カテゴリー別アーカイブ: 日本美容外科学会(JSAS)専門医

2016 . 2 . 19

鼻翼縮小は計測が生命−真面目にしているのに、患者さんは嬉しくて、みんなで大騒ぎ!−

これまでも何回か画像提示してきた切らない鼻翼幅縮小術の症例です。 糸で引き寄せるだけのこの手術は数字がすべてです。毎回説明してきましたが、鼻翼の縮小法には、外を切り取る手術と中を寄せる手術の2種類あり、それぞれに適応があります。 日本人(アジア人全般)では、鼻の高くない人がメジャーですが、その結果相対的に鼻翼幅が広いと余計に目立つ訳です。要するに3次元的な前後量と側方量の対比です。 鼻翼を下から見て、付け根の幅が広い症例では、先ず付け根を寄せる方法が適します。一方丸く張り出しが多い症例では付け根の上を切り取る手術が適しています。 多くの人は(約3/4)、前者が適応です。本症例も数字的に39㎜の幅があり、丸く張り出しているというよりは`ベタッ`と広がっているのが、下から
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2016 . 2 . 18

美容医療の神髄38-歴史的経緯第38話- ”口頭伝承”:父は美容整形医、父と私は美容外科医、私は形成外科医。自分史話へ”その15”

茅ヶ崎徳洲会総合病院には、7年次と8年次に出向し赴任していまいた。北里大学形成外科医局で研修医相当=レジデントを6年間修め曲がりなりにも形成外科医として独り立ちしたばかりの年数ですが、一人で形成外科診療をすることになりました。そこでまた、標題の様な立場になります。 そこで、もう一度向き直ってみると、診療、教育、研究の三位一体の務めを納めなければならない中で、それぞれに仕事を見い出しました。 産まれ持った本能か?また育ちから性格か?、とにかく診療には張り切る性分です。私は、医師になりたくてなったのですが、医師といっても父の後を継いで美容外科医になりたかったのが気持ちの中で大半です。ところが、形成外科を6年間研修してきたら美容外科より形成外科診療が面白くなったのです。ここでもう一度強
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2016 . 2 . 12

美容医療の神髄37-歴史的経緯第37話- ”口頭伝承から、自分史話へ”その14

1年次から6年次を北里大学形成外科医局員として研修をした後、7年次からは北里大学形成外科医局員のスタッフとして、大学での研究をする者は少なく、多くが一般病院に出向しました。私が出向した茅ヶ崎徳洲会総合病院は、形成外科を4年前に開設して、しょぼしょぼ診療していました。でもそれではつまらないので、私はなんとか診療実績を伸ばそうと目論みました。その要因は臨床病院としての徳洲会の特質や姿勢が、元来乗せられやすい私をその気にさせたからでしょう。この後、茅ヶ崎徳洲会総合病院に2年+1年。大和徳洲会病院に2年出向します。医局在籍15年、スタッフとしては9年のうちトータルで5年です。そこで、先ずはその徳洲会グループの沿革と私の印象を紹介しましょう。 みなさん最近話題に挙がったのを覚えていますよね。その
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2016 . 2 . 5

くぼみ目は、こうして治します。何がいい感じって目元に明るさが取り戻せたと!

診察後直ちにご理解を得られたので、当日手術を施行した症例の患者様です。くぼみ目は先ず、第一段階としてこの手術をするべきであるとの、解り易い経過&中期的結果です。画像を見れば一目瞭然です。 黒目整形=切らない眼瞼下垂手術=NILT法は此の様な効果があります。 下左図が術前。               下右図が術直後 下左図は術後約30分            下右図は術後1週間です。 下図が術後2週間です。                                        そして術後1か月の画像を撮りました。 術前、術直後、30分後、1週間後の画像をこれまで提示してきました。2週間目にはメイクのままで撮らせてもらったのですが、
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2016 . 1 . 29

美容医療の神髄36-歴史的経緯第36話- ”口頭伝承から、自分史話へ”その13

日本美容医療協会の発足に関わるメンバーは、いろんなスタンスから来ました。 中心は形成外科、それも警察病院出身の開業医と、少なくとも形成外科から美容外科に進んだ開業医。彼等に近い大学形成外科教授陣。 そしてただ一人、十仁病院のUm院長は非形成外科医で、いわゆる敵側ですが、`裏側の学会`という言い方もされました。裏の世界みたいで、893みたいですね。そういえば私も子供の頃「やくざ医師(薬剤師をもじった。)の子。」と云われた者です。何故彼が居たのかは後に説明します。 さて二つの足場がある中で、両側に足を掛けている者も居ました。二股です。日本美容外科学会JSAPSは昭和53年の美容外科標榜時にはJSASと同時に発足しています。(それまでも似た内容の団体はありました。)父は二つとも加
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