2016 . 4 . 5

鼻翼縮小術の症例も続いてます。術前から術後1週間まで。

このブログで鼻翼縮小術の症例を何例も提示しているだけでなく、数字的に計測し、正直に提示してきたからでしょう。また、寄せる手術方法と切り取る手術方法の適応選択についても何回か(口を酸っぱくさせて)説明してきたからでもありましょう。鼻翼縮小術の症例が増加中で画像提示の許諾を頂ける患者さんが、多くいらっしゃいます。症例は多いほど皆さんの参考になりますから、大変ありがたいことです。

症例は25歳、女性。鼻翼最大幅35mm。内眼角間距離32.5mm。7年前に他院で、鼻翼を外から切除する手術を受けている。ですから、鼻翼が丸く張り出してはいないのですが、幅は小さくなっていないとのこと。取りすぎてはいないようで、ペチャンコなウサギ鼻にはなっていないのは幸いでした。さらに傷跡が結構目立つのが気になるとのこと。そこでシミュレーションすると、寄せれば傷跡も隠せると予想されました。

私だったら、この症例にはまず糸で寄せるか、切除して同時に寄せるかを提案します。傷跡は私のこれまでの症例では目立たないです。実際同時施行した際には、戻りが多めだったのですが、後日寄せを追加しました。

もう一つ、本症例での切除デザインは私は知る由もありませんが、ダサい。鼻翼の下方が取り切れていない。なのに鼻翼基部まで傷跡がある。要するに胡坐鼻、下方が広いあぐら型の鼻翼が治っていないのです。

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上図が術前の正面像と下面像

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上図が術直後の正面像と下面像

いかがでしょう?。縮小量は半分になるとの説明の下、内眼角間と同サイズの32.5mmを出来上がりの目標として、術前35mmを30mmまで寄せておきました。

毎回述べてきたように、後戻りは必ず起き約3週間で止まります。戻るのは糸が切れたり、ほどけたりするのではありません。糸は皮下組織に引っ掛かっている様に入っているのですが、組織は厚さがあり、その奥へ糸がずれていってしまうのです。しかし、皮下組織の糸のかかっているところに瘢痕(傷跡)ができ、硬くなればもうずれません。瘢痕ができるのが約3週間ですから、戻りが止まるのです。

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こうして、1週間目でまず経過を診ましたが、32.5mmまで戻っていました。予定通りっていうことはないか!早すぎないですか?。うーんどうしよう。こうなれば来週、これ以上の後戻りがないことを期待しよう。

っと言うことで次週をお楽しみに。