暮れも押し迫ってきました。手術も押しています。年末年始の休業体制を使っての患者さんも多く、いや緊急事態宣言中か9ヶ月間ずっと忙しかったです。そのため今回のブログは、まず症例説明から提示します。細かい手術等の説明は、追い追い書き加えていきます。
症例は34歳男性。幾つかの美容外科治療を行ってきたが、今回口角挙上術を希望された。いきなり人中部の白唇の上下長を測ると19㎜あり、短縮術の適応でもあるが、ダウンタイムが長いのは知っていて、見合わせる希望。口角挙上術はマスクで隠せば数週間でやり過ごせると知っている。ブログを見て理解している。計測し、内眼角間距離31㎜:鼻翼幅37㎜:口唇幅57㎜ですから、黄金比率の5:8にするなら口唇幅を1.5㎜拡大したいので、口角を斜め上30度方向に5㎜移動するプランを立てた。実は画像で見られる様に、口唇に厚みがあるのを横拡大と挙上でカムフラージュする目的もあった。
とにかく画像を見ましょう。
正面像の術前、デザイン、術直後です。ご覧の様にデザインの三角形の頂点に口角が移動します。
術前の右斜位像と左側面像。口角が下がっています。赤唇が厚いのに内反してます。
術直後の右斜位像と左側面像。口角部の赤唇に厚みが出て、全体が同じの方が全体が薄く見えます。横に引かれているからでもあります。
下列に術後1週間で抜糸した直後の画像です。
正面像では赤唇縁の形態が弓形になって楕円形のぼってりとした唇が、唇らしくなって野暮ったさが改善しています。厚さよりも形態です。
右斜位像でも左側面像でも、厚い唇の野暮ったさが解消してすっきりします。
ただしこの後、結局口唇短縮術を検討しました。いやいろいろ検討しました。
術後1ヶ月に画像を頂きました。
いずれにしても、口唇減量術は口角挙上術の経過を待ってということにしました。
術後3ヶ月です。
男性でも口角が挙がっている方が表情に出ます。