしているのは、キリッとした美人の要素の一つです。

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近接画像は上手く撮れませんでした。でも目の窓の形がアーモンド型に大きくなりました。目頭の創跡は抜糸したばかりですから見えますが、最終的には消えます。もちろん腫脹は、まだピークの40%は残っていますから、重瞼の幅は約1.5倍に広がっています。もちろん私は術前シミュレーションで最終結果が頭に入っています。想像してみて下さい。腫れが取れて、創跡が目立たなくなったら・・。とても魅力的な形態と機能が見えています。

日本人には一重瞼が半数して目が小さい。でも半数は二重瞼で目が小さくない人も多い訳です。目が大きい方が視界が広い。視界が広い方が情報が多く入る。視情報は知性を育みます。知的な人で目が大きい人が多いのはその為です。目が大きい人は明るく、聡明に見えます。これを社会的機能と考えます。

美容外科治療は形態的改善を、形成外科治療は機能的改善を図る目的を持ちます。どちらにしても求められる理想は美しさです。可愛いという形容は好まれると言う意味で、可愛いともてるし得します。でも更にいえば美しさは、豊かさです。社会的な豊かさです。豊かさは経済的なものだけではありません。人生をプライドを持って豊かに過ごす為です。地位や名誉の為だけでなく、人格として人間総体として、いいものはいいと見られることです。

今回の症例の画像を目にして、周囲の医療従事者は誰もが、「素敵になっている。」と言います。ある者は「豊かな顔立ちになった。」と言います。言い得て妙です。間違いなく人格が豊かになりました。外面の形態的に目が大きくなると、内面の精神的に自信が持てる。外面の機能的に眼瞼下垂状態が解消すると、内面の自律神経的に安定して合併症状が解消する事で人格的に安定する。一石二鳥みたいに人間性を向上する事になります。これを豊かと言わずして何と言いましょうか?。

本症例でも1週間ではまだ経過中です。本当にいい形態が見られるのは次週以降でしょう。でも開瞼機能の改善は既に証明されています。今後の形態的変遷に期待すると同時に機能的保持度を見ていきたいと思います。