2018 . 10 . 27

丸顔なら、下顔面も長くない方が可愛い!

丸顔の症例と面長の症例に分けると、面長の人で下顔面が特に長い人の多くは、頤も長く、バランスに苦慮します。最近では骨切り術を受けてから上下口唇のバランスを撮る症例が増えました。対して丸顔の人で下顔面だけが長い人は冗長です。そして上下口唇のバランスを考慮しないでもとにかく短くしたら顔面3分割の上中下の比率が合うので、手術計画が立て易いです。本症例は典型的です。ご覧の様にすっきり感が得られます。

症例は27歳女性。人づてに聴いて来院されました。白唇長18㎜で平板。上顔面(生え際〜眉下)=53㎜:中顔面(眉下〜鼻下)=52㎜:下顔面(鼻下〜頤尖)=68㎜と圧倒的に下が長く、その中でも上口唇25㎜:下口唇43㎜と黄金比率の5:8と比して上口唇が長い。赤唇そのものも薄い。手術適応です。創跡の広がりを防ぐため5㎜切除します。口輪筋を折り畳んで外反を得ましょう。当然に口角は下がりますから、口角挙上術を要します。内眼角間=31㎜:鼻翼幅=33㎜:口唇幅45㎜で黄金比の5:8を適要するとで口唇拡大したいから45度(頬骨弓方向)へ5×8㎜の三角切除して引き上げましょう。

画像を正面像から。今回は術後1週間まで。

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上左は術前像、微笑んでもらいました。右はデザインです。

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上左は術直後で腫脹してすごいです。右は術後1週間で抜糸直後です。微笑んでいます?。

下に近接像。

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上左は術前像、微笑んでいませんから口角が下がります。右はいつものデザイン。

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上左は術翌日、右は術後1週間です。微笑んでいなくても笑顔です。

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上四葉は右側面像。左から術前、術直後、術翌日、術後1週間。鼻の位置は戻りが早い様です。

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上四葉は左斜位像。左から術前、術直後、術翌日、術後1週間。口は力を入れて閉じています。トーヌスが回復すると、上口唇も自然に閉じます。

今回は口角挙上術の説明をします。デザインから説明すると、先ず口角の位置をマーキングします。上下の赤唇縁の交わる点です。そこから上下の赤唇縁に切開線を引きます。本症例では上8㎜、下10㎜です。次に口角から方向を決めて(本症例では45度)線を引き、本症例では5㎜にマーキングします。頂点から上口唇の内側に向けて引き切除する三角形をデザインします。

口角挙上術はこの様なデザインでサイズと方向は使い分けます。術前の個体差と他の手術との組み合わせでデザインの量は変わります。手術は先ず皮膚を切開しますが、赤唇には皮下脂肪がありません。切除する三角形の白唇部には皮下脂肪があります。三角形の頂点付近は縫合の為に皮下脂肪を残しますが、その下は口輪筋を露出します。その後赤唇縁に沿って皮膚と口輪筋を横V字に切開して行くのですが、赤唇部の口輪筋は粘膜直下にありますから筋皮弁状に外します。こうして赤唇の口輪筋は外側の口角下制筋や頬骨筋から外れます。この口輪筋の頂点を白唇部の三角形の穴の頂点に縫い付けます。これが筋の処理です。この位置で癒着して口角部のと粘膜と口輪筋は5㎜上方に定着します。そして後戻りはありません。これから経過を見て行けば判ります。ただし形態は微妙に変遷していきます。それも経過画像を見れば判ります。そして、その説明は次回以降にまた追加します。

そして術後2週間です。

IMG_0564IMG_0567IMG_0562IMG_0565形態が整って来ました。

今回術後1か月の画像を頂きました。

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IMG_1027IMG_1029術後1か月は創跡がもっとも拘縮する時期です。術後3ヶ月までに成熟して目立たなくなります。だから術後3ヶ月まで見て行きたいのです。その様な契約になっていますから良好な結果をお楽しみに!

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この度術後3か月を迎えました。完成!としません。傷跡が拘縮しています。幅が出たのではありません。これまで軟百症例と手術してきて3例目くらいです。どのような要因でこうなるのかは不明です。創の治りが悪かったからではないのは、経過を診てくれば判ります。いきなりステロイドを注入すれば治りますが、創跡の成熟に影響するので、待ちます。術後6か月がヤマです。もう一度診ましょう。

当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページの修正を行っています。

施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

6月から費用の説明も加えなければなりません。上口唇短縮術は28万円+消費税。口角挙上術は25万円 +消費税。局所のブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。