美容医療の科目名の説明をしてきて、前回やっと美容外科の説明を始めたつもりが、あらぬ方向になりました。再開致します。
美容外科と美容整形は、ほぼ同じ分野をカバーしますが、全く異なります。美容外科は標榜科目ですが、現在では美容整形は違法名称です。広告や番組で名乗ったら違法です。でも分野的には、昭和５３年を境に、美容整形から美容外科へと、連続性をもって進歩してきました。敢えて言うと美容外科は形成外科出身の医師が標榜することに躊躇しない名称となりました。その結果マーケットが広がると同時に、参入医師も増加した経緯があります。逆に言うと、本邦では近年に美容外科ができたと思っている国民が多いのは、そのためでしょう。バカいうなよ，私の父は昭和３６年に銀座整形を始めたし，十仁病院は戦前からあるぜ！。
気を取り直して、美容外科の診療および治療をカテゴリー分けして説明します。美容医療は形態を改善するので，臓器別にカテゴリー分けはできません。機能別にも分けられません。部位別にカテゴリーを分けないと説明できません。もう一つのカテゴリーとして、アンチエージングとそれ以外の形態改善に分けられますが、一部で重なる面がありますから、主に、アンチエージングの目的の際にAAと添えます。まずは身体の上方から、列挙していきます。
頭部とは、頭髪内ですが、髪の美容外科は、皮膚科分野かも知れません。その項に廻します。異常な形態の改善としては、頭蓋骨変形に対する改善手術は行われることがありますが、形成外科分野と脳外科分野です。頭蓋骨外の頭皮の形態改善としては、知る人ぞ知る。身長の向上のための、シリコン注射が行われたことがあります。そうお相撲さんです。今は身長制限が撤廃されたので行われません。ちなみに父は何人かしていました。いまなら、新弟子試験に通ればいいだけのために一時的効果、つまり吸収されてもいい注入材として、ヒアルロン酸やコラーゲンでするのに。
ここでカテゴリーとして、顔面輪郭形成は顔面全体を捉える訳ですから、部位としては顔面の項でで再掲します。
頭部の頭髪内より下、つまり額＝前額部ですが、ここからは顔面の一部になります。前額部の美容外科手術としては、側面輪郭の前突度改善＝額のくぼみの増量がメインとなりますが、細かいしわも形態変形ですから改善の対象になります。アンチエージング目的と、美容目的がオーバーラップします。まず額は、丸く前突しているほうが美しいとされます。頭部内容が豊富に見えるからです。特に前額部の後ろは脳の前頭葉です。前頭葉は感情や理性のセンターですから、前頭葉が豊富に見えると人格が崇高で、気品を醸し出すのです。もう一つ、小児から成人への成長において顔面の上方に比べ、下方程成長率が大きいのは皆さんご存知でしょう。つまり子供は大人に比べて、頭が大きく顔が短いのです。だから、額が大きいと可愛いのです。ところが、大人になると別に脳が減る訳ではなく、筋肉の作用でくぼみができてくるのです。一種の年輪見たいなものですね。だから、額の前突が減っている人は、起伏のある過去を表現しているみたいで、優雅でなくなるのです。これはAAですが、生来骨格的にくぼみがある人はそれだけでつらい顔に見えるので、美容的目的にも合致します。治療法は、前突を作るための注入または固体(シリコンプロテーシス)挿入。筋肉の作用が強くつらそうに見えるなら、ボトックスが使われます。
なんか、まとまりが無くなって来たので、本日はここまでとし次回仕切り直します。
