このブログは,私自身が画像をトリミングして載せて、説明を記載しております。結構手間が懸ります。大体自費手術症例の半数が希望されます。手術部分だけ載せるなら料金を20%オフにしています。正しくは広報に協力してもらう為にこちらがお支払いしている形です。広報とは読者の皆さんに美容医療の内容と経過を例としてお伝えすることで、あらかじめ内容を理解して頂き、結果が予想できて希望を汲み取り易くすることと、いざ受ける際のスケデュールを立て易くする為でもあります。好結果の症例だけを選んで載せているのではないので、事実として捉えられるので、正直感が好感を得られているのです。
ところで聴くところによると、S.では画像改竄していました。そして今や、厚労省のパトロール隊が監視しているので、S.やTC.はイメージ戦略のTVCMと、間違った知識でも読みにくいからバレない電車内広告にシフトしています。嘘八百ですね。私の様に真面目に美容医療をしましょうよ〜!
これまでは症例が多くても、ブログ提示のモニター症例が多くても、少なからずの時間を記載に当てられました。ところが先年コロナ禍以後には、さらに労働法規も守らなくてはならなくなり、勤務日数も減りましたから、銀座に登院しては手術、大阪院に出張しては診療と、ブログ記載の時間が取れませんでした。
今回本日ドタキャンの患者さんが出ました。その人はいくつもの手術を計画していたのですが、スケデュールがうまく立てられなくて、一気に延期されました。そこで私は一気にブログを書きまくります。これからはある程度経過を診てからブログに載せようとも考えていましたが、今日は頑張ります。
と言う訳で、今回3人分残っていたブログを一気に書きました。私のブログにはいつも、前段に豆知識を載せています。これが結構受けています。患者さんも楽しんでくれたり、へー!、そんなこともあるのかと感心されたりします。でも今回は学術的な記事は省きます。実は調べ直したり、同僚に確認したりする必要があるからです。と思っていたのに、前振りを書いていました。今日書く三通には、言い訳を兼ねてこの文をコピペして載せます。
では症例の内容をご覧ください。
症例は35歳女性。そもそも他院で鼻唇溝に脂肪注入を受けて、間違いなく変な、ボコボコだったのを治せないかと来院された患者さんです。いろいろ直してきて、何回か私のブログにも載せました。現在は鼻唇溝の膨隆は目立たなくなりました。その修正法のうち口角挙上術は他院の後での複数回で形態的に満足されました。脂肪注入がのし掛かっていたのも失くせました。上口唇短縮術も他院の跡で修正しました。デザインを工夫して鼻翼の下がもたついて赤唇が平板なのも治せました。
1年前の上口唇短縮後のカルテに、「口角の内側の赤唇に垂水が残る。」とあります。「赤唇縁に傷跡があるのでそこで切除も可能。」ともあります。でも手を付けませんでした。傷跡はアートメイクも検討していました。他院で赤唇全体にヒアルロン酸を注入して溶かしたが残っていました。結局上白唇を短縮したのは両側鼻翼間なので、鼻翼基部の直下より外側の赤唇は垂れ込んでいます。これを赤唇切除で治す計画を提案されました。私「M字型に切除すれば可能です。」と告げました。しかし術直前の診察時には、「口唇結節は温存して両サイドだけの切除が適応ですね。」とデザインを変更しました。3㎜幅です。
画像は各方向を経時的に掲示します。
上左図が術前。上赤唇の口角部と鼻翼基部直下の間がボテッとして交連が直線的です。上右図はデザインです。口角から内側の赤唇の、皮膚粘膜移行部の後方を幅3㎜切除します。
上左図は術直後。糸が目立ちますが、上右図の様に術後1週間で抜糸したら、創は粘膜皮膚移行部なので閉じていれば見えません。
ところで皮膚粘膜移行部とは赤唇の外に露出している表側は皮膚の一部で乾いています。交連の後ろは上下の口唇が合わさっていて濡れています。口唇腺と言ってさらさらの唾液を出しているからです。ですから皮膚粘膜移行部を別名Dry-Wet borderとも言います
術後1ヶ月で診ました。交連=上下の赤唇が合わさる線が僅かに波打っていて口元に表情が見えます。近接画像でデザインを見せます。
上左図は術前正面像。上右図のデザイン後でも正面像ではよく判りません。ただし赤唇縁に取る部位を描きました。両側とも、内側から二本目は鼻翼基部の直下で三本目の口角のすぐ内側まで3㎜切除する為の指標です。
軽度開口してもらい(術中もお願いしなければ手術できませんね)撮り直しました。前の線は皮膚粘膜移行部の前です。上右図の様に開口して斜め下から撮り、やっとデザインが見えます。後ろの切開線は皮膚粘膜移行部の後ろで最大幅3㎜切除のデザインです。よく行われるM字切除では、中央も切除は少なく切開されますが、本症例では上口唇短縮術を受けているので結節は温存します。
下から斜位像で見ると近い側がよく見えます。Dry-Wet borderを挟んでます。
側面像では赤唇縁の指標の下方を切除することが判ります。
切除物です。ここには口唇動脈がない部なので、断面を楔形に、深く切除できます。
術直後の近接画像ですが、上左図の如く、正面から傷は見えません。上右図の様に、開口して下から見ればモロ見えですし、糸が目立ちます。よく見ると傷の線の前方は、テカテカと乾いていて、後ろはベタッと濡れています。つまり、創の縫合線はDry-Wet border上にあるのです。
4方向で比較しましょう。
上の術前像と、下の術直後像を比較すると、口角の内側の赤唇の厚さがスッキリしました。
術後の4方向画像も開口してくれました。交連線の直線が解消しています
斜位の近接画像です。口角の内側がスッキリしました。
翌日診ましたが、腫脹は軽度です。内出血も診られませんでした。創の経過も順調でした。
本症例は創の癒合状況も良好で、糸は邪魔なので術後1週間で抜糸しました。近接画像で自然な赤唇の緩いM字が出来ました。
4方向でもきれいです。
術後1ヶ月で診ました。もちろん当初から摂食や交互に支障はなかったと仰いました。
どこから見ても傷跡は見えません。
この件に関しては術後3ヶ月を経ました。
赤唇の形態には満足頂けました。
確かにスッキリした赤唇の形態となりました。
但し一度造った赤唇縁の傷跡は無くせません。
当院では、厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守しホームページに加筆を行っています。
施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。
費用の提示です。赤唇切除術は25万円+消費税です。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。