2023 . 8 . 30

黒目整形=切らない眼瞼下垂手術=NILT法は適応次第で見事に可愛く!。ブログを見て来院多数。

最近ブログに、切らない眼瞼下垂手術を何例も載せました。毎回書いてきましたが、眼瞼形成術全般の中でも、私は切開法と非切開法をほぼ半数ずつ手術してきました。これもいつも書きますが、美容形成外科だからです。巷のチェーン店系を含むビジネス的美容整形屋は非形成外科医ですから、切開法を学んでいません。ましてや、形成外科医でなければ皮弁形成術の知識を応用したZ-形成法による蒙古襞の拘縮(吊り目)解除を目的とした目頭切開は出来ません。これも毎回書いてきましたが、目頭の蒙古襞を切り取る目頭切開術は不自然ですから、それしか出来ないそこらへんの美容整形屋で受けてはいけません。私の目頭Z-形成術は切開法に繋げても綺麗に繋がり自然です。埋没法(非切開法の眼瞼下垂手術と重瞼術)にZ-形成法を併施しても自然です。

今回は切らない眼瞼下垂手術単独です。この手術は、当院のオリジナルです。池田先生が取り入れたのですが、14年前から私が組んでちょこちょことモディファイ(変法)を重ねてきました。また、私は生粋の美容形成外科医で、34年間重瞼術と眼瞼下垂手術を学んできましたから、詳しい診察と適応の選択に長けています。眼瞼は動く臓器ですから機能が重要です。主に二つのカテゴリ分けが必要です。前葉性と後葉性およびそれぞれ先天性と後天性の鑑別が必要です。ほとんどの美容整形屋はビジネス(広告料を取り戻すために稼ぐ事)に特化していますから、診断能力が拙く(そりゃあそうです。売上の半分近く広告料に費やしていますから)、適応外の手術を説明もなく施行して、ゼーンゼン開瞼が向上しないばかりか、不自然な二重を造られたりして、駆け込み寺のごとく私達を訪ねる患者さんがひっきりなしです。

切らない眼瞼下垂手術は黒目整形の一種です。もっとも黒目を大きくする訳ではなくて、大きく露出させる手術です。第一眼位とは顔面を正立(正面に向ける)して正面視した時で、日常的に目を合わせる位置ですが、画像も多くはその様に撮っています。この時に、力を入れないでもより開く様にしたい患者さんが多いのは当然ですが、人の見た目の印象は顔面の中でも目元の印象が大きく占めるから当然です。方法ですが、NILT法とはNon Incisional Levator Tackingの略で、訳せば切らない眼瞼挙筋縫縮術です。眼瞼の裏側の眼瞼結膜側から目を開かせる眼瞼挙筋を糸で縫い縮めるのです。大多数はその糸で埋没法の重瞼術も併施します。ちなみにタッキングとはタック、ズボンのタックと同じくつまんで縫う事です。ところで細かい方法論は難しく、多くの患者さんに読めないと言われるので、見合わせます。実はいくつかのポイントは来院患者さんには説明しますが、他院の医師には教えないし、教えても実際に観なければ、理解できません。この点で私達の有用性は経験と医学知識に裏付けられてきました。ですから画像的な結果でお見せします。

症例は24歳女性。黒目整形=切らない眼瞼下垂手術を希望して来院。 LF,Levator function:挙筋滑動距離は15㎜と先天性後葉性眼瞼下垂ではない。sC.L.,ソフトコンタクト装用8年でご覧の様に前頭筋収縮癖(開瞼時に眉を挙げる反射)があることから、後天性後葉性眼瞼下垂は軽度生じている。4年前他院で埋没して重瞼はある。でもその後天性二重瞼は浅かった。

開瞼の程度は右<左です。第一眼位(顔面正立で正面視)でのMRD,Margin Reflex Distance:訳すと変縁ー反射距離(ただし反射はリングフラッシュの反射が角膜中心に映ることですが、当院には備えていないので黒目の中心のこと)が左3㎜:右2.5㎜ですから、左は正常下限値で右はごく軽度。右眼瞼結膜にフェニレフリンテスト(眼瞼挙筋を強制的に収縮させる点眼薬)をしたら、左よりも大きくなった。やはり右眼瞼は軽度眼瞼下垂で、左も下限値でした。後天性後葉性眼瞼下垂が軽症でありフェニレフリンテストの結果から後天性後葉性であること正常下限よりも上限を求める希望を汲み、また可愛い雰囲気と美人性を備えて、タレント(人格特性)的にハッキリした目元が似合うと判断できることから、黒目整形=切らない眼瞼下垂手術=NILTの適応性が高いと考えられました。

