カテゴリー別アーカイブ: 目頭切開

2015 . 9 . 10

ほくろ=母斑を取るのでも、形成外科・美容外科の技術は特殊です。―真皮縫合と皮弁形成術Ⅱ―

前回は、真皮縫合についてゴチャゴチャ説明しました。判りにくかったかも知れませんが、大事なことです。私達形成外科医が切除縫合手術をすれば、創跡が見えなくなる手術法のキーポイントです。 この分野に於いては、他の科目の医師とは格段に差があります。 逆に言えばほくろを取るのでも、私達形成外科医が手術するなら、恐くもないし、目立つ跡にはなりませんから、ちゃんと選んで頂きたいものです。 基準はプロフィールで形成外科の経験が6年以上=前回書いたのですが、私は(平均的に)6年目にやっと真皮縫合が出来る様になると思っているからですし、形成外科の卒後研修カリキュラムでは、6年目までに一通りの手術法を学ぶ様になっていて、7年目に専門医を申請する様になっているからでもあります。 ところで、「ほくろ
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2015 . 9 . 9

眼瞼形成術の切開法は、美容形成外科専門医で受けましょう!。4週間では、経過中。

切開法が難しいのは、ダウンタイムが長いため、形態と機能の完成を見るまでの期間が長くなり、結果の評価がなかなかできないためです。今回は経過を追ってみました。 上左図が術前                上右図が術直後 術前は奥二重というか狭い二重。開瞼は力を入れれば充分ですが、力を入れ続けることは出来ません。術直後は腫脹が強い方でした。よく見ると、挙筋を締めて重瞼を止めた2点ずつが凹んでいるのが見えます。 上左図が1週間後              上右図が2週間後 1週間で抜糸しました。まだ、内出血のあとが所々に見られ、なんか紫茶色っぽい。でも翌日からメイクしていいですよ。次の週にはメイクしていらっしゃいました。腫脹がさらに軽減して、二重まぶたの見た目
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2015 . 9 . 8

子供っぽい目元を大人っぽい眼に。黒目整形=眼瞼下垂手術埋没法と、目頭切開Z-形成術法=蒙古襞の拘縮解除術:3週間でいい形。

このところ続いた症例提示お中でもドラスティクに変えたい患者さんですが、3週間の経過で形態と機能が見えてきました。 術前 術直後 3週間後:形態的には完成に近いのですが、機能的には不明です。診察時は普通の感じだったのですが、撮影時には何故か力が入ってしまい、左目が開きすぎ、右前頭筋が収縮しているために吊り目になっています。 なるほど、形態(見た目、美容)と機能(動き方、開瞼)の観点を皆さんにお示ししたかったのですが、解りにくいかと思いました。 この場でお示ししてきたのは静止画像です。still:スティール写真といいます。科学的には、静的形態:static view といいます。これに対して動的形態:Dynamic view は動画でなければ解りませんし、そ
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2015 . 9 . 4

ほくろ=母斑を取るのでも、形成外科・美容外科の技術は格別です。

このところ、美容整形屋と形成外科・美容外科の相違、問題意識を提起してきました。 美容医療は、形態と機能をバランスよく治す医療です。形成外科は病気を形態的な損失を最小限にしながら治す科目で、ほくろや生まれつきのあざは母斑といって、良性腫瘍であり、悪性との鑑別が求められるから、保険診療が適応になります。美容外科は形態の改善を目的とする科目ですが、機能的損失を最小限にしなければなりませんから、形成外科と表裏になります。 つまり、美容医療の一方である美容外科を診療する者は、もう一方の形成外科の診療も出来る者でなければならないのです。形成外科と美容外科は美容医療の両輪といわれる所以です。 振り返ってみれば、美容整形という科目?が昭和53年までありました。父が始めた昭和36年頃はそうで
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2015 . 8 . 26

子供っぽい目元を大人っぽい眼に。黒目整形=眼瞼下垂手術埋没法と、目頭切開Z-形成術法=蒙古襞の拘縮解除術:1週間でまあまあ経過がいい!

本症例は、典型的な東アジア人のまぶた。全人類70億人の中で、この様な形態のまぶたになるのは、東アジア人で約2万年前に生まれた新モンゴロイドの遺伝子を受け継いだ約7億人も存在しないと考えられます。人類に10%しか存在しない遺伝子変異なのです。言って見れば先天性異常なので、自然界には希有な存在であり、機能的障害が顕著です。ですからこの様な形態は治して、自然状態に改良するのが、人間社会での正しい行動だと思います。 術直前 術直後 1種間後 1週間の経過を掲載しましたが、まだ出来上がりではありません。でも少なくとも、いい感じになるであろう予想が立ちます。私達は切開法の経験が豊富ですから、経過が画像として頭の中に入っています。 今回の画像で、ギョロッと目を開いている写真が
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