2018 . 6 . 16

上白唇短縮術と口角挙上術で、このタイプの症例も上手に仕上げます。

症例は31歳、女性。鼻の下が長いので来院。白唇長20㎜。15㎜以下が適当です。当初は切開手術のチャンスが取れないとのことだった。仕事が変わるので日程が立てられる様になったためやはり切除手術を希望されました。白唇が内反していて赤唇が露出していない典型的な適応症例。よく見ると、上口唇小体が2本ある異常で右の更新が左に比べて挙がり難い。外反を求める。上口唇26㎜/下口唇42㎜と上下の比率は良いが頤が後退している。口角が下がっているし鼻翼幅37㎜:口唇幅45㎜で口唇が小さい。口角挙上は5㎜45度が適応。切らない上口唇引き上げ術の際に口角だけ併施しようと考えていたが、やはり白唇短縮術と同時に手術することとした。

正面画像を二葉。

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上右図で笑ってもらったのですが、右が挙がり難いのが判ります。

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デザイン時に迷ったのですが、口角の挙上距離は左右同量にしました。白唇は5㎜切除しました。皮膚皮下脂肪層を全層切除し、口輪筋を折り畳み外反を加えます。真皮縫合時に、人中部を左右1㎜ずつ内側に寄せて、浅い人中を深く、Cupid’s bow, 赤唇縁の弓型を急峻にしました。

DSC00469最近の術直後の画像の中では酷くない画です。

口角は術前の笑ってもらった画と比べて如何でしょう。笑ったときの方が挙がっていますし、左右差はやはりスライドしてます。人中と弓は可愛くできました。鼻翼は移動していますが、必ず戻ります。これまでのブログの画像を見て下さい。

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右側面の術前、術直後。左斜位の術前、術直後を並べました。さすがに腫脹を生じていて、外反させた筈の形態変化が見て取れません。口輪筋と上唇鼻翼挙筋の回復には2〜4週間かかります。

ここで、本年6月からは術後経過の画像と説明を1シリーズのブログに足して行って更新することにしました。下記の説明を、経過ごとに書き加えると読むのが鬱陶しくなるからです。

実は右側の上口唇小体を切除しませんでした。やはりそれが、白唇の挙がり具合、赤唇縁の高さ、口角の挙がり具合に影響しているかもしれません。術後1週間の抜糸時に見たら、その可能性が考えられたので、切離しました。その後創の抜糸しました。下に画像を並べます。

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DSC00133DSC00134外反が得られました。

術直後と比べて可愛さが更にアップしています。左右の白唇、口角の差がどうなるかは、局所麻酔を切れないと評価出来ません。

本症例の患者さんは、優しく、知性的。当初は上唇小体の手術を希望して来院されて、口角挙上術だけ併施する予定だったのですが、白唇が長いものは長いので、切除の説明に同意されて、手術に到りました。術後鏡でご覧いただいて大喜びされました。しかも経過が早い。腫脹の軽減が早く、内出血もほとんど顕在化しませんでした。従って術後の画像を追ってみても判る様に白唇の内反が改善されてC−カールが出来ています。人中と弓の形もはっきりして自然な形です。

次週以降メイクとノーメイクの画像を載せます。それがこの手術の典型的な経過です。

術後2週間で撮影させてもらいました。DSC00300DSC00301DSC00302

腫脹の軽減が早い方です。患者さんが教えて下さったのですが、鼻唇溝(=法令線)が浅くなった様です。「そうですか?、今まで気付かなかったです。」と不明を恥じ、「ああそうなんです!口角挙上の分引かれて浅くなるんです。」と知ったかぶりして、「そう言えば、これまでの症例の患者さんにも云われたことがあります。」とか薄い記憶を辿ってみました。

とにかくお悦びでした。まだ経過途中で、鼻は引っ張られているのに、気にしていない様子です。運動低下は回復していないのに、もともとと変わらない感じ。いつも言うように形態の完成は3か月待ちましょう。機能的には、表情筋の完全な回復には4週間かかります。次回4週間の画像が楽しみです。

DSC00575創跡が目立たなくなりました。

DSC00580DSC00577形態的にお悦びです。表情筋の機能回復は既に問題ないです。その結果鼻の位置も復しています。

当院では、20186月に厚生労働省より改定され施行された「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。

医療法を遵守した情報を詳しくお知らせするために、症例写真・ブログに関しましても随時修正を行っていきます。症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも表現や補足の説明を付け加えさせていただきます。ご利用にあたり、患者様にご不便をおかけ致しますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

手術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

6月から費用の説明を加えなければなりません。今回予め載せます。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。