2017 . 7 . 12

上口唇短縮術と口角挙上術の組み合わせで可愛い女子。

可愛いキャラクターの女子がもっと可愛く。口元の手術は可愛さアップのために有用性が高いことを提示していきます。今回術後2週間の画像を提示します。形態的なゴールが見えて来ました。但しダウンタイムが長いので、完全な出来上がりはまだまだ先になります。これまでの標準的な経過をお示ししましたし、本症例の患者さんもご承知です。

症例は36歳、女性。上口唇長(=鼻柱基部〜Cupid’s  bow)19mmと長く、鼻翼幅は33mmと大きくないが、口唇幅70mmと大き目。下左図の如く下顎歯槽および下口唇が上口唇より前にあり、そのため上口唇白唇部がだらんと平坦であるため立体感に欠けるため、元より長さがあるだけでなく面が見られ、いわゆる〔鼻の下が長い〕印象を呈している。

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上右図の如くデザインします。切除幅は6㎜を予定しました。上口唇の平坦感を解消する為に裏返りをプラスしたいから、皮下脂肪層全層切除で口輪筋は縫縮します。口唇幅に比して切除の距離が少ないため口角が下がらない様に、口角挙上術を要します。シミュレーションで口角は斜め45度=頬骨隆起方向へ5mm、赤唇縁に沿って7mmの三角形の切除としました。

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上図は左が術直後、中が術後一週間の抜糸時です。この短期的経過では、術後数日で腫脹が亢進したのですが軽快中です。口角の位置も適切です。術後2週間では右の如く腫脹が軽快してもう運動機能にも支障がありません。術前と比べて上下の赤唇の前後の位置関係が綺麗になっているのが見て取れます。しかも2週間で腫脹が軽減して、創跡も線だけで目立たなくなり、異常感がありません。口角の挙がりは自然で可愛いでしょう。

下2列で左から術前、術直後、術後1週間、術後2週間の側面像と斜位像を比較して立体感を見ましょう。

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一見して、のぺっとした上口唇が適度に外反し赤唇部は前突し、白唇部が軽度湾曲して唇らしくなりました。やはり唇は、白唇と赤唇のユニットの3次元的形態と動的:Dynamicな形態が見える部位なので、頭に入れながら手術プランを立てる事が重要だと証明されました。静止画像では、解り難いのですが、口は閉じます。むしろ力を抜くと開いていますから、笑顔の様に見えるので可愛い写真となっています。

繰り返しになりますが、口周りの手術は経過が長いのです。切開手術をすると腫脹と内出血が必発です。ただし血行が豊富なので、意外とドレナージ(液性分排出)も良く、術後2週間では運動も自然です。実際には、手術侵襲による口輪筋のダメージは回復しきってはいません。力を入れないと開いています。でも、必ず治ります。これまでの症例経験から解っています。患者んも信頼されていて、安心していますし、既に大喜び状態です。

形態的には充分な効果が得られている考えられます。この手術は、形態的な改善を図る事で人格的な機能を向上させる治療です。口唇は話す際に運動しますが、表情の中心ですから、その形態が精神性や社会性を表わします。間延びした口元は貧相ですし、鼻の下が長くて前突していると、文字通り動物的な本能的な欲望を感じさせます。口は食べる為つまり生きる為の役目を持つ道具ですから、動物では誇張されています。口周りは、人間では話す為と接する(キス)役目も加わりますから、笑顔の様に外反した唇は好感を与えます。

ですから、上口唇が短くなり、すっきりとしていながら立体的な表情の豊かさが醸し出されると、静的;Staticにも動的Dynamicにも、あたかも表情が相手に好意を示すかの如く見えるのです。周囲の誰もが可愛く感じると予想されます。

まだ最終的結果ではありません。さらに今後の画像経過をお楽しみに!。今度こそメイクで動画を撮りたいものです。