看板や広告に使える診療科目名を標榜科目と言います。美容医療に携わる標榜科目名は現在、もちろん美容外科が最多です。また形成外科は美容医療ですが”(外)傷(疾)病”後の形態修復と機能回復を担当します。美容皮膚科は病気とは見立てられない、皮膚”表面”の美容的治療を担当します。美容整形,セーケーは、昭和53年に美容外科が標榜科目と認められる前に、勝手に使っていた科目名です。もちろん標榜科目ではありませんから、本来は看板にも広告にも載せられません。
この様に美容医療の”診療科目”は多種ありますが、上に書いた様に広告宣伝が必要です。何故なら、少なくとも過去には、また現在でも多くの患者さんは、本当の意味での口コミの評判は語らないからです。最近は友人に告げる人もいますが、その多くは眼瞼下垂症手術を代表とした、保険診療の形成外科分野の患者さんです。時折り、非侵襲性の美容皮膚科分野の患者さんは周囲に教えます。ですから自費診療の美容外科を主体とするクリニックは、患者さん集めの為に、お金を出しての広告に頼ります。特にチェーン店では、複数のクリニックが売り上げれば、多額の広告費用を投入出来て、評判も高く見えて、一般人を騙せるからです。要するにスケールメリットです。またHPやSNSも現在は広告と看做されます。インスタグラムでは選んで載せるのですが、データ制約の為に画像が主ですから、医療行為内容の説明は不足します。対して、私がいつも書いているブログは、患者さんの好意に答えて、料金を20%引いて承諾してもらったら全員載せています。しかもブログには、美容医療の医学的見地からの、細かい説明を書けますので、患者さんは来院時にすでに、ある程度の知識と用語を知ってこられるので、診療時に意思疎通に役立ちます。
ただし美容医療に於いては、患者さんは来院時に、一人ひとりが違う形態と機能を持っています。そして求める変化も人それぞれに依ります。私は美容形成外科医として、理想の形態をお示ししますし、容貌を社会機能的に改善をすべき理由も説明します。さらに患者さんの希望も引き出して、ある程度汲みます。日程や料金との兼ね合いも相談します。つまり治療法の適応も一人一人違います。ですから、時間を掛けて診察しますし、詳しい説明もします。広告で釣って無理やり嵌め込む様なことはしません。チェーン店では、時間単価が広告費用に誘導されるから、診察に時間を掛けません。また”直美”や若い医者には、診察の為の知識と技術も寛容されていませんし、レパートリーが狭いから、そもそも手術法を選べません。
今回の前額リフトは特に、患者さんと医療者のコミュニケーションが求められます。何故なら他の部位に比べて症例が少ない為に、定式が確率していなく、逆に手術法のバリエーションが広いからです。切開創の位置と長さ、ジグザグか直線か?、剥離層やその範囲、切除幅や縫合法等が使い分けられるべきなのです。私は術前に、患者さんと念入りの診察と相談,Consultation (Counselingでは無い)して、手術の適応である問題点を浮かび上がらせます。その際私も頭をグルグル使って、手術法を見出していきます。かなり煩雑な頭脳労働です。一般人は、医者なら誰でも頭が良いと思っているでしょうが、医学知識は大学卒業後に涵養するものです。学問として学び、上級医にアドバイスを受けて身に着けます。金儲けに徹しているチェーン店系のクリニックでは、その様な教育システムを持ちませんし、ましてや”直美”は学ぶ気がないからそういうクリニックに入職します。ですから難しい診察行為が求められる前額リフト手術などは、それを得意とする数少ない美容形成外科医しか手を出さないのです。
前振りが一部コピペですから、同一人物なのがバレていますが、尺の関係で2部に分けました。
症例は50歳女性。本年2月に初来しました。ブログを視て下さっていて、顔面について何点かの相談を受けました。その中で前額が広い点も訊かれ計りました。上顔面(生え際から眉下)が68㎜高あり確かに長いので、短くしたい希望は汲んでおきました。中顔面63㎜:下顔面67㎜です。前額リフトはダウンタイムが派手なのでスケデュールを立てることにして、その間は他の部位の手術をしてました。
その間にも話は進めていました。他の手術の前後に何回か診察してました。5月には”筋下剥離は侵襲が大きい。前額筋と側頭枝の処理はしない”とあります。7月には”目尻切開は前額リフトの前にしておく。目頭形成はバランスを診て後日”とあります。前額リフトは予定が立ちました。
手術直前にも診察し、確認して説明しました。前額リフトは皮下で、眉上まで剥離すれば動かさなくなります。一辺1、5㎝の、120度のジグザグ4皮弁で切開します。切除は最大15㎜を予定しますが、頭皮側も引き下げられますから、前額が短縮するのは、その半量の8㎜程度でしょう。上顔面が68㎜ですから、60㎜となりバランスが整います。
画像は術前、デザイン、術直後の正面像と斜位像を並べてから、側面像の術前、術直後を見比べて載せます。その後の経過画像の後段に術中画像を詳しい説明とともに載せます。
上左図は術前。上中図はデザイン。上右図は術直後。何が違うかと言えば、1、おでこの縦長が1㎝程度短縮しました。2、術後はおでこがツルツルで、シワも寄りません。3、眼瞼も開いています。眉の位置も挙がっています。
