このところ眼瞼セット=眼瞼下垂手術+目頭形成術が流行っています。SNSでは評判の様です。目頭形成術という手術名称も徐々に巷間に膾炙してきました。先日は早速患者さんが「目頭形成術はどうですか?。」と口にしました。
目頭の蒙古襞の狗縮は目頭切開(切除)手術をしても治せません。特に三日月型切除はZ−形成法以外の手術法では不可能です。基礎的な数学(幾何学)的な理論に基づきます。科学的に自明で、中学生でも理解出来るはずの理屈です!?。
また平行型の二重を造る為に目頭切開を奨める美容整形屋が横行していますが、それとこれはイコールではありません。平行型二重は蒙古襞の上に重瞼線が出来る形を言いますが、二重を高く設定すれば自ずと平行型になります。蒙古襞の被さりと拘縮の程度が強くて、かなり上に設定しなければ平行型にならない症例は、目頭形成が必要になるだけです。あくまでも蒙古襞の程度により目頭形成の適応が生じるのです。
その蒙古襞の程度には個体がありますが、一重瞼(奥二重を含む)の人は二重瞼の人に比べ明らかに蒙古襞の程度が強いのです。医学的に統計的に証明されています。逆に言えば一重瞼を二重瞼に変換する重瞼術を施行する際には、二重瞼の標準的な蒙古襞の程度に治さないと不自然になります。その為にはZ−形成法が最も適切です。ですからあくまでも目頭形成術と称します。
でも本症例は、実は友人が私の手術を受けて余りにも素敵なので受けたくなったそうです。もちろんブログも見て下さった様で、素敵で自然な結果に期待していらっしゃいます。そうなると私も、更にやりがいがあるというものです。素敵な結果を作り上げましょう!。しかもブログ掲載を承諾されましたから、経過を載せていって皆さんにも見せ付けたくなるというものです。
症例は41歳女性。先天的に奥二重。蒙古襞の被さりと拘縮は一重瞼の標準的な強さ。眼裂横径24mm:内眼角間37mmで目の窓が小さく離れている。LF挙筋筋力は15㎜と正常範囲。前葉(皮膚、眼輪筋)が下垂の主体。切開(皮膚眼輪筋切除)+LT(糸で挙筋を縫い寄せる方法)し、重瞼固定はしっかり必要。目頭は一辺4㎜のZ−形成術で斜め上に移動して吊り目を解消し、優しくアーモンドアイの素敵な窓を求める。
画像を見ます。
術前の画像を遠近二葉。
デザインといつもの図。図の左側の線画は左(向かって右)眼瞼の目頭のデザインですがよく見えません。
術直後の画像は開閉瞼。線画の右図が左(向かって右)眼瞼の目頭の創と同じですが、出血でよく判りません。閉瞼不能なのは術直後だからです。
一週間で抜糸しました。腫脹は軽快中です。開瞼は良好です。形も良いでしょ?!。
術後2週間で画像を戴きました。早速まつエクをして来て、カラコンも入れて来院されました。映えますよね。素敵です。
今回は画像を載せました。次回をお楽しみに!
術後1ヶ月で画像を戴きました。このころが一番瘢痕(傷跡)が拘縮(突っ張る)時期です。瘢痕拘縮は傷の線が縦方向に縮まろうとする力が働きます。したがって画像で見られるように目頭に向かって眼瞼の傷跡が引かれています。必ず、術後3ヶ月頃には柔らかく治ります。その時眼瞼はより開いているのです。
ですから次回をお楽しみに!
術後3ヶ月の画像は開眼と閉眼を戴きました。
目頭形成で綺麗に目頭が横向きになりました。カラコンしていますが、内外の白目の面積が自然になりました。創跡は白い線ですが、凹んでいないので、自然です。自然状態の二重瞼でも白い線があります。何しろ目がよく開けます。魅力的でしょう?。
半年経て、他の治療の際にも画像を戴きました。
当院では、2018年6月に厚生労働省より改定され施行された「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しブログを掲載しています。 医療法を遵守した情報を詳しくお知らせするために、症例写真・ブログに関しましても随時修正を行っていきます。症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも表現や補足の説明を付け加えさせていただきます。
施術のリスク・副作用について:・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・目頭の切開部位は、目やにがでる場所ですので、消毒にご来院下さい。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、切開部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。