画像は眼瞼部から経時的に視ましょう。

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上に術前遠近二葉。上左の遠景図では眉が挙がっています。遠目で力が入ると眼瞼を開こうとして眉が挙がります。後天性眼瞼下垂です。上右の近景図でも若干眉が挙がります。当院のカメラのフラッシュは上に3点、反射点は眼瞼縁ギリギリで右は隠れています。

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上列は術直後。眉は挙がりません。実は局所麻酔も影響しています。重瞼線は変えていません。フラッシュの3点が写っています。直後は開瞼がオーバーです。半量後戻りするので、意図的に強めています。

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術後2週間での画像を頂きました。腫脹は、まだピーク時の25%程度は残ります。でも開瞼(第一眼位で目の開き)は良好で本症例の様に美人で明るい患者さんには似合います。

近接画像も経時的に並べます。

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なんか目の開きがぼやけています。右眼瞼の二重が内側は消失しています。左は隠れています。

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術直後はでフォーカス,Defocusになってしまいました。直後には患者さんは、涙ぐんでしまいます。怖かったからか痛かったからかと思われるでしょうが、実は局所麻酔の影響で涙が溜まるからです。

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上二図の術後2週間の近接画像では、重瞼線は末広型でも内側の蒙古襞のすぐ外までくっきりと引き込まれてお喜びです。ここんところ(指差して示していました)が欲しいと言っていらっしゃったのです。術前の診察で、よく検討してブジーでシミュレーションして、実は内側を1㎜以下ですが上に掛けたのです。成功!。実は右は左よりも腫れが残っています。次回揃うでしょう。

術後1ヶ月で画像を頂きました。

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遠近二葉を診ると、上左図の遠景はは優しい目元、上右図の近景ではキリッと見開いています。目の前にカメラがくると力が入るのでしょう。黒目整形の後落ち着くと、この様に目の開きの強弱を調節し易くなります。目元の表情が豊かになります。そもそも本症例の患者さんは外面だけでなく内面的にも美人なので、このように使えるのでしょう。似合いますし、ルックスを有用的に魅せられます。

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患者さんは、右眼瞼の外側は腫脹も影響していると容認して下さいました。敢えて言えば、左右対称でない方が自然です。しかも開瞼は左右どちらも良好です。次回術後3ヶ月で診て検討します。

術後3ヶ月で魅せてくださいました。

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遠近で開瞼が変わります。つまりよく開くのですが、表情が豊富になるのです。ところで下眼瞼のクマの話に至りました。今後検討しますと・・。

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時折り。ごろつくことがあるとのことで、眼瞼を翻転して瞼板を見ますと、糸は露出していません。糸のかかっている点が窪んでいます。「ここにゴミや目脂がはまることがあるのでしょう?」と説明して「そんな際は洗ってください。」と言って、マイティアーを処方しました。

それにしても綺麗に開いて、美人に似合う。とカルテに書きました。患者さんもお喜びです。

術後1年半経ましたが、他の治療で来院された際に画像を頂きました。

眼瞼部遠近画像でみても可愛い目元を保っています。眉は挙がっていません。黒目に映るフラッシュの反射も3点ずつあり開瞼は保たれています。

閉瞼時に糸は見えません。

当院では厚生労働省より改定され施行された「医療機関ホームページガイドライン」に遵守し、ブログを掲載しています。 医療法を遵守した情報を詳しくお知らせするために、症例写真・ブログに関しましても随時修正を行っていきます。

症例写真の条件を一定とし、効果だけでなく、料金・生じうるリスクや副作用も記載していきます。ブログにも表現や補足の説明を付け加えさせていただきます。

施術のリスク・副作用について:・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・目頭の切開部位は、目やにがでる場所ですので、消毒にご来院下さい。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、切開部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。

 

費用の説明も加えます。NILT法は消費税込みで22万円。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。