上左図は翌日です。他医に診てもらいました。あまり腫脹が亢進していません。
上右図は術後1週間です。腫脹はごく軽度でした。内出血も黄色が薄く診られる程度です。創経過は順調で、全抜糸しました。顔面縦長は60㎜となり計算通りです。狭くなって、額がツルツルです。前頭筋は動かさなくなりました。あまりに経過が早く治り、私もびっくりしました。患者さんの身体の状態が良く、精神的に落ち着いているからです。知的な美人ですからね。
両側斜位像でも違いがよく判ります。デザインは上記に示した様にジグザグで、剥離は眉毛弓の上までです。
ジグザグ切開は生え際に入ったり出たりで、ぼやけます。一辺1.5㎝、120度で8辺です。
上左二図は術前、術直後の右側面像。上右二図は術前術直後の左側面像。前額が前に出ている部位が残り、聡明感を醸し出します。実は話せば知性的な女性です。さらに印象的に向上しました。
翌日は側面像と斜位像の4方向を並べました。テープで圧迫していますから額は見えません。



術後1週間です。抜糸しました。ダウンタイムは一番軽い症例でした。患者さんは「先生が上手なんですよ。」と褒めてくれますが、「いや〇〇さんの身体と精神性のお陰です。」としか言いようがありません。前額部はツルツルでシワが寄りません。眼瞼の開大もちょうど良い。
この後段はは術中画像です。頭側からの画像で説明します。
デザインは前額部生え際に8本の線をジグザグに描いてます。剥離範囲は眉毛弓の上1㎝までです。上右図はデザインを上方からも撮りました。
今回端折ってしまいました。いきなり剥離後です。説明文は巻き戻します。まず切開線上と剥離範囲に局所麻酔します。2分待って効いたら切開し、止血しながら、形成鈍剪刀で剥離します。皮下脂肪層の深部に前頭筋と帽上腱膜があります。確実に層を変えないで剥離した後が上二葉の画像です。上左図は入り口付近です。赤いのが筋です。黒い点は止血点です。上右図はライトを当てて下方まで撮りました。最奥部は眼窩骨縁までは達していません。この際覚醒している患者さんに進行状況を伝えました。私が「剥離終了しました。」「予定通り眉上までです。」と言えば、患者さん「嗚呼〜それブログで観た状態ですよね?。」と知っていました。この際、医療関係者であることも伝えられました。
また端折ってます。皮膚を戻して引き上げます。頭皮側を押し下げて皮弁を引っ張り切除幅を決めます。中央で15㎜、2番目の角で13㎜、外側の角で10㎜としました。垂直に切開し、角々を仮縫合,Key sutureしたのが上左図です。私が「良く挙がっていますよ。」と言い「見ます?。」と聴き、さらに「傷は見えませんよ。」と告げれば、局所麻酔下の手術ですから、患者さんは見る希望です。私「先ほどの希望通り、眉の外が吊り上がらない様に、外側は減らしますよ!。」患者さん「では鏡で視られますか?。」私「面白い!、診ますか?。」こうして上右図の様に座位で、目を開いて、眼瞼まで見てもらいました。この画像だけ正立します。患者さん「目が大きくなったわ!。眉の形も綺麗!。」とお悦びです。
私「では手術を続けます。」と臥位に戻して、まず切除線をマーキングして、皮膚切除します。

上左図は切除皮膚を並べました。上々左図のトリミングマーク通りですよね。上右図はこの後仮縫合を抜いてから角々を真皮縫合した後です。
上左図:各辺2〜3針真皮縫合をしました。計29針です。上右図:皮膚を連続縫合しました。角々は停留所,Stay sutureとして結節縫合して、間はブランケット(毛布の縁)型連続縫合です。
創を端から端まで4方向で載せます。
下には術後1週間の近接像です。
正斜の3方向ですが、抜糸時に引っ掻いてしまい一部に出血が診られますが、全長に亘って癒合良好でした。
当院では、厚生労働省より改定され施行された省令「医療機関ホームページガイドライン」に遵守し、ホームページの修正を行っています。
施術のリスク・副作用について・麻酔薬にて、アレルギー反応を起こす場合があります。その場合は適切な処置を行います。・腫れは個人差がありますが、手術直後から少し腫れがあり、翌日がピークで徐々に引いていきます。目立つほどの大きな腫れは1~2週間程度です。・術後のむくみや細かな左右差の改善には、3ヶ月程度かかります。・内出血が起こった場合は完全にひくまでに2週間程度かかることがあります。・感染予防のため、抗生剤を内服していただきます。・抜糸までの間、鼻下を伸ばす表情はお控え下さい。・口唇部の違和感は、2~4週間程度かかります。・手術後2週間は、口を大きく開けることはお控え下さい。・手術直後は、つっぱりを感じることがありますが、2週間程度で改善していきます。・手術当日は、洗顔をお控え下さい。・手術後3日間は、飲酒・激しい運動・サウナ・入浴など、血流が良くなることはお控え下さい。・手術後1週間(抜糸まで)は、鼻孔部位のお化粧はお控え下さい。・ケロイド体質の方は傷跡が残りやすい場合があります。
費用の説明も加えなければなりません。前額(おでこ)リフトは80万円+消費税です。ブログ掲載の契約を受けてもらえたら、出演料として20%オフとなります。














































