顔を横から見て下さいと言っても、自分の顔は正面からしか見る事ができないものです。合わせ鏡や三面鏡で普段から自分の顔を見る人は昨今では希少種人です。でも人間は動物の中でも3次元視ができる能力が秀でているのです。何故なら二つの目が前を向いてから、同時に二つの目で見る事ができるからです。その結果、3次元的に距離を感じる事ができるのです、凹凸を正面から見ても前後位置を感じる事ができる様に、人間では目も脳もうまく出来ています。
ところで顔を横から見て、どこが前に出ているかは、人間らしさを表出します。何故かというと、人間は特殊な動物で、顔の向き、顔の部品の使い方が他の動物と違うからです。
人間は直立する唯一の動物です。そのため、首は上に伸び、その上に頭と顔が乗っています。そのため顔は身体と同
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カテゴリー別アーカイブ: 美容医療
上口唇短縮術とは?。-症例1-
口唇とは赤い唇だけでなく、医学的には鼻の下の皮膚も口唇とです。赤い唇を赤唇、肌色の唇を白唇と言い分けます。ですから、上口唇短縮術はどこかを切除縫合することになります。昔20年ほど前までは、父は赤唇縁とその上の皮膚を切除する手術をしていました。私が引き継いだ患者さんのうち何人かも受けています。口紅をしていればよく判らないのですが、よく見ると赤唇縁の微妙なカーブが消失しているため何か不自然です。
そこで、最近学会でも報告されているのですが、鼻翼基部から鼻柱基部の外鼻孔底の堤状の高まりの下に傷を持って来れば、折れかえり線なので傷跡が見えにくくなると考えられ、そこで切除するようになりました。但し、形成外科認定医が、形成外科的縫合で丁寧に縫い合わせないと、何しろ動くところですから傷跡の幅が出てき
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美しい女(ヒト)の楽しみ-ミニリフトから-
私が10年以上治療させてもらってきた患者さんですが、このたび上口唇短縮術とミニリフトを施行しました。
ところで、口唇とは赤い唇だけでなく、医学的には鼻の下の皮膚も口唇とです。赤い唇を赤唇、肌色の唇を白唇と言い分けます。ですから、上口唇短縮術はどこかを切除縫合することになります。昔20年ほど前までは、父は赤唇縁とその上の皮膚を切除する手術をしていました。私が引き継いだ患者さんのうち何人かも受けています。口紅をしていればよく判らないのですが、よく見ると赤唇縁の微妙なカーブが消失しているため何か不自然です。
そこで、最近学会でも報告されているのですが、鼻翼基部から鼻柱基部の外鼻孔底の堤状の高まりの下に傷を持って来れば、折れかえり線なので傷跡が見えにくくなると考えられ、そこで切除するよう
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美しい女(ヒト)の楽しみ
いよいよ、私が長年携わってきた症例写真の御紹介をいたします。
14年前の写真が見つかったそうで、送っていただけました。
昔の写真なので、画質が高くないので、トリミングはできません。患者さんも言うのですが、メイクが派手で雰囲気がよく解りません。
さらに、昔の写真と現在のセピアカラーの写真を比較します。
ところで、12月26日に鼻下短縮手術をしました。症例提示(展示と言える程の濃厚な内容。)をさせて頂く機会を得ました。今回特別に、アドバイザリースタッフとしてお願いして、症例写真の選定と経過説明と、所見について聴取させて頂き、ブログの記載時に協力いただく事になりました。願ってもない事です。
上記の2枚の写真の間に、どのような、治療をしてきたのでしょうか?。一つずつ解き
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美容医療は文化文明の利器。ならば、その指標は?。
今回美容医療のゴールである、可愛い、綺麗、美しい、格好いい等の目標を説明しましょう。これは文化人類学の話しですかね。 この話になるとまず書きたくなるのが、性別=ジェンダーと進化=知性、理性Vs.原始的野生 の2軸による分類です。縦軸と横軸で象限を作ります。
人間的進化=知性理性、理知的
A ↑ B
男性的←-----→女性的
C ↓ D
野性、野蛮性=動物的、原始的
この様な表を作ってみて論じます。これは亡き父、森川昭彦が銀座美容外科に説明用に掲げていた表でした。よく「原始と貧困と野蛮は美容の敵だよ。」とか、吠えていました。 しかしやはり、文明文化の利器である美容医療を患者さんと考える。医療者間で論じる際に
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