こうしてしまうと修正が難しい。それでも少しでも良くしたい。症例患者さんはさ迷います。運よく当院に辿り着いたので、私は「これは困りますよね。どうにかしましょう。」と、問いかけました。そして昨年切らない眼瞼下垂手術=黒目整形で治しました。治しましたが再発しました。そこで約一年の経過を診てきてついに切開法眼瞼下垂手術=もう一つの黒目整形を施行しました。今回の症例提示をするに当たって昨年から経時的の説明して行きたいと思いますが、長くなると読み難いので2回に分けます。
症例は26歳、女性。5年前新興の(若い=経験不足)美容皮膚科クリニックで重瞼術埋没法を受けたのち、眼をもっと大きくしたいとの希望で再診したら、何故か切開法でやたら広い二重にされた。約1年前に当院を受診しました。ダウンタイムの要請もあり、昨年はハム状態の解消法として、切らない眼瞼下垂手術=黒目整形=NILT法を利用しました。
先ずは昨年の経過から提示します。8mmで切開されていて、LF11mm。眠そうでハム状態と見える早速症例を提示します。左が術前、右が術直後です。
簡単に説明します。 ハム状態とは、ボンレスハムみたいに、糸で縛ったように重瞼の食い込んでいる状態を言うそうです。ボンレスハムにたとえてハム状態というらしいです。
そして、術後一週間が経ちました。左の術前と比べてなんか違ういい感じです。
もちろんまだ、糸の入った点が喰い込んではいます。でも上左の術前画像では、無理に上向きに撮影させているのに対して、右の術後1週間の画像では、楽に前を向いて撮影されています。ハム状態では上目使いにすればハム状態が隠せるから、キツい目付きになりがちなのですね。すずしげな目元とは、力を入れないでも楽に開く、開くから、重瞼が広く見えない。その結果ハム状態が目立たなくなっています。
どうでしょうか?、切らない手術でそれなりの結果が得られたでしょう?!。この手術の新しい有用性をお示し出来た事と思いました。
そして3ヶ月目に完成状態を見せてもらいました。
よく出来ましたというところです。力を入れないでも目が開く様になったので、優しい目元となりました。アイメイクも映えますし、14㎜のカラコンでも隠れません。これぞ、黒目(人工的黒目)整形の真骨頂です。
ここまでが昨年の経過の説明でした。今年の分の症例提示は次回:その二に廻します。