カテゴリー別アーカイブ: 上口唇(鼻下)切除術

2018 . 12 . 6

可愛い女子をもっと可愛くしたのに、何故か傷痕の一部が・・。

丸顔というよりは目が離れている人は面長でないので可愛い!。というよりは子供っぽいのです。顔は生下時から、成長に伴い長くなりますが、標準的には特に下の方が倍率が高いのです。子供の方が下顔面が短くおでこが広いのです。だから、顔が長くない方が子供っぽく見え可愛いのでしょう。ところが下顔面が長くないのに(=面長でない。)、上口唇特に白唇が長いとバランスが取れていない訳です。典型的にここの改良が効を奏する症例ですね。 症例は20歳女性。人中部白唇長19mm。上顔面62㎜:中顔面62㎜:下顔面65㎜で比率的に下顔面がやや長い。上白唇が内反している。赤唇が薄い。外反C-カールが欲しい。眼瞼に特徴があり内眼角間(平均値34㎜)41㎜と目の間が離れているが、角膜中心間(平均値60㎜)72㎜と眼球が解離し
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2018 . 12 . 6

上口唇短縮術は丁寧に縫合しました。二次的に口角挙上術の修正術です。

私は医師として真面目に診療しています。初診時の診察は、状態の把握の為に、定型的な計測に時間を掛けます。いざ手術に臨めば、デザインは確実にマークして、切開は寸分の違いも無く裁ちます。切除深は筋の処理の為に解剖学に沿った方法で慎重に行ない。いよいよ縫合が重要です。 形成外科医だけが真皮縫合を出来ます。一般人は誤解していますが、医師は、医師になってから初めて実技の修練をします。そりゃあそうです。医学生が切ったり縫ったりしたら法律に触れます。そして各科は違う分野を順次トレーニングします。外科系は身体の内部を治す勉強をしますが、縫合は創が治ればいいだけなので余り力を入れて修練しません。その中で形成外科医は、創跡を目立たなくする事を第一に求めます。他科では学ばない創の縫い方を学びます。真皮縫合とい
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2018 . 12 . 1

目的のある人中部白唇短縮術もあり得ます。

10年以上前の外傷痕が気になっていた未成年の患者さん。創跡そのものは小さいけれどある。本人に執っては何とかしたい想いが強かったと想像される。今どきは若年者ほど情報に接する機会が多い訳で、どこからか私の診療の情報に辿り着いたらしく、「これだ!」と飛びついたのでしょう。家族を説得して同行して来院されました。 人中部白唇短縮術は適応患者さんを決めています。鼻柱基部からCupidの弓の中央が15㎜以上が第一の適応。私が口周りの手術は最終兵器だと称している様に、骨切り術後に口がモッタリした症例が第二の適応で、最近はこちらが多かったです。そして加齢すると白唇も弛みます。計量すると10年で約1㎜です。かといって年齢が上がるほど創の治りが不安ですから、そうそう手術に到りません。そうは言っても手術に到る
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2018 . 11 . 29

やはり口周りは最終兵器。

細かい事は書きませんが、顔面のいくつかの点を改善して来た患者さんです。その結果顔立ちがキリッとして綺麗です。所謂目鼻立ちも元々はっきりしています。そうですと、残りは口元のバランスをさらに最適化したくなるのでしょう。私がいつもブログで細かい計測値や比率を提唱していますから、患者さんは理解して来院されました。早速診察しました。 症例は28歳、女性。人中部白唇長17㎜。上顔面57㎜:中顔面59㎜:下顔面61㎜と比率的に下顔面がそんなに長くはない。ただし上口唇(鼻柱基部〜赤唇)25㎜:下口唇〜頤36㎜と黄金比率の5:8よりも上が3㎜長い。従って上口唇短縮4㎜切除を適応出来る。赤唇はカールしているが白唇は直線的なので外反(C−カール)が欲しい。人中は浅くCupidの弓もなだらかで口角が下がってい
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2018 . 11 . 27

人中部上白口唇短縮術からしたのに、肥厚性瘢痕!、参った!

口周りの形態は3次元的にいろいろな要素画構成します。口の上は鼻、口の下は下顎。前後位置としては歯槽骨と歯牙。E-ラインはその指標です。口唇は横のカーブも重要です。複合的要素のうち上下の長さを治すことが多いのですが、前後位置も調節しています。だから術前に細かく診察し、計測して適切な手術をしなければ良好な結果を得られません。その意味で、複合的な治療が功を奏している典型的な症例です。 症例は22歳女性。白唇長18mm。内反気味なのは、歯槽が前突していない上に歯牙も後方にあるからです。上顔面(生え際〜眉下)62㎜:中顔面(眉下〜鼻下)53㎜:下顔面(鼻下〜頤尖)63㎜と下顔面が長く、上口唇24㎜:下口唇39と上下共が長い。頤に水平線あり。頤前突。骨切りは先に考えるとのこと。ただし下顎骨体部から